1998 年8 月16 日
今妹のミミと話したところだ。彼女は文化の商品化について考えているということ
だ。興味をそそられたのは、それが同じ現象について私が理論化しようとしている
経済の文化指向の別の表現で、視点が逆だったからだ……いつものことだが。
マルクスの、商品の盲目的崇拝の概念、労働者の疎外感について、また物事には利
用価値と交換価値があるという考え方について、彼女は語った。物事の価値はしば
しば価格に基づき、生産に関わった労働は考慮されないという考え方だ。マルクス
が労働に拘泥しすぎているという点では意見が一致したが、利用価値と交換価値が
あるという考え方は面白い。
読んだばかりのサイモンについて考えている:
我々は市場の発達の第三段階にいる…
1. 市場は商品の価値を管理し、安定し、また制御されていた。
2. その後、大企業、そして組織や経営者が経済を牛耳るようになり、彼らの決
定と商品の評価が市場に反映された。指導者の行動が予測不可能でより広範
囲に渡るようになると、市場は次第に不安定になっていった。
3. いまでは、市場は、ファッション、ブランド、技術革新、文化、そしてその
他のまったく非物理的な、理解しがたい要素が複雑に絡み合った相互作用の
混沌とした副産物にすぎない。市場はもはや管理されてはいない。有形資産
はその企業の価値とほとんど関係がなくなってしまった。実際、標準の企業
価値評価モデルで計算した現実的な価値とさえ一致していない。
従って、文化を商品化しようとするというのは時代の流れに逆らうようなものだ。
我々は商品化できない情報の効率的な交換を促す枠組みを作り、情報交換を支援
し、管理していく方法を考えなければならない。これはコミュニティーを発展させ
るという考えにもつながる。

Translated by Yuki Watanabe

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