写真:Grant W. Graves


すでにツイッターストリームFacebookFlickrAproxymatorでご存じかもしれないけれど、僕は最近、ダイビングにかなり入れ込んでいる。

そもそもの始まりは4月のSkoll World Forumの間にエイヤフィヤトラヨークトル火山が噴火して、Lisa Katayamaと僕とがヨーロッパで立ち往生した時だった。そのときはLisaのお母さんに「Lisaのことをよろしく」と頼まれ、調べるとLisaにとってはドバイ経由で抜け出すほうが安上がりになることがわかった。ちょうど僕もドバイで、仕事でLisaの兄弟のYushiに会うことになっていたので、ロンドンからパリ経由でドバイに移動する時にLisaと同道したわけだ。

ドバイにいる間、LisaがBoing Boingの記事にかけるような題材を探していた。いつも様々な新しいものとの接点を提供してくれるRamaに紹介したところ、Ramaから驚くべき話を聞かされた。ガザで自宅が爆撃を受けた時に両脚を失ったKhalilという名の16歳のパレスチナ人の少年がいて、その彼にスキューバダイビングを教えているとのことだった。いい題材になりそうだったのでLisaがインタビューを申し込み、僕はカメラマンとして同行した。(Lisaがこの件をBoing Boingのいい感じの記事に仕上げている。)

レッスンを見る中で、学習とエンパワーメントということについてあれこれ考え、また僕自身、リゾート地でスキューバ体験系のレッスンを何回も受けてはきたもののライセンスは取っていないことも思い出した。また、ドバイにいる親友のうちの二人、RamaとMahmoudがダイビングのインストラクターであることも判明した。そういうわけで、次にドバイに行った時に、MahmoudにPADIのオープンウォーター認定のインストラクターを担当してくれないかと頼み込んでいた。

2人で短期集中の特訓をして、7月に認定を取得できた。印象的だったのは、PADIシステムの仕組みの優秀さだ。受講者はすべての内容を覚えたほうがいいのは当然だけど、レッスンは楽しく、効果的で、柔軟なものだった。勉強のかなりの部分を、よく作り込まれたEラーニングシステムを通じてオンラインで学ぶことができた。課程全体として、動画とテキスト、音声、教官との対面講習、プールと開水域での実践的な体験の組み合わせがすばらしかった。学ぶ過程がとても楽しく、報酬システムもよく練られたものだった。

すっかり夢中になった。

PADIのオープンウォーターライセンス取得後、オンラインで受講可能なEラーニングは全て受けて、ドバイにいる時は必ずダイビングのセッションを予定に入れた。8月にアドヴァンスライセンスを取得して、どこにいようと空いた日があればダイビングをしてきた。学ぶことの楽しさもあり、ダイビングの楽しさもあり、屋外に出る口実でもあり、集中して取り組むことで短時間ながら仕事モードから切り替えられるといったこともあり、総合的に見てとても有益な組み合わせだと思った。World of Warcraft的な達成システムであるというところも僕には馴染みがあったしな! ;-)

すぐにわかったのは、若干複雑な方法にはなるけど、複数のインストラクターに担当してもらって講習内容を分割することも可能だ。

ロスへの移動中に、ツイッター仲間の面々に、ロスにいるいいダイビングインストラクターを知らないかと尋ねてみたところ、多数の返答をもらった。@desparozが返信をくれて、Grant W. Grave(@bigblueplanetLinkedIn)を紹介してくれた。今では僕のヨーダ師匠的存在となっている。

Grantの助けで僕はエンリッチエアー(ナイトロックス)ダイビングのライセンスを取得できた。これはより高い酸素分圧での潜水を可能にして(窒素の吸収量が減るために)潜水時間が長くできるほか、ダイビングの翌日に飛行機に乗ったときに減圧症を起こしてしまうリスクを若干減らせるというものだ。最近は2回に1回の頻度でナイトロックスを使って潜っている。これ以外にもGrantと共に潜水時緊急管理(Diving Emergency Management)、AED、EFR(Emergency First Response=緊急時初期対応)/心肺蘇生/応急処置/小児への対処、海洋生物由来の負傷、酸素投与と応急処置、潜水時緊急事態スペシャリスト、ドライスーツ・ダイバー(寒い気候でのダイビングにとても便利)およびレスキュー・ダイバーの資格を取得できた。

インストラクターのネットワークをさらに広げて、シンガポールでMahmoudとStephenと一緒に仕事をしているErnstにも加わってもらい、彼の指導下で先日、ナショナルジオグラフィックのダイバー認定を取得した。

つい先日、ダイブマスター・コースの訓練を開始した。これはインストラクターおよびリーダーになる方法を学ぶ、いわば「プロ」系課程の第一歩だ。教え方について教わる中で焦点でもありとても興味深いことが、柔軟性を持つということ、ダイバーが学ぶ手助けをすること、持続的で手助けとなるような評価を行うこと、安全面の管理、および学習する側の自尊心と安全をサポートすることだ。もっと多くの学校がこのような優秀な仕組みになっていればと思う。これまでのところ、PADIおよびダイビング愛好家のコミュニティ全体にはとても感心している。ダイビングは、素晴らしいホビーであり僕にとって写真での探究の新たな一章であると同時に、学べていることの非常に多くが、ベンチャー投資、ベンチャー指導、オープン教育、他、僕の仕事に応用できるところがある。

この話題を今までブログに書かなかったことを申し訳なく思っているんだけど、いつどこで書こうかと迷っていたんだ。ダイビング関連のことは、メインのブログに書くには向かないほど詳細になってしまう可能性があり、そもそも「派生物」的なものでもあるので、ダイビング関連のことは新たにブログを立ち上げてそっちに投稿することにした。

ダイバーの皆さんや、ダイバーになりたい方、ダイバーになる方法について詳しく学びたい方は是非そちらへどうぞ。

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