Takuma Hatano and Joi
波多野大使と共に


JHigher Colleges of Technology主催のElectronic Media Conference(プログラムはこちらから)に出席・講話するためにアブダビとドバイに行ってきた。参加の要請は波多野大使および日本大使館からいただいたものだった。ご紹介ありがとうございます、大使!

ホスト役はHigher Colleges of Technologyの長であり、高等教育・科学研究担当大臣でもある、とても人望の厚いシークであるSheikh Nahayanが務めた。彼は門戸開放主義なので、待つことさえいとわなければ誰でも事前の約束なしに彼の自宅を訪ねて本人に面会できるため、「人民のシーク」と呼ばれている。このやりかたはどこかEdward Hallが提唱した「P-Time」を連想させられる。

会議はとても楽しく、講話者はいずれも素晴らしかった。

会議の全般的なテーマは、ネットが出版業界およびジャーナリズムに与えている影響についてだった。アラブ系のメディア、およびUAEにおけるメディアについても話し合った。

ジャーナリズムにおけるアマチュアの役割についてはいくつかの意見が出ていたけれど、発言者の来歴が非常に多様であったわりには、同意し合う点のほうが圧倒的に多かった。多岐に亘る、従来型のジャーナリストや出版関係者が参加していた。このような多種多様なグループを交えた討論としては、僕が最近経験した中で最も建設的なもので、その焦点はジャーナリズムの将来に向けた様々なビジネスモデルの仕組みや評価指標についてであった。素晴らしかった一例を挙げると、Vidar Meisingseth氏が、ノルウェーのニュースサイト「VG News Portal」に関するプレゼンを行った。このサイトは収益の大半がオンライン由来であり、ニュースのかなりの部分をアマチュア写真家や、ショートメール・電話・Eメールでの情報提供から得ているそうだ。

Bloomsburyの編集長であるAlexandra Pringle氏が出版業界について話しをして、Frances Pinter氏が運営するBloomsbury Academic(クリエイティブ・コモンズのライセンス下の書物をダウンロード提供することになっていて、印刷されたバージョンの希望者はオン・デマンドの印刷版が注文可能になる。来年5月にLessigの「Remix」を出版予定)にも言及した。

プログラムには載っていなかったものの、検閲についても話し合った。招聘講話者の多くが言論の自由の大切さについて話していた。聴衆内のとある学生さんから、同じく出席している友人たちと話し合った結果の仲間内の意見、という非常に興味深いコメントがあった。UAEに来てオンラインの検閲ぶりを批判する外国人が多いものの、個人的には問題ないと思っているそうだ。市民の多くが統治者側を信頼していて、特定のサイトをアクセス不能にするのは必ずしも悪いこととは限らない、と。アブダビの市民は全人口の20%ほどにしかならないので、残りの国民がどのように感じているのかが興味深い。

UAEに関する「Access Denied」の報告によると、「アラブ首長国連邦(UAE)の政府はポルノグラフィーを含んでいたり、アルコールや薬物の摂取、ゲイやレズビアン問題、出会い系やギャンブルに関連するウェブサイトを全面的にフィルタリングしている。ウェブベースのアプリケーションや宗教的・政治的なサイトもフィルタリングされているが、こちらは相対的にその度合いは軽い。加えて、表現や行動の自由が法的に規制されているため、オンラインでの政治的な対話や反対意見の表現が制限されている。」とのことだ。ただし、リンク先にある表を見た印象では、規制の対象は主に、社会的な要素を含むもののようだ。

ヨルダンとUAEにはそんなに多く行ったことがあるわけでもないんだけれど、社会的・宗教的な慣行については若者たちの間にかなり多様な意見があるという印象を受けている。Samr Husain Al Marzouqi氏はMTVで、格好良く演出する努力をしながらも、どちらかというと保守的な信条に固執する子供たちも含め、様々な考え方に敬意を払った内容にしようとしたと説明していた。

僕自身はというと、アマチュア対プロ、クリエイティブ・コモンズ、ブログ、マイクロブロギング、モバイルおよび政治的表現の手段としてビデオリミックスを使用可能にする必要性など、複数の話題について話した。日本共産党がニコニコ動画を使って成功を収めていることについても少し話した。(これについては夏野剛氏がDG New Context Conferenceで話している。また、Global VoicesにもChris Salzberg氏によるいい記事がある。)

旅行中に撮った写真をいくつかFlickrに投稿した。

4 Comments

ドバイの経済も良くないとか?
でも、知っている映像では不況知らずな感じですね。

他の国に比べたあUAEは石油のお金がまだあるので(特にアブダビ)まだ比較的に大丈夫ですが、株価と土地の値段は下がってます。

ドバイでも株価が下がってますね。
やはり世界恐慌ありゆる?ですかね・・・

やっほー!
初めまして~~。

いつも楽しみにしていまーす!
お仕事頑張ってくださいね~(笑)

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