Joi Ito's Podcast - 変革への道

テクノロジーに精通しているだけでなく、サブカルチャーやネットカルチャーにも詳しい伊藤穰一。 かつて、マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究所メディア・ラボの所長も務めた伊藤穰一がさまざまな人物を巻き込み、「これからのニッポン」を考え、どう変革していくべきなのかを議論する新しいポッドキャストがスタートします。 番組には、伊藤穰一のネットワークを通じて、世界中から様々なゲストが出演。 また、解説者として、メディア美学者である武邑光裕氏が登場し、デジタル社会の大局的な指針を伊藤穰一と共に掘り下げていきます。 議題となるテーマは毎回その時に注目されている話題や、伊藤穰一が気になっているテーマをピックアップ。 伊藤穰一の頭の中をそっくり丸ごとお届けしていきます。是非、お楽しみください。

今週のJOI ITO’S PODCAST - 変革への道-はメタバース特集です!

大手プラットフォームや有名ブランドだけでなく、トヨタや日産、それに吉本興行まで、日本企業も次々に参入を表明しているメタバース。

このメタバースを舞台に芸術作品を次々に生み出しているアーティストがいます。それが今回ご登場いただいたVR/ARアーティストのせきぐちあいみさんです。

普段からメタバースに慣れ親しんでいる彼女にメタバースという空間が芸術家にとってどのいう影響を与えるのか伺いました。

また、「メタバースって一体どんな所なの?」、「一体、何がすごいの?」と思ってる方もメタバースの楽しさやその重要性がきっと理解できる。そんなエピソードとなっております。是非お楽しみください。


編集ノート

編集ノートには毎回番組で登場した難解な用語や固有名詞などの意味や内容をまとめています。また、ETHアドレスの取得方法やNFTの確認方法についても、まとめています。ぜひご参照ください。


JOI ITO 変革への道 - Opinion Box

番組では、リスナーの皆様からお便りを募集しています。番組に対する意見はもちろん、伊藤穰一への質問があればぜひ投函ください。先日からイーサリアムのアドレス記載欄も設けました。

特に番組に貢献したリスナーには番組オリジナルのNFT会員証をプレゼントしています。


求人サイトCool Job Listの開設

番組にご出演いただいた方々と聞いている方々を結ぶプラットフォームとして、ジョブマーケットを作ってみました。今、実は仕事を探している、なんてあなた!ぜひこちらを確認してみてください。ぴったりの仕事がみつかるかもしれませんよ。


【コミュニティ醸成実験について】

これまで番組で小出しにお伝えしてきたコミュニティ醸成実験。ようやくその中身をお伝えできるようになりました。番組という枠を飛び出して、リスナーの方々同士が交流できる場となっています。詳しくは、下記リンクをご覧ください。

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この実験に参加をご希望の方は下記リンクから参加メンバーの登録をお願いします。メンバーのダイバーシティを考慮しながら、徐々にメンバーを拡大していく予定です。参加時期がきましたら、スタッフから個別に連絡をさせていただきます。興味のある方、まずは登録だけでもしてみてはいかがでしょうか。

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Podcast Transcript

伊藤穰一: こんにちは伊藤穰一です。今日はメタバースの話をしたいと思います。そしてメタバースの話、特にアーティストのための革命的なプラットフォームかっていう話を、実はとても有名なせきぐちあいみさん、日本のバーチャルリアリティとNFTのアーティストなんですけども、今日はジョインしていただいて本当にありがとうございます

  せきぐちあいみ: ありがとうございます。よろしくお願いいたします。私こそ、Joiさんとお話させていただけるととても光栄です。お願いします。

伊藤穰一: 最近いつ会ったんだっけ。多分最初会ったのは富ケ谷でスプちゃんに紹介してもらって。すごい人がいるので絶対会ってほしいっていうので初めて会って。こないだもなんだかHENKAKU BARにもちょっと出てきていただいて。あとPodcastに登場もしてもらって。

せきぐちあいみ: ちょびっとお邪魔しました。HENKAKU BARはちょっとバタバタしてたんで、ちょびっとだけだったんですけど。何かすごく今このNFTに対してリアルの現場で何かしていくってすごく大事だなっていうの何か肌ですごく感じていて。ってちょっとだけでもおじゃましたいと思っていったら、すごく刺激を受けましたね。

伊藤穰一: ありがとうございます。

せきぐちあいみ: いい人ばっかり集まってましたね

伊藤穰一: ホントやっぱりコロナもあるし、やっぱりバーチャルが多いので会うのは少ないけれども。今回、ちゃんとせきぐちさんに自分のいろんな仕事の話を聞くの初めてなんですごく楽しみにしてるんですけども。っていうわけで、まずちょっと自分のいろんな仕事とか自己紹介をしていただいてもいいですか?

せきぐちあいみ: 改めましてVRアーティストのせきぐちあいみと言います。VR、バーチャルリアリティの空間の中に360度に広がる3Dの絵を描いております。ライブペイントのパフォーマンスとかアート制作をして国内や海外で活動してたんですけども、去年からはNFTを活用してアート作品の販売も積極的に行っております。でメタバースでもメタバース上に美術館を開いたりとかそもそもVRとメタバースってほぼイコールに近いくらいだと思うので。うん何かたまたまこう今話題のNFTとメタバースを両方がっちりやってるという感じです。よろしくお願いします。はいそれで。

伊藤穰一: NFTは最近で、その前がバーチャルリアリティっておっしゃってたんですけども、その前はどういう道でバーチャルリアリティに来たんですか?

せきぐちあいみ: 私その前はユーチューバーをやってまして。でも本当にたまたまVRに触れたときに、空間に立体が描けるってって何?魔法みたい!楽しいっていう気持ちからもうそのままの本能のような気持ちでVRに入っていきました。

伊藤穰一: ビデオで見たことあるんだけども、なんかすごく難しそうで。しかもすごい上手なんだけど、それってもうなんか才能なの?それともすごい練習したの?その立体的に描くのって。

せきぐちあいみ: 3Dペンってわかりますかね。何かプラスチックが溶けてきて描ける、ああいうので立体造形はちょっと好きでやっていて。3Dペンでアーティストも少しやってたんですね。なので立体を作るっていうのに慣れてた部分はあるんですけど。VRで絵を描くことに関してはみんな初めてだから戸惑う人もいるとは思うんですけど。慣れてないだけでこれからは結構どんどんやるようになるんじゃないかなと思います。

伊藤穰一: じゃ、これはせきぐちさん的には、すごく難しいものに対して自分がたまたま才能があったっていうよりも一般的に普及するだろうものを先駆けてやってるっていうそっちの方なの。

せきぐちあいみ: もちろん平面に描くほうが好きとか慣れてるっていうことの意見の方が多いと思うんですけど、VRでアートっていうと難しくとられがちなんですけど。やってることって実はすごい直感的なことで、コントローラーを使って手書きで描いてるような感じなので。もちろん得意不得意あると思うんですけど。これまで結構お子さんとかお年寄りの方にも教えたりしたことあるんですけど。みんな結構楽しい!ずっとやりたいってなる方も多いですね。

伊藤穰一: 特に若い子たちが例えばフォートナイトとかマインクラフトってバババーって立体的なものを作ってるの見ると世代もありそうだよね。

せきぐちあいみ: そうですねマイクラやってる子たちがこれからやるの、すごい楽しみですよね。

伊藤穰一: そうだよね。で、でいつどういうきっかけでNFTを始めたんですか?

せきぐちあいみ: NFTを始めたのは数年前から、ブロックチェーンとデジタルアートはすごい相性がいいぞっていうのはもう聞いたりして把握はしていて。まだ先だろうなと思ってました、正直。VRとかがARとかがどんどん進んでみんなの日常に当たり前にデジタルデータがある状態になってそれから売り買いするシステムが整ってきて、NFTみたいなものが出るだろうないつかはと思ってたら、去年の初めにBeepleとかそういった大きなニュースが出てきたので。まだずっと先と思っていたやつがもうできるんだと思って。2日ぐらいでババっと調べて始めたっていう感じですな。

伊藤穰一: だってせきぐちさんがやったすごいデカいセールってBeepleとおんなじ月ですよね?去年の3月がBeepleで3月に1300万円か何かで売れたでしょう。はいそれってじゃBeepleブームを聞く前からも始めてたプロジェクトだったんですか。

せきぐちあいみ: いえいえ、そのニュースが出てからです。

伊藤穰一: すごいね

せきぐちあいみ: うーん、どうですか?

伊藤穰一: その中身は何をどういうふうに売ったんですか?

せきぐちあいみ: VRの中を撮影した映像作品という形でその作品は出しました。それ以後はメタバースと組み合わせたりとかあと3Dで見れるようにしたりとかいろいろトライはしてるんですけど。一番最初はそうですね。映像作品として出しました。

伊藤穰一: 一番最初に売れたときどんな気分でしたか?

せきぐちあいみ: いやそれは、すごくうれしかったですね。嬉しかったのと金額的にはちょっと信じられなかったのと、まあいつかはそういうデータが売り買いされる世界は当たり前に来ると思ってたけど。それがこんなに早くこんなに高額でとは思わなかったので、びっくりでした。

伊藤穰一: やっぱりアーティストが直接特にデジタルアーティストが直接お金がもらえるなんて今まで音のなかったからね。

せきぐちあいみ: そうなんですよ。なんか私やっぱりNFT以前ってお仕事になってるのはやっぱクライアントワークだったんですね。いろんな企業とかブランドとかからオファーを頂いて作って、報酬をいただくって。それもすごくやりがいがあったしブランドとコラボするのはすごく楽しかったし。それもいいんですけど、やっぱりゼロから自分で好きに作ったものに価値が生まれるっていうことがNFTでやっとできたのでやっぱそれはすごく、幸せだなと感じましたね。

伊藤穰一: やっぱり僕も買っている側からすると、結局そのスポンサーってどうしてもスポンサーフィーに対して、どこかでその利益が出るっていう。何かお金に換算してスポンサーって付くじゃない。企業スポンサーとか役に立たなきゃいけない。で、やっぱりパトロンって自分が気持ちよくなる。そこが結構ね。そのみんなNFTってコピーできるじゃんとか言ってるけども。いや画像はコピーできるけどNFTはコピーできないんだよね。で、やっぱりNFT持ってる人は本当のファンで本当のパトロンで。でもそこは何かこう自分とアーティストの関係があるから存在してる。だから本当に純粋なパトロン、純粋なファンの気持ちが多分NFTで伝わるはずなんだよね。うまくいってる時って。それってたぶん本来何か昔あとフォークアートとかも昔コミュニティに対してやっぱりこうアーティストが歌を歌ったりして、そして、コミュニティでパンもらえるとか。みんなに応援してもらえるっていう感じで。やっぱり直接アーティストと喜ぶ人たちの関係っていうのも何か表現されてるんじゃないかなっていう感じがするんだよね。

せきぐちあいみ: そうですね。何かこう見えないもので、すごい繋がってる感ていうのをものすごく感じますね。私も、Joiさんのような考えの方に持ってもらえるってすっごい幸運なことだなと思うし、私も今コレクターさんにすごい恵まれてて。そういった方が多くてどうしても今話題になってるニュースとかだと投機目的で買ってる人がほとんどじゃないって思われていて。もちろんその要素があってもいいと思うんですけど。当たり前じゃないですか。どこの市場だっていろんな意図を持って買う人がいて、そういう風にアーティストを支援して育ててくれる方もいたり。投資目的の方もいたりNFTならではのも投機っていう方もいたり。興味で買う人もいたりとか。どんどん広がっていくところなので。お金儲けだけでみんないるわけじゃないよっていうのが徐々に伝わっていったらいいなと思いますね。

伊藤穰一: 結構、面白いのはまずプラットフォームからすると売れてナンボだから。彼らからするとやっぱりこう売ったり買ったりが激しくボリュームがあった方がお金になる。アーティストも多少それでお金になるんで。そこだけちょっと変なデイトレーダーみたいなインセンティブがあるんだけども。でもほとんど僕やっぱりNFT好きな人って売らないよね。なんか僕も一回売ったんだけど、何かBoredApe買ってそれで急いで買っちゃって、僕が欲しかったプロファイルピックじゃないなと思って売って、違うの買ったのね。だから乗り換えたのは1回あるけれども。でも基本的に売ってないし、たまに売る、最近ちょっと僕が技を覚えたのは、何か結構早く面白そうなのがあると、アンロックされるまでどんなキャラクターだかわかんないからいくつか買って。そしてアンロックされてそして自分が欲しいルックスじゃないと売って買うとか。もしくはその2、3個買っておいて、そして上がったらいくつか売ってその1個目がKeepだとか。そういうのはたまにあるけども。でも売るのが目的じゃないけれども、値段が上がるとうれしいよね。他の人達も自分が早かったっていうのは認められるのとおんなじで。でもそれって何でもそうだよね。音楽も自分が自分だけ曲が好きだった音楽とかアーティストが後で流行るとなんとなくこうアーティストと一緒に認められた感があって。で、それは多少値段のとこで反映されちゃってるのは普通っていうと変だけども。ただ別に上がんなくても、結構ねいろんなNFTの人のアドバイス聞いてるんだけど一番僕そうだなと盲のは、上がんなくても持っててハッピーなものしか買っちゃダメって。上がったらラッキー。そんな一番最悪なのはお金がになると思って買ったけども上がんなくて、でも嫌いみたいな。で、捨てるのに3千円かかる。それが一番最悪なので。だから絶対こう持っていたくない。あとは結構walletってみんな見れるじゃん。そうすると何を買ったかわかるので。だからあもう明らかにいい何かカッコ悪いけど儲かりそうなものを例えばブランドのものとかがあったりすると、何かちょっと恥ずかしいよねでそれ。捨てても買った事実って全部残ってるから。まあそういうのも嫌な。やっぱりNFTコレクティブな考えだけどね。

せきぐちあいみ: そうですね、その辺って。アーティスト側としても結構悩むところで。やっぱいろんなランキングとか見るとあ、ここに載ってた方がみんな嬉しいだろうなと思って。でも、いやでも、よく考えたらあんまりバンバン売り買いされてるんじゃなくて、やっぱ一人の人に持っててほしいの方が強いな、と思います。でも上がっていってるぞって感じも出したいよなとか、ちょっと迷いますよね。

伊藤穰一: やっぱりプロファイルピックのコレクションで何千作るっていうのと一点ものってずいぶん違うと思うんだよね。っていうか、ファンデーションで一点ものやるのは本当に少ない数のコレクターですごい愛されてても全然それが逆に正しいような気がして。個人的な意見なんだけども。ただ、やっぱりプロファイルピックを一番売るっていうのってどっちかっていうと何かグッチみたいなブランド、だから今BoredApeでもブランドになっちゃってるよね。だからやっぱりブランドを作りたい人は例えばスポーツ選手みたいな、ノリのブランドの人はやっぱりプロファイルピック系でやっぱりたくさん売り買いされてもやっぱり有名になる必要があるんだけども。ただ一点ものはもちろん有名になるのは嬉しいかもしれないけども、すごい真剣なコレクターをいくつか持ってる一点物でも結構ハッピーになれると思うんだよね。これリアルなFineArtともそうなんじゃないのかな。どうなんだよね。

せきぐちあいみ: いやそうですよね。もうちょっとプロファイルピックのブランドの作られ方ってNFTならではのね新しいものだから。これからちょっとどうなのかわかんないですけど、何かそのあり方もすごく面白いコミュニティで盛り上がっていくとか、その作った人だけではない形でブランディングが出来上がってくってすごい面白いなって思うし。興味はあるけど、何か、そのためにこれまでのスタンスをがらっと崩しちゃうのは違うと思うし。私は3Dでちょっと奥行きのある世界を作っていきたいと思ったら、そことはまたちょっと違うかなと思うし。でもやっぱそのメタバースっていうものの捉え方とか、アバターっていうものの捉え方として、今の現代2022年に一番ヒットしてるのがやっぱりプロファイルピックだと思うんですよね。自分の存在感をネットワーク上で出してくっていう部分では。でも、ちょっとブレずに自分のやり方を模索していきたいなと。

伊藤穰一: でも、結構NFTからメタバースから、Virtual Realityに行く人って増えてるよね。だから最近なんかいろんなメタバースで自分のNFTを飾るギャラリーをひとつのメインの使い方として提案していて。そして僕も僕も投資しているSpatialという会社もメタバースの中の空間をデザインさせて、その空間をNFTとして買って、買った人達だけがその空間の中で自分のスペースを作れるみたいなテンプレートを追加したりしてるんだけども。だけど、せきぐちさんはVRからメタバースからNFTに来て、今メタバースに戻っていってるんだけども。今、今後どういう自分のアートとか自分のメタバースっていうのはどういう方向に行くと思う?いろんないろんなプラットフォームしかも使ってるよね?何かわかる限りで何か次どんな方向に行くかっていうのって、イメージありますね。

せきぐちあいみ: どの方向とかこれがスタンダードになるよってよりは、まずはいろんな形が出ると思うんですよね。メタ社のこれ一強とかじゃなくて、まあゆくゆくそうなること可能性もあるとは思うんですけど、メタバースってすごい多様性のあって自由な空間じゃないですか。そこで産業が生まれたりビジネスとかも街みたいなものができていたりとか、すごい活性化してる経済的にも活性化する場所ができたりとか。いや、お金とかも関係ない、何かただ遊んでる人達、のんびりと遊びたいっていう人達のメタバースも発展していくと思うし。あとフィアットマネーでやりとりする形でのメタバース、メタバース内にお店があってそこから普通のECサイトにつながってお買い物をするっていう形のメタバースだって全然ありますし。何て言うんでしょう。すごいいろんな形で広がっていくと思うんですね。まずはそれが必要だと思いますし、でそうなっていくうちにメタバースっていうものが、私たちの人生の一部みたいなことになってきたとき、またデジタルの価値そのものが、ぐっと上がるから。NFTにもすごく良い影響があると思いますし。ちょっと誤解されがちなのは何かNFT、イコールメタバースみたいな何か両方が一緒のものだよとかって言われてたりするじゃないですか。でもそうではなくて個別のものなんですけど、だけどNFTとメタバースってものの相性がめちゃくちゃいいの間違いないですよね。

伊藤穰一: そうだよね。はい。もともとメタバースっていうのはもっともっといろんな何か全然NFTの前からある言葉で。でなんとなくこの仮想空間っていうかそのコンピュータの中の空間の話だったと思うんで。ただやっぱり昔からサイエンスフィクションを読んでても、何かこう使用権みたいな、メタバースの中で僕が何かを渡すと僕の本がなくなるっていう。こうメタバースの中でどうやって通貨だとかものを表現するのかっていうのは、いろんなサイエンスフィクションにはあったので。なんとなくNFTが生まれたときにみんなアレだ!みたいな感じでたぶん最初想像の方が走ったと思うんだよね。んで、それがやっと何かツールが出来てきて。ただやっぱりいろんなゲームのディベロッパーの人たちとかの話を聞いてると、でこの辺、多分せきぐちさんは実際作ってて思うと思うんだけども。NFTのすごくシンプルなものってただのjpgみたいなイメージだからどのプラットフォームでも表現できるけれども。立体的なモデルとか、例えばそのビヘイビアが入ってるメタバースの中のキャラクターなんかはこれもプラットフォームごとにプロトコルが違うと、そんなに簡単にここからそこにNFTにつけたからだからNFTにひっつけると使用権は持っていけるけれども、そのいろんなデータはそのまんま持っていけないのでそれはプラットフォーム同士でいろいろ標準化しないとダメだよね、今。今だと出てるってせきぐちさんもいろんなプラットフォームを使ってるけどそこ結構難しくないとどうなの?

せきぐちあいみ: そうですね。何かVRMっていうアバターの形式で統一してくれてるところもあるけど、でもやっぱりそのポリゴン数だったり制限が違ったりとか。その辺もありますし、そこは確かには統一して欲しいですね。今はなんとか、個々ににメタバースの特色があるなと思ってて。ここは何か容量を軽くしたデータじゃないと持ってこれないよでもその代わりにものすごいたくさんの人数が入れるよとか。ここはすごく重いデータも持ってこれるけど一度に30人までしか入れないよとか。まだまだいろんな制限の中でみんなが作ってるから統一できてないんですけど。これから絶対必要になってくる部分だから。でも、それってどうなんでしょうね。決まるってよりもじわじわと。統一されてたほうがいいね。これがメジャーだね、と、統一が自然とされていきそうですよね。

伊藤穰一: 自然とされていく可能性はあると思うけど。これ一部なメタバースの人達の夢っていうのは、全然表現されていないデータがあって、ビヘイビアとか。例えばファイナルファンタジーのキャラクターがぽんって他のゲームに飛び込むとか、ファイナルファンタジーからレースゲームにこんなキャラクターいたら重さは何なんだろう?とかね。車に乗るとどうなるんだろう?とかそういうそういう環境が変わるとこのアントレピューと変えなきゃいけなくてそれをこのゲームからこのゲームに持っていくときにどうやって表現するのとか。あとこのゲームだと価値はどうするんだ。これもちろんその市場価値で決めるというのはあるかもしれないけど、でも、これって金なのそれともメッキなのとかさ。そういうこうたぶんいろんなオブジェクトの要素があって。で、メタバースだとたぶん今のただの平面の絵よりも、すごくリッチないろんな要素が付いてくると思うので。だからそこら辺は。今までだったそういう標準立ってるインターネットだとこう標準化団体があったり、あとはゲーム会社だとおっきいプラットフォーム持ってるとか持ってたりするんだけどもただメタバースの良さっていうのはどこもどれもどれとインターネットとおんなじつながるっていうのが何か夢なので。あんまりこの人達が交渉しなくても、VRMは結構いいよねだからアヴァターのとこはあるけどもその次。どんどん深くなっていくときどうなるんだろうっていうのが少し今議論されてて。多分コンテンツが強いところ、こないだBoredApeのお金集めの企画書を見てたんだけども。もう完全にゲームに走ってんだよね。メタバース作って、土地を売ってて、土地がそのゲームの中に経済があってっていうのをやってるので。もしかしたらすごくおっきいブランド。ディズニーのミッキーみたいな感じで、本当に彼らが指定したこうなんだろう方式がいろんなプラットフォームがやんなきゃいけないっていう可能性もなくはないと思うんだよね。

せきぐちあいみ: いやでもBoredApeはすごいのを出してくるんでしょうね。

伊藤穰一: で、せきぐちさん今プラットフォームの話になるんだけど、どのプラットフォームが一番好きなの?でなぜそれにいるっていう感じ?

せきぐちあいみ: うーん私は、そこまで何て言うんでしょう。四六時中ここにいるっていうプラットフォームはないんですね。あのーVRチャット内にミュージアムあって、ネオスの中でパフォーマンスをやったりしたこともありますし。うーんクラスターとかやっぱ日本だとすごく使いやすくて素晴らしいなと思いますし。今、イベントとかだと、MonoAIっていうとこが作ってる一度に1万人以上入れるやつとかはすごく公園とかそういうのには向いてるなと思うし。結構その用途によっていろんなのを使ってますね

伊藤穰一: 切り替えたりするのはそんなに難しくないんですか。

せきぐちあいみ: いや、でも全然別のアプリケーションで入ってっていう感じですね。そうですね。そのあたりも含めて統一されてきた方がそのNFTを移動させてきたときの動き方とかね。そういうのも反映されてくるでしょうから。統一されていてほしいですね。で、Decentralandとかサンドボックスっていうのは私自身はちょっとまだ土地を持ってないんですけど、美術館を建てて私の飾ってくれてるっていう形のとかは見たりして嬉しいなと思ってます。

せきぐちあいみ: メタバース空間に神社を創建していまして。クリプト神社というプロジェクトをやってるんですけども。クリプトでメタバース上に神社を創建して、その中には誰でも無料で入れるんですね。ブラウザとかからでそのメタバース空間に建っている鳥居に名前を刻む権利をNFTとして販売したりしています。なるほどそれはスマートコントラクトを通じて名前を刻むことができて。おかげさまでその鳥居はもうすべて今完売してるんですけども。これから歴史ある神社とコラボしたり発展させていく形でやっていこうと思っています。私はそのメタバースってものってこれからすっごい無限の可能性があってどんどん広がっていくと思うんですけど。あんまり規制で縛られるべきものじゃないなとも思うんですよ。どうしても規制必要になってくる部分はあると思うんですけど。だからそうではなくて、何て言うんでしょう。日本の文化から感じられるなんか思いやりとかそういったものを体感できる神社っていう場所をメタバースにはあるべきだなと思っていて。で、一番最初プロジェクト立ち上げた時は、私が作ったクリプト神社って架空の神社で始めたんですけど。これから次には結構歴史のある、もう海外でもみんな分かるようなおっきな神社さんとコラボさせていただいたのを次出していって。NFTとかメタバースのプロジェクトって出して終わりじゃなくて発展させていくべきものだと思うので。こういった新しい分野と日本の文化伝統的なものとを無理やり組み合わせるじゃなくて。そのいいところを掛け合わせてやっていけたらなと思ってます。

 伊藤穰一: おもしろいですよね。うーんなら。やっぱり日本ってそういう意味で文化もそうだし上で神道みたいにとても古くて深いものが。でも実は結構メタバースとかにふさわしいかなと思うし。何かあと神道って結構、無の中にスピリットがあるっていうそこをコンセプトってすごく僕は何かNFTとかメタバースに合うような気がするんだよね。 昔の神道って何か自分の家にも神様もいるし石にも神様もいるしで石を重ねるとそれが神社になるしそれで分散型なんだよねだから多分途中で産業革命ぐらいになって戦争とかの話になって中央集権型になって天皇の下にあってカミカゼとかあるんだけどその前の昔の神道っていうのは誰でも自分と神様の関係があってでどの石ころも全部精霊があるでだからちょっとスターウォーズのThe Forceみたいな感じにどこにでも精霊があるっていうのが神道だっていうのは僕のイメージでアニミズムともたまに言うんだけども。それとなんかキリスト教みたいに神は1つしかなくてそいつに対して拝まなきゃいけないっていうのはすごく中央集権型なので。やっぱりフィアットだよね。それってやっぱりキリスト教とイスラム教って。やっぱりblockchain型は神道だと僕を思うんだよね。

せきぐちあいみ: 神道が分散型っていう考え方すごい新鮮ですね。でも言われたらめちゃくちゃそうですね。

伊藤穰一: で、プロトコールだよね。みんないろんなルールがあるけどでルールはシェアするけれどもだからどの神社に行ってもなんとなくこう要領はわかるけれ、どもでも神様は違う。

せきぐちあいみ: ありがとうございます。はいできます。神社はね、いいんですよすごく柔軟なところも何か合うんじゃないかなと思います。神道ってすごい何かを強要するものではないと思うし。別の信仰があってもいいものですし。でもかといってちゃんとの何て言うんでしょう。これまでのあり方にリスペクトを持ってちゃんと公式に神社さんと絡ませていただくのもあって。何か例えば効果が何もないのにお守りっていうものを売ったりしないとかその辺はいろいろ神社の方の方とお話しながらベストな形を作ってきたんいなと思ってます。とかこういうナニソレって新しいプロジェクトに挑戦できるのもNFTならではだなと思うんですよね。何かこんなことってあったら面白くないっていうことをこれまでどうしてもみんなじゃ仕事外の時間にここにやってみようってなったら、おっきなプロジェクトにはできなかったと思うんですけどNFTはその挑戦の幅を広げてくれるなって感じてます。

伊藤穰一: ぜひ僕も見に行ってすごくサイト楽しかったので。ぜひレポートございます。神社系をどんどん続けててください。

せきぐちあいみ: 神社はね、いいんですよすごく柔軟なところも、何か合うんじゃないかなと思います。神道ってすごい何かを強要するものではないと思うし。別の信仰があってもいいものですし。でも、かといってちゃんとの何て言うんでしょう。これまでのあり方にリスペクトを持って、ちゃんと公式に神社さんと絡ませていただくのもあって。何か例えば効果が何もないのにお守りっていうものを売ったりしないとか。その辺はいろいろ神社の方の方とお話しながらベストな形を作ってきたいなと思ってます。とかこういう「ナニソレ!?」って新しいプロジェクトに挑戦できるのもNFTならではだなと思うんですよね。何かこんなことってあったら面白くない?っていうことを、これまでどうしてもみんなじゃ仕事外の時間に個々にやってみようってなったら、おっきなプロジェクトにはできなかったと思うんですけどNFTはその挑戦の幅を広げてくれるなって感じてます。やっぱそのデジタルアーティストってたぶんNFT以前は自分の勝負の作品のことってあんまり考えられなかった人のが多いと思うんですけど。NFTの誕生によってそういうところまで意識がいくようになったし。何かそれって、私の人生にとってもすごく大きなことだなと思ってます。

伊藤穰一: そういう意味で言うと、そのツールを作った人たちからすると、せきぐちさんみたいな人が一生懸命考えて使って役に立つだけじゃなくてやっぱり創造だとか世の中を変えていくのがないとあんまり意味ないので。本当にせきぐちさんみんなで応援してありがたく感じないと何かやってる理由が出てこないので。本当に僕らもとても応援してますので、何かあったら言ってください。ぜひ一緒に何かやりたいと思います。

せきぐちあいみ: ぜひぜひ、よろしくお願いします。

伊藤穰一: 今日お忙しいところ時間とってくれてありがとうございます。

せきぐちあいみ: こちらこそありがとうございます。ぜひまたクリプトバーにもお邪魔させてください。ありがとうございます。