Shaka and Joi

Shakaが著書「Writing My Wrongs」(自分の過ちを著す)をリリースした。彼のウェブサイトから購入できる。素晴らしい本であり、物語だ。今週、この著書の発売記念パーティーに出席した。Flickrに写真を何枚か載せておいたMITメディアラボのディレクターズ・フェローの1人でもあるShakaは、Knight FoundationのBME(Black Male Engagement)アワード受賞者であり、僕の友人の中でも屈指のインスピレーショナルな人物だ。彼の著書に序文を書かせていただいた。以下の通りだ。

MITメディアラボは2012年7月1日、Innovators Guild(イノベーターズ・ギルド)の創設を発表した。学者、企業家、デザイナーからなるチームが世界各地のコミュニティに出かけ、イノベーションの力で人々を助けよう、という試みだ。その最初の焦点になったのがデトロイトの街だった。

3週間後、我々一行の出張予算を出してくれたKnight Foundationが、デトロイトのコミュニティリーダーたちとの会合を設けてくれた。そこで我々はMITとメディアラボについてプレゼンテーションした。長年におよぶ未解決問題にどのような革新的解決法を提案できるか、それを探るためにデトロイトにやってきたのだと説明した。

質疑応答のセッションで、屈強そうな、ドレッドヘアの黒人男性が立ちあがって発言した。

「デトロイトに宣教師的な心構えでやってくる善意ある人々は多い。ところが我々の抱えた問題がどれほど大変かがわかると気持ちが萎えてしまう。本当に何かを変えたいのであれば、ミッドタウンやダウンタウン中心の美化されたデトロイトの姿を鵜呑みにせず、実際にコミュニティに飛び込んで、その中で取り組む必要がある。」

この他にも懐疑的な見解を述べたコメントはあったが、彼のこの言葉が特に印象に残った。我々は彼の言葉で初めて核心に触れ、真相を垣間見たように感じた。

会合の本編が終わるとその男性が声をかけてきて、Shakaと名乗った。我々さえよければデトロイトの真の姿を見せてくれると申し出てくれたので、即答でお願いした。次に現地入りした時、我々はダウンタウンを避け、デトロイトのウェストサイドにあるブライトモアに直行した。そこは荒廃した空き家や、防弾ガラス張りの酒店だらけの界隈だった。Shakaの話しには美しい要素は何もなく、それこそが真実だった。

現地入りして、何か善いことをして、ハイさようなら、なんて状況ではないことは皆すぐにわかった。我々は、コミュニティに自分たちのことを知ってもらい、そこに住んでいる人たちについて学び、信頼関係を構築する必要があった。デトロイトの街に、なにかしらの良い影響を残すには、そこに腰を据える必要があった。

その後の何週間かで、メディアラボの僕のチームと、デザイン会社であるIDEOのクリエイティブ系スタッフがデトロイトに飛び、そこでShakaたちと共に、コミュニティに参加して連携していくための計画を練った。その後、ShakaとデトロイトのチームをMITメディアラボに招待して、学生や教員に会ってもらったり、我々が何をしているのかを実際に見て知ってもらったりした。ラボとデトロイトの人たちの間に絆が生まれ始めた。

10月には我々全員がデトロイトに集まり、重要なコミュニティであるOmniCorpDetroitの本部に拠点を構えた。我々は、コミュニティのリーダー、チーフ・イノベーション・オフィサー、学生、デザイナーからなるチームであった。チームはそれぞれ、街灯問題の解決から都市部での農業に至るまで、様々なプロジェクトに着手した。Shakaは自然にリーダーとして頭角を現し、チーム間の連携やエネルギーを常に高く保ち続けた。

きわめて生産的なこの3日間を終えるまでに、僕はその後の計画を思いついていた。ShakaをMITメディアラボのフェローとして迎え、デトロイトの現地担当、彼が代表する非常に重要な世界への窓口になってもらおうと考えた。その後、Shakaとメディアラボのチームは密接に連携し始めており、彼は我々にインスピレーションと課題を与え続けている。

去年の12月にShakaから、回顧録の草稿ができたので興味があれば読んでほしいとのEメールが届いた。僕は熱中し、たった2回で読了した。Shakaは多才だが、その1つに素晴らしい語り手だという才能がある。彼の回顧録はユーモアがあり、心を打ち震わせ、含蓄に富むものであり、読み終わる頃には、殺人の有罪判決を受けて7年間服役し、怒りと恐怖にかられた少年から見識ある教え手でありリーダーである今の彼への劇的な変化を、僕自身が体験したかのようであった。

そして読み終わる頃には、可能性に満ちた聡明な子供たちが一世代、自分たちを凶悪犯罪者予備群としか考えていないシステムへと追いやられる機序がわかってきた。Shakaはまたしても僕に、自分の過ちを書き表すことで、過ちを正すための一助になる動機づけを与えてくれた。この本はShakaの過去を語ってはいるが、我々がより公正な社会を構築するための次なる一歩を示唆している。

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This page contains a single entry by Joi published on 2013年8月 2日 16:36.

Shaka Senghor著『Writing My Wrongs』に書いた序文 was the previous entry in this blog.

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