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この3年間、僕は慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)でデジタルジャーナリズムに関する講座を教えている。毎年そのフォーマットについて反芻して、僕の関わり方をより効果的に行い、より多くの人々に影響を与えられないだろうかと検討してきた。 今年はP2P University(P2PU)のPhilippに会った。P2PUの理念missionは以下の通りだ: Peer 2 Peer Universityは施設の壁の外での教育を構築し、学習者の実績に対し承認を与える草の根的なオープン教育プロジェクトです。P2PUは従来の正式な高等教育と並行した生涯学習のモデルを提示します。P2PUはインターネットおよびオンラインでオープン提供されている教材を活用し、高品質で低コストの教育機会を実現させます。P2PUの本質とは万人による万人のための、ほぼあらゆる事項に関する教育なのです。 オンラインで行われる講座は、世話役担当者の支援下にある自己学習者のコミュニティ、といった表現のほうが的確です。コンテンツは全てクリエイティブ・コモンズのAttribution-Share-Alike(表示-継承)ライセンス下にあり、利用者自身が逆に共有しかえしさえすれば、誰でもがコンテンツを再利用できるようになっています。各講座はこれまでの積み重ねを活用していくわけです。 Philippといくつかのことについて話した後に、僕は、非公式で単位のためではないP2PUでの学習と、KMDの正式な単位取得のための講座とのマッシュアップを試みることにした。素材をクリエイティブ・コモンズのライセンス下で公開する点、およびピアツーピアでの学習である点に対し、当初は大学側に少々難色を示されたけれど、KMDでの委員会の会議を無事に通すことができ、実現に漕ぎつけた。(KMDの皆さんに感謝!) 我々はP2PUのウェブサイトおよびフォーラムをコミュニケーションの主幹として活用し、これをメーリングリスト、UStream、ツイッター(#kmdp2puDJ)およびP2PUのウェブサイト上のインターフェースからもアクセス可能なIRCチャンネルで増強した。週ごとに課題を出し、リアルタイムのセミナーを実施した。物理的スペースは慶応の日吉キャンパスを使ったものの、僕が旅行中であればH.323経由でビデオカンファレンスをしたし、Skypeを通じてゲストスピーカーや遠隔地の学生に参加してもらった。それを今度はストリーミングしてUStream上で記録して、IRCチャンネルを議論および質疑の場とした。UStreamのセッションをツイッターで紹介して、リアルタイムで飛び入り参加者を集めた。セミナーの動画は東京で高解像度で録画して、後にアップロードした。(html/rss) 技術面の複雑さゆえに参加者の何人かは戸惑ってしまったように思えるし、改善の余地はたくさんあるものの、その複雑さと、試行錯誤しながらの問題解決であったことを考慮すると、驚くほどうまくいったと言えるだろう。UStream経由では数十人、IRCチャンネルでも十数人の人が参加してくれるのが普通だった。 またアドリブがとても楽しく、うまくいったと思う。例えば、当初は視聴者で、UstreamのリツイートをしてくれていたNew York Timesの田淵寛子氏に、その次の週の講義で発表をしてくれるよう説得することもできた。その上で、グリーンピース・ジャパンの事務局長である星川淳氏にSkypeで参加してもらい、田淵氏および学生たちに、日本のメディアがグリーンピース・ジャパン裁判を追った報道がいかに失敗であったかについて話してもらえた。 課題やフォーラムでの議論、リアルタイムでの議論に加え、参加者にはプロジェクトを立ち上げるか、立ち上がったものに参加するよう求めた。いくつかの興味深いプロジェクトが発足した。Halaは東京でのイスラム教徒たちに関するブログを始めたし、GuerorguiとAlanとRichardは、非GDP/マーケットアセスメントを扱ったプロジェクトを始めた。GilmarとGustavoは現在のジャーナリストに与えられた新しい能力に関するブログを立ち上げ、LenaとNadhirは講座そのものについてのレポートに取り組んでおり、RichardとRickは東京におけるデジタルジャーナリズムに関するブログを始めた。 難点は、慶応の学生たちからの参加の度合いが比較的限られていたということだ。言語が英語であること、日程が月曜朝であることの他、求められる労力にひるんでしまった部分があったのではないかと思う。とはいえ、生き残った少数の学生たちは大いに貢献してくれた。 世界各地から参加してくれた人々については、セッションが日本時間の同一の時間に行なわれたことより、何人かはリアルタイムでの議論への参加がほぼ不可能になってしまっていたようだ。 最後に、コミュニケーションの手段があれだけ多かったため、それぞれの話のスレッドを追うのが難しくなっていたように思える。 とはいえ、僕はこの談話の効果と質の高さを本当に嬉しく思った。また計画性が相対的に低い、思いがけない発見(セレンディピティ)的な要素が最もうまく機能していた面が多数あったことに気づかされた。インスタントメッセンジャーのフレンドリストをざっと洗って、Skypeで講義に引き込むべき誰かを探す、というアプローチは非常に功を奏したように思えた。 我々はこの対話の形、およびオンラインジャーナリズムを学ぶ最良の方法について反復発展させていくために、メーリングリストを通じて何らかの持続的なコミュニティのようなものを維持していけないか、試してみるつもりだ。 追記:Andriaが講座についてよさげな投稿をしてくれた。...
この件に関してはYouTubeと共同で長い時間をかけて準備を進めてきた。実現に手を貸してくれた皆さんにたいへん感謝したい。我々にとっても非常に大きなニュースで、大いなる躍進といえるだろう。 .クリエイティブ・コモンズのブログよりYouTubeが非常に嬉しい発表をしたところです。動画の所有者が動画のダウンロードを許可し、クリエイティブ・コモンズのライセンス下でその作品を共有できるというオプションが試験運用されることになりました。今回の試験運用は、スタンフォード大学、デューク大学、カリフォルニア大学バークレー校、UCLA、UCTVなど、複数のパートナーと共同で実施されます。 我々はこれまで、皆さんがより簡単に動画をみつけ、視聴し、共有できる方法を探し求める中で、お気に入りの動画をオフラインに持ち帰りたいという声を多くの方からいただいてきました。これを受けて我々は、手持ちの動画を全世界と共有し、インターネット接続のない環境でも楽しんでもらいたいと考えているいくつかのパートナーと、共同作業を始めることにしたわけです。 YouTubeの動画制作者の多くは、自分の作品を幅広い視聴者層に視聴してほしいと考えています。正当なクレジット表示さえ伴えば、作品を共有してもいいと思っています。その実現のため我々は、クリエイティブ・コモンズのライセンスを使い、パートナーの皆様およびコミュニティに、より多くの選択肢を提供しているのです。クリエイティブ・コモンズのライセンスは特定の条件下にて、ダウンロードしたコンテンツの再利用を認める、というものです。 詳しい情報はYouTubeのブログでご確認いただけます。パートナーとしてのご参入を希望の場合、YouTubeダウンロードの「パートナー希望」フォームに入力をお願いします。...
Jesse Dylan(will.i.amのビデオクリップ「Yes We Can」の監督)による動画(CC-BY-NC-ND-3.0ライセンス下で提供) ウェブの利点を科学に応用する サイエンス・コモンズ サイエンス・コモンズでは、ウェブに対応した、より迅速で効率的な科学研究のための戦略やツールを企画しています。研究に不要な阻害要因を特定し、それらを軽減するための法律的ガイドラインや法的協定を作成し、研究・データ・素材の入手および利用をより容易にするための技術を開発しています。 サイエンス・コモンズの目標は、データから発見への移行を加速させること、すなわち、研究の価値を引き出し、科学者の皆さんが従事する研究の恩恵をより多くの人々が受けられるようにすることです。 サイエンス・コモンズは、クリエイティブ・コモンズの新しい重要な一側面だ。クリエイティブ・コモンズをベースとしてはいるものの、「科学者向けのクリエイティブ・コモンズ」と言えるほど単純なものじゃない。実際は他の要素もたくさんあって、この過度の要約を正して説明するのにはこれまでも苦労してきた。サイエンス・コモンズについての理解を容易にしてくれるこの素晴らしい動画を作ってくれたJesse Dylanに感謝したい。...
20081104_Chicago_IL_ElectionNight1032, Barack Obama | CC BY-NC-SA クリエイティブ・コモンズのブログより 次期米大統領バラック・オバマ氏の舞台裏写真がCCライセンス下でFlickrに 次期米大統領バラック・オバマ氏とそのスタッフは2007年序盤以降、彼名義のFlickrフォトストリームに写真を投稿し続けている。最も新しく投稿されたセットは選挙当日の夜の模様をとらえたもので、アメリカの歴史に残る瞬間の舞台裏を垣間見ることができる。 写真は全てクリエイティブ・コモンズのBY-NC-SAライセンス下で公開されており、そのため簡単に共有・転用可能となっている。こちらにも選挙戦の様子を写した写真がある。...
クリエイティブ・コモンズでは2008年度の資金調達キャンペーンを正式に開始した。時節柄、資金集めは今とても大変で、多くの人は自分の経済状態が心配だろうと思うけど、そのような状況だからこそ、今まで以上に皆さんの支援が必要だ。 クリエイティブ・コモンズは今、定着という観点からとても大事な時期にさしかかっており、バラバラだったパズルの各ピースが集まってひとつの絵を作ろうとしているかのように僕は感じている。我々は科学、教育そして文化において、利害が衝突しない形での共有を可能にする相互運用性の、法的および技術的な側面で、大幅な進歩を果たしてきている。あらゆる分野で大きな影響を与えると思われ、その影響は万人におよぶだろうと僕は考えている。 今年のキャンペーンには趣向を凝らしたひねりがある。ご存じかもしれないが、我々は著作権レジストリというアイデアを模索しつつある。そのようなレジストリの鍵となる要素の一つがユーザー認証だ。我々は、誰かがクリエイティブ・コモンズに寄付をするときに、基本的な認証がされていることに気づいた。またクリエイティブ・コモンズが信頼されるひとつのブランドになっていることもわかったので、このキャンペーン中に寄付をしてくれた方々全員に、クリエイティブ・コモンズのOpenIDを配布するというアイデアを試すことにした。この企画が具体的にどのように発展していくのかはまだはっきりとはわからないけれど、皆さんがどのように感じるか、この方法で何ができそうかについてフィードバックをいただければ幸いだ。詳しくは本日後ほど、ブログに書くけれど、OpenIDに加えて、ライセンス関係でちょっとしたものも企画してある。寄付をすればOpenIDをお試しいただける。 ;-) 我々はこれ以外にもビデオプロジェクトを発足させ、皆さんがどのようにクリエイティブ・コモンズを利用し、どのような理由でクリエイティブ・コモンズを支持しているかを説明した90秒間の動画を募集することにした。これもとても面白いと思うので、是非参加していただき、また、いい話をしてくれそうな知人の方々の耳にも入れていただきたい。前の投稿でも書いたけどJesse Dylan氏がクリエイティブ・コモンズに関する素晴らしいショートビデオを作ってくれた。これが皆さんの刺激になればと思う。なお、この動画は、皆さんがストーリーを作る際、自由に転用、リミックスしていただけるということをお忘れなく。 年末までに50万ドルの資金を調達する必要がある。企業の方々で、マッチングギフト・プログラムを試したいとお考えなら、それもいいと思う。是非ともお力添えいただければありがたい。 詳細な情報は、クリエイティブ・コモンズ・ネットワークとJesse Dylan氏のビデオに関するプレスリリースを見てほしい。...
クリエイティブ・コモンズのブログよりクリエイティブ・コモンズが「非営利的な使用」に関する研究を開始 クリエイティブ・コモンズは本日、コンテンツの営利的な使用および非営利的な使用の相違点を調査する研究の開始を発表した。この研究は、「営利的な使用」および「非営利的な使用」の定義が、様々なコミュニティ内で多種多様なコンテンツに関してどのように理解されているかを調べることを目的とする。 プレスリリースこの研究は、理解が容易で使用が簡単な、柔軟性に富む著作権ライセンスを無料で提供する、というクリエイティブ・コモンズの使命に直接関連するものです」とクリエイティブ・コモンズCEOのJoi Itoはコメントした。「非営利的という表現はクリエイティブ・コモンズのライセンスを選ぶクリエイターに人気のある選択肢で、そのことから、同表現が何らかのニーズに対応できているのだとわかります。」しかし、クリエイティブ・コモンズのライセンス下で提供される作品数が爆発的に増加していく中で、我々はクリエイターの皆さんが作品を共有しようと考える際、非営利的という表現がどのようなコンテキストで彼らの意図を促進あるいは阻害するかについてさらに詳しい情報を提供できればと考えており、ユーザーがそのクリエイターの意図を明確に理解できる状況を目指しています。同研究の成果は、我々がライセンスの制度をより適切に説明し、可能な範囲で改善していくことに役立つでしょう。我々はまた、研究の成果を公表することにより、コンテンツのデジタル配信に伴う複雑な問題のいくつかについてよりよく理解されることを願っています。 以上、プレスリリースの文章のように聞こえるかもしれない。実際そうだったりするので。 ;-) クリエイティブ・コモンズ自体は、非営利的という表現が何を意味しており何を意味すべきかについて非常に明確な見解をもっているのだけれど、実際、「非営利的とはどういう意味なのか?」という質問はおそらく僕が最も頻繁にされる質問の一つだろう。そしてまた、我々のコミュニティ内で最も盛んに話し合われている話題でもある。この研究の成果は適切な観点を提供し、我々がこの話題に関して説明し、案内役を務めるのに大いに役立つのではないかと思う。 その非営利的という表現の意味については、ここで長話に突入することはやめておき、研究結果が公表されるまで待つことにする。 この研究を支持してくれているアンドリュー・W・メロン財団に特に感謝したい。...
クリエイティブ・コモンズ プレス・リリース Flickrの共同創立者Caterina Fakeがクリエイティブ・コモンズの理事に就任 米国カリフォルニア州サンフランシスコ、2008年8月25日 クリエイティブ・コモンズは本日、Flickrの共同創立者であるCaterina Fake氏が理事として同団体の理事会に加わったことを発表しました。 Fake氏は人気を博する写真共有サイト・コミュニティ「Flickr」を2004年に共同創立しました。Flickrは、ユーザーに自分の作品を無料且つ合法使用目的で一般に提供することを奨励する方法として、クリエイティブ・コモンズのライセンシングをいち早く採用したメディア共有サイトの1つです。同サイトの開設以来、Flickrのコミュニティに所属する写真家は、クリエイティブ・コモンズの著作権ライセンス下で7500万点もの写真を一般に提供しており、Flickrはインターネット上でのライセンス許可素材の入手先として最大級のサービスとなっています。クリエイティブ・コモンズのライセンス下で提供されたFlickrの写真は現在、Wikipediaからニューヨークタイムズ紙まで、様々なプロジェクトや印刷物に使用されています。 Caterinaは素晴らしい人物なのだが、そのことはもとより、我々の誰もが使っているツール類にクリエイティブ・コモンズをいかに上手に組み込むか、クリエイティブ・コモンズのツールをいかにより使いやすくするかを考えるのに、Caterinaの力を得られるということは、僕にとって非常な喜びである。実際のところ、Flickrが利用できるようになっているかどうかということは、多くのサービスやインターフェースで、それが進んだものかどうかを測る1つの指標にもなっている。CaterinaのFlickrでの経験と物事を『実現』させてしまうその実践的な起業家精神は、我々理事会に大きなプラスになるものと期待している。 大歓迎だよ、Caterina!...
Lessig 一大ビッグニュース:司法がフリーライセンスを支持 法律フリークの方でもなければ、この件は重要には思えないでしょう。でも信じていただいて大丈夫。これは大勝利です。 こうしてご報告できることを大変名誉に感じています。米国連邦巡回控訴裁判所(知的所有権に関する米国でのご意見番的法廷)がクリエイティブ・コモンズその他の事業を明示しつつ、フリーの著作権ライセンス(先方は「オープンソースの」と呼んでいます)を支持しました。(ここで対象となったのは、アーティスティック・ライセンスでした。)これはとても重要な勝利であり、Stanford Center for Internet and Societyがその実現の鍵となる役割を担うことができたことを大変うれしく思っています。特に同センターのChris Riddder、Anthony Falzone両氏には賛辞を贈りたいと思います。 非専門的な言い方をすれば、同法廷はクリエイティブ・コモンズのライセンスのようなフリーのライセンスは著作物の使用に対し(誓約ではなく)条件を設定するものだと認めたのです。その条件に違反した場合はライセンスが消失し、違反側は単なる著作権法違反者となるわけです。これこそがGPLと、すべてのCCライセンスの理論なのです。正確には、それらは契約であるかどうかにかかわらず、条件を守りそびれた場合に失効する著作権ライセンスということです。 きわめて重要な米国の法廷により、重要な明確化と支持が得られたわけです。 提出された概要はここで読める。 我々がクリエイティブ・コモンズのライセンスを使用する意向のある組織と協議する場合、その相手方はどうしても司法部門ということになる。これらの司法部門は多くの場合、当然のことながら保守的であり、話し合いの場では多くの『うまくいかないであろう』理由を挙げてくる。しばしば法的な理屈をもって攻略不可能な壁を作り出し、経営陣や組織内の担当チームにクリエティブ・コモンズのライセンス使用を諦めさせてしまうのだ。 CCライセンスが、ユーザーからのクリックによる承認といった手続きを要する単純な契約に過ぎないかどうかといったことは、まさに今回の判決で明確にされた定義にかかっている。今回この点が明確にされたことで、保守的な司法部門を説得するのが相当容易になるはずであり、組織におけるCCライセンスの採用をこれまでよりもずっと容易なものにすることが期待できる。 スタンフォードのチームと、関係者の皆さんに大いに感謝したい。今日は実に素晴しい日だ。...
ここのところ僕自身考えていて、最近人に訊かれるようになってきた命題なんだけど、クリエイティブ・コモンズのライセンスを使用している会社に対する僕の投資は、クリエイティブ・コモンズのCEOとしての役割から考えると、利益相反になるのではないか、というものがある。 これはいい質問であり、複雑な質問だ。自分でこれは重要だと思える大きな問題に取り組んでいくことは、僕のライフワークの一つだ。基本的に僕は、ビジネス、政府、学術、社会の改革を可能にするオープンネットワークの信奉者で、オープンなインターネットは21世紀の開かれた社会の重要な柱になるだろうと考えている。 このような変化が実現するためには、我々は、TCP/IPやHTML/HTTP、そしてクリエイティブ・コモンズのような、コミュニティを支えるソフトウェア、サービス、インフラを作り出す爆発的な改革を可能にするオープンスタンダードを作り出し、守っていく必要がある。このようなソフトウェア、サービス、インフラの一部は非営利のプロジェクトとして作り出すこともできるけど、多くは新興企業の形で誕生するだろう。 僕の現在の仕事には、クリエイティブ・コモンズを使っている会社との仕事と、クリエイティブ・コモンズのプロセスと組織の管理を手伝う仕事があり、それぞれにおよそ同程度の時間を割いている。最近僕が行った新たな投資のほぼ全てがクリエイティブ・コモンズを使っているインターネット関連の営利企業であり、クリエイティブ・コモンズをまだ使っていない会社に対しては、絶えず仕事にクリエイティブ・コモンズを組み込むように促し続けている。つまりビジネスという側面で僕は、コミュニケーション、情報共有、共同作業の手段としてクリエイティブ・コモンズを使う素晴らしい会社の一群を形成しつつあるわけだ。 利益相反には様々な側面がある。僕が注意しなければいけない点の一つは、クリエイティブ・コモンズのリソースを使って僕自身もしくは僕の会社を不当に有利にしてしまうかもしれないことだ。また別の問題として、僕がクリエイティブ・コモンズのCEOという役割ゆえに機密情報にアクセスできてしまい、僕が関わっている会社を不当に有利にしてしまいうる点がある。 クリエイティブ・コモンズという組織のリソースを不当に自分の会社の利益のために活用しうる点について僕がすべきなのは、CCのスタッフとコミュニティに対して、僕の会社に一切の不当な特別扱いをすべきではないということを厳格な規則によって明確にすることだろう。僕が初めの顔合わせなどを促すことはあっても、CCがこれらの会社との対話や支援にどれだけの時間を使うべきかは、僕との繋がりに関係なく決定されるべきだろう。 機密情報については、倫理的行動を取るという責任が僕に課せられているのだと思う。僕はここに、機密保持に真剣に取り組み、機密情報や内密な対話の発生をできる限り抑えるように努めることを誓う。 僕が倫理に則って行動しているかどうかを確認するのは、最週的には理事会とコミュニティの役割だと考えている。 基準策定のプロセスに営利企業が関わることは歴史的には決して新しいことではない。オープンスタンダードの使用や支援に興味を持つあらゆる企業が、その基準の管理組織・機構に出資したり運営に参加したりしているものだ。ここで成功の鍵となるのは、これらの組織が企業の利害にとらわれてしまう可能性をなくすことだ。 僕はそう信じているんだけど、他の人たちにも僕がCCのプロセスを「つかみ取る」ことなど不可能なのだと安心してほしいところだ。同プロセスはますます多岐に渡り、コンセンサス重視のものとなりつつある。我々は現在、組織の発展上重要な時点にあり、小回りが利かせられるだけの小ささでありながらも、どんどん複雑になりつつある。複雑さはプロセスを生み出すけれども、僕はICANNのような複雑なプロセスになってしまう事態は避けたいと考えている。 僕が関わっている全ての会社が実際にクリエイティブ・コモンズに貢献しているはずだ。CCを使う会社の数が増えれば増えるほど、CCの価値も高まっていく。CCを使って成功を収める会社の数が増えれば増えるほど、CCの支援のためにより多くの人的・資金的リソースを割くことができるようになる。なので、僕は正直、罪悪感は感じていない。 とはいえ、この問題に関する批判や一般により納得してもらえそうな方法の提案があれば、聞かせていただきたい。情報開示は問題解決の重要な部分を担っていると思う。僕の仕事、その他興味の対象は全て、僕のwikiエントリにまとめてある。僕が関わっている会社のほぼ全社がクリエイティブ・コモンズを使っていると思う。 長々とした投稿になってしまって申し訳ないけど、この問題には真剣に取り組んでいる。皆さんの意見を是非とも聞かせてほしい。...
今年で第4回を迎える「iCommons Summit 」が2008年7月29日から8月1日にかけて札幌で開かれる。このサミットは元々、各国のクリエイティブ・コモンズの代表が集まることを目的に始まった。でもここ数年は、あらゆる活動に関してシェアしたり共同作業したりするオープンなモデルについて、社会、教育、ビジネス、技術、芸術、法律といった観点から興味を持つ人たちが集まる世界的なカンファレンスになっているんだ。この種のカンファレンスとしては、最も学際的かつ国際的だと思う。 この分野で重要な人たちが数多く参加する。今年は、札幌市に全面的な協力を得られたことで、とても興味深い文化的な内容のプログラムが加わるはずだし、地元の人たちが大勢参加してくれると思う。 ともかく、ぼくは来週みんなに会えるのを楽しみにしている。開幕まであと1週間だけど、まだ参加登録は間に合うよ。グローバルな視点を持っているひとは、札幌が遠いなんて言わないよね。...
Gerfried Stocker 気温が7℃で雨続きだったことを除けば、今年のArs Electronicaはとても楽しかった。今週は、5つの会議と10件のメディアインタビューがあって大変だったけど、SandraとElizabeth、それにFumiのおかげですべてうまくいき、どうにか切り抜けることができた。残念ながら、全部のインスタレーションを見て回る時間も、話をしたかったいろんなアーティストとそうする時間もなかったけれど、十分すぎるほど面白い話ができたので、今回はとても良かった。 今年は、MOGAというユニット(稲蔭教授の研究室、FumiがメインのJoi's lab、中野裕之氏のPeacedelicチームのコラボユニット)と一緒にArs Electronicaへ行った。 MOGAは、Linzに『Jump』というインスタレーションを立ち上げていた。 また、稲蔭研の勝本雄一朗氏が雨刀(あまがたな)を紹介していた。 Ars Electronicaのコンテクストでは、今まで一緒にやってきた学生達と会えて楽しかった。 ほとんどの会議の内容がオンラインのどこかで公開されることになるんだろうと思うけど、それがどこかなのかよく知らない。;-) 以前、あるビデオインタビューをArtivi.comで見たことがあるけどね。 Ars Electronicaの今年のテーマはプライバシーだ。 僕が最初に参加したセッションは、Austrian Associationとその審査員、それにArs Electronicaコミュニティーのメンバーによるセッションだった。 そこで僕は、まずジェネレーションギャップについてざっくりと話をし、それから、インターネットの新規ユーザ間で、その技術のもたらす影響や技術の使われ方がいかに違うか、また、新しいメディアを若い世代がどのように利用するかを年配の世代が理解することがいかに難しく、しかしまたいかに重要かについて話した。僕は、何人かの審査員との対談で、彼らがとても前向きであることに非常に感銘を受けた。僕はまた、将来の地球規模での民主化にはGlobal Voiceが重要であることも話した。僕は、政治家たちよりも連邦判事たちのほうが、民主主義やプライバシーの犠牲といったことについて、もっと長期的な視点で考えられるんじゃないかと思っている。 アメリカの10th Circuit Courtによる最近の判決が示すように、すぐれた判事がいることは素晴らしいことだ。 Summer Watson 次に参加したセッションは、将来のトレンドに関する、企業の役員達とのディスカッションだ。興味深いプレゼンがたくさん行われた良いセッションだった。僕が一番面白いと思ったのは、イギリスのソプラノオペラ歌手、Summer Watsonによるプレゼンだった。彼女は、北極点へのlast degree(北緯89度から90度まで)をスキーで滑り、環境問題への行動を呼びかける目的で、北極点でアリアを歌うと宣言した。 僕はこの後、彼女と一緒にコーヒーを飲み、Creative CommonsやオンラインIDについてたくさん話をした。そして、僕は Summer WatsonのWikipedia記事を書こうと思い立った。 僕はまた、WoW(World of Warcraft)のセッションも行った。これについては詳しく説明するまでもないよね。 Volker Grassmuck それから、Leonard Dobuschとセッションを行い、Free...
Whiplash by Joi Ito and Jeff Howe
Freesouls by Joi Ito

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