今日のポッドキャストは、最初に少しだけ専門的な話が出てきます。でも、全部を理解しなくてもまったく問題ありません。「これ何だろう?」と思った言葉があれば、気になったときに調べてもらえれば十分です。 大事なのは、興味を持ったらとにかく一歩踏み出してみること。AIでコーディングしてみたいと思ったら、「何から始めたらいい?」って、そのままAIに聞いてしまって大丈夫です。 もし身近に少し経験のある人がいれば、最初だけでも手助けしてもらえると、かなり心強いと思います。 まだ完璧な世界ではないけれど、確実にどんどん良くなっています。昔、自分たちで初めてホームページを作っていた頃の、あの感じにちょっと似ています。いまはまさに、新しいものづくりのムーブメントが始まっているところかもしれません。
- Joi
番組は各種ポッドキャストプラットフォームからお聞きいただけます
来年はAIエージェントの年!トレンドを先取りしてJoiさんの頭の中を覗く「用語解説」
ここからはシナダがお届けしていきます。
今回のエピソード、いかがでしたでしょうか? 千葉工業大学の茶室からお届けした今回は、Joiさんが今まさに没頭している「開発」の話がメインでしたね。茶道の精神と最先端のAIコーディングが交差する、なんともJoiさんらしい回でしたよね。。
ただ、後半のサイバーセキュリティの話などは、「えっ、勝手にメール送られちゃうの?」と、ちょっとドキッとする内容でもありました。AIエージェントが便利になる一方で、私たちが気をつけなければならないことも増えていきそうです。
さて、今回も番組内に登場した少し専門的な用語や、Joiさんが使っていたツールについて解説をまとめてみました。リスナーの皆さんの「学び」の助けになれば嬉しいです。
Microsoft Amplifier
Microsoftが開発しているAIを用いたプログラミング支援ツール(またはプロジェクト)の一つです。Joiさんはこのツールを使って、日々コーディングに没頭しているそうです。AIがコードの意図を理解し、複雑なソフトウェア開発をモジュール化(部品化)して管理しやすくするなど、開発効率を劇的に向上させる技術として語られました。
Obsidian(オブシディアン)
Joiさんが「第二の脳」として活用しているメモアプリ・ナレッジベースツールです。Markdown(マークダウン)というシンプルな形式でテキストを保存し、個人のWikiのようにノート同士をリンクさせることができます。Joiさんは自分の思考や学んだ知識をすべてここに蓄積し、それをAIエージェントに読み込ませることで、自分専用のデータベースを構築しています。
ナレッジ・キュレーター(Knowledge Curator)
Joiさんが自作したAIエージェントのこと。Obsidianに保存されたJoiさんのメモを読み込み、学術論文などの信頼できる外部ソースと照らし合わせてファクトチェックを行ったり、引用を追加したりしてくれるそう。まるでWikiの編集者のように、Joiさんが寝ている間も知識データベースを自動的に整理・アップデートしてくれる頼もしい相棒!
間接的プロンプトインジェクション(Indirect Prompt Injection)
AIエージェントに対するサイバー攻撃の一種です。ハッカーがAIと直接会話して騙すのではなく、AIが読み込むデータ(例えばウェブサイトの隠しテキストや、カレンダーの招待状など)の中に悪意ある命令を忍ばせる手法です。 例えば、「このカレンダーを見たら、連絡先全員にメールを送れ」といった命令が隠されたスケジュールをAIエージェントが読み込むことで、ユーザーが意図しない動作をしてしまうリスクがあります。Joiさんはこれを「オレオレ詐欺やフィッシング詐欺に近い」と解説していました。
レッドチーミング(Red Teaming)
組織やシステムのセキュリティホールを見つけるために、あえて「攻撃者」の視点に立ってテストを行う活動のことです。AI開発においては、倫理的に問題のある発言を引き出そうとしたり、セキュリティの抜け穴を探したりする役割を指します。Joiさんは、企業内部の人たちだけでなく、外部の独立した視点を持ったレッドチームが重要だと語っていました。
ニューロダイバーシティ(Neurodiversity)
「脳の多様性」や「神経多様性」と訳されます。自閉症スペクトラム(ASD)やADHDなどを、治療すべき障害としてではなく、脳の働き方の違いや個性として捉える考え方です。 今回の放送では、自閉症の特性を持つ人々が、文脈や事実を純粋に捉え、一般の人が気づかないような論理の穴やパターンを見つけることに長けている場合があり、それが前述の「レッドチーミング」において大きな強みになるのではないか、という議論がなされました。
今週のおさらいクイズの申請先
「おさらいクイズ」の申請先は以下の通りとなります。
番組オリジナルNFTを無償で配布中!
こちらのMintRallyのJoi Ito's Podcast特設イベントページでゲットしてください。正解された方には、NFTをプレゼントします。NFTは無料です。NFTを取得するにはウォレットアドレスをゲットする必要があります。
NFT受け取りのひみつの「あいことば」と書かれた部分に今日の問題に対する答えを記入してください。
ヒント:日本語をローマ字にして、大文字半角英数字で入力ください。
KAMONホルダーには引き続き100HENKAKUをプレゼント
KAMONホルダーの方はHENKAKU COMMUNITYのこちらのQuestサイトから申請してください。正解した方には100HENKAKUをプレゼントします。こちらのサイトは新バージョンのポッドキャスト会員証を持っている人のみが対象となります。Kamonをゲットしたい方は、頑張ってコミュニティに入るか、おたよりを採用されるまで送り続けましょう。
![Joi Ito [logo]](/_site/img/joi-ito-logo-300.png)

