2025年2月 Archives

今回の千宗屋さんと茶道の世界の海底まで潜るDeepDiveも、最終回となりました。ぜひトークをお楽しみいただければ幸いです。茶の湯の新たな魅力に多くの方がワクワクしていただけることを願っています!

- Joi

番組は各種ポッドキャストプラットフォームからお聞きいただけます

宗屋さんとの茶の湯トーク、ここに完結

ここからは制作スタッフのシナダがお届けしていきます。 いやーー。千宗屋さんとの茶の湯トーク、これにて完結となります。サプライズの茶会に始まり、最後はAIで終わる。こんなに深くて面白いトーク、なかなかありませんよね。 宗屋さんのお話を聞いていると、千利休もこんな雰囲気があったのかな、なんて肖像画を見ながら宗屋さんを重ねてしまったり。 そして、目の前で宗屋さんのお点前が見ることができ、実際にトークも聴くことができて本当に役得だなと思いました。 茶道は本当にいろんなエッセンスが詰まっていて、AI倫理や哲学を考える上でもとっても重要なことなんだと思います。うまく日本の伝統がテクノロジーに生かされていくといいなと思いました。

賓主互換

亭主と客が互いの立場を理解し、尊重し合う心を表現した概念のこと。言葉を交わさなくても客が亭主の意図を自然に察することができる状態をも指すそうです。このような深い相互理解は、茶道における最も理想的な関係性とされています。また、立場の違いを超えて、真摯な心での交流を可能にする境地でもあります。

賓主歴然:

もてなす側ともてなされる側の役割と領域を明確に区別する考え方を示します。ただし、これは単なる役割分担ではありません。互いの気持ちを理解し合うことで、初めて真のもてなしが成立するんだとか。

Theory of Mind:

「人間の脳は、どのようにして他人の考えを解釈し、道徳的な判断を下し、信念体系を理解しているのか?」従来では、哲学者や詩人の領域だった命題について科学的な調査によって答えを探し出そうとしている研究のことで、進めているのはレベッカ・サックスという博士です。もともとは、オックスフォード大学で哲学と心理学を専攻していたそうですが、2003年にMITで脳・認知科学の博士号を取得しています。

心の理論とは、他者の心を類推し、理解する能力のこと。サックス博士は、fMRIという技術を用いて、心が大脳皮質の一部分である右側頭頂接合部に司令部が存在することを発見したそうです。サックス博士のTEDスピーチがとっても興味深い内容だったので、こちらも是非ご覧ください。

市中の山居

都会の中に再現された理想的な田舎家の空間を表す言葉。そもそも茶室は、質素な田舎暮らしの本質的な要素を都市部に巧みに取り入れた空間として作られたものなんだそう。

五山の禅僧

京都の臨済宗における五大寺の体制を表します。南禅寺を別格として、天竜寺、相国寺、建仁寺、東福寺、万寿寺が位置づけられました。室町時代の足利義満の時代に確立されたシステムなんだそう。

ティク・ナット・ハン

マインドフルネスの普及に尽力したベトナム出身の禅僧。ダライ・ラマ14世と並び称される世界的な仏教者として知られ、環境問題にも積極的に取り組みました。

胸中の山水

心の中に思い描く理想的な自然景観や、それを基に描かれる山水画を意味します。また、元総理大臣の細川護煕氏が愛した漢詩の世界を表現する言葉としても使われています。

おのずから住めば持戒のこの山は、まことなるかな依身より依所

修行における環境の重要性を説いた最澄の言葉です。正しい心構えを持つことも大切ですが、それ以上に修行の場所自体が重要であることを教えています。比叡山という環境そのものが、自然と戒律を守ることを可能にする特別な場所だと説いています。

山上宗二記

千利休の高弟である山上宗二が記した、最も信頼性の高い茶書として知られています。利休時代の茶道具に関する価値観の変化や、名物道具の所有者の変遷などが詳しく記されており、茶道史研究において重要な資料となっています。

好み:

茶人が職人に特定のデザインを指示して制作させた道具を指す言葉です。「誰々好み」という形で使われ、茶人の創造性と職人の技術が融合した作品であることを示しています。茶道具における創造的な協力関係を象徴する重要な概念です。

お知らせ

本日配布予定だったNFTや100HENKAKUですが、使用しております分散型システムのメンテナンスにより配布ができません。復旧次第対応いたしますので、今しばらくお待ちいただけますようお願い申し上げます。

また復旧に関するお知らせは、こちらの番組詳細欄の他、X(旧Twitter)やDiscordでご連絡いたします。

よろしくお願いします。

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Joiさんが取締役を務めるデジタルガレージでは、新しい人材を募集しています。新しいことに挑戦したい方、こちらから問い合わせしてみてはいかがでしょうか。

またしても、宗屋さんとお茶の深い深い世界へ潜ります。この対談を通じて、茶道から日本の歴史を学ぶことができ、とても楽しかったです。

- Joi

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安土桃山時代のミニマリズム

ここからはシナダがお届けします。

秀吉が天皇にお茶を点てた、禁中の茶会。 組み立て式の黄金の茶室を小御所に持ち込み、そこで茶会を行なったんですね。 黄金の茶室といえば、キンキラキンで悪趣味だわあ、と思っていたんですが、宗屋さんの解説を聞くと、「そうか、広い空間の中に金色のキューブをつくったのか。空間全体を想像してみると意外におしゃれなのかも!」と思うようになりました。 一説によるとこの茶会も利休が関わってたとか。だとすると利休は本当に見せ方を考えるプロだったのだなあと思います。 日本ならではの伝統的な考えと、それを新しい解釈で塗り替える。きっとこのエッセンスは現代にも通じる変革のヒントが隠されてるように思います。

今回のエピソードを理解するための9つのキーワード

真行草

真書・行書・草書の書体のこと。

手元 不如意

家計が苦しくお金がないことを指すそうです。

黄金の茶室

組み立て式の茶室で広さは3畳ほど。そして金箔づくしです。まぶしいな。

全国に何箇所か展示されていますが、全て復元されたものなんだそう。

藻塩たれつつ 侘ぶと答へよ

色男として知られた在原業平のお兄ちゃんに当たる在原行平が詠んだ歌。 須磨に流刑にあった行平が親しくしていた人に贈ったもので、古今和歌集に入っているそうです。

全文は...

わくらばに 問ふ人あらば 須磨の浦に 藻塩たれつつ 侘わぶと答へよ

    意味は、私が最近何してんのか尋ねてくることがあったとしたら、須磨の海岸で海水を藻にかけ涙を流すように悲嘆に暮れながら過ごしていると答えて下さいな。

というものだそう。 最初は流刑にあった行平が海で藻塩を作りながら泣いてるのかと思ったんですが、どうも涙を流すというのが「しほたる」という意味で藻塩を作る単語「藻塩たる」とかけて田舎にいる風情を出してるんですね。考えたら、朝廷で働いてた人が塩は作らないだろうよなあ。

禁中御所茶会

秀吉が関白になったお礼として、1585年10月7日に御所で天皇や親王を招いた茶会を催しています。秀吉自身が天皇にお点前を披露。この場所として作られたのが黄金の茶室でした。

中尊寺金色堂

奥州藤原氏初代藤原清衡が天治元年に建立したもので、極楽浄土を表したものなんだとか。そうか、この金色は光満ち満ちている感じだったんですね。

狩野永徳

狩野派4代目。若くから才能を認められ、秀吉の命をうけ大坂城や聚楽第の障壁画を引き受けたそうです。

長谷川 等伯

同じく安土桃山時代に活躍した絵師で、狩野派と肩を並べるほどの実力だったとか。

無事是貴人

師走の茶席によく掛けられる言葉で、臨済語録にも登場する言葉なんだとか。一年を無事に過ごせたという喜びと感謝の意を表す言葉だそうです。

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今回は宗屋さんと、お茶の世界のさらに奥深くへと潜ります。お楽しみください。

- Joi

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いろんな角度から宗屋さんを見てみる

千宗屋さん。以前から色々な話は聞いていましたし、これまでご出演いただいた方が言及される機会も多く、一体どんな方なんだろうと思っていたんですが、いやはやとっても深い方でしたね。そして宗屋さんのお姿をみていると、なんだかだんだんと利休と重なって見える瞬間があったりして。

今回、谷松屋戸田商店の戸田貴士さん、そして藤田美術館館長の藤田清さんに再びご登場いただきました。

こちらのエピソードと合わせて聞いていただけると、楽しさも10倍増しですよ。ぜひ。

今回のエピソードを理解するための19つのキーワード

重窓

宗屋さんが東京のマンションの中に作った茶室の名前。東京タワーが見える場所にあったそうなんですが、この茶室の名前にはちょっとした経緯があるそうで。というのも昭和10年代、お茶が趣味だったとある会社社長さんが自社ビルの中に茶室を作り、宗屋さんのひいお爺様が「重窓」と名付けたとか。ビルの窓と茶室の窓が重なって見えることがその由来だったそう。 宗屋さんはこの文字が子どもの頃から好きで、いつか自分の茶室に使いたいと思っていたそう。東京のマンションで新しい茶室を作ることになった時に、重窓という名前を新しい茶室に掲げることにしたそうな。

樂茶碗

千利休が桃山時代の終わり頃に、自分の美意識にぴったり合う茶碗を作ってほしいと陶工の長次郎に頼んだのが始まり。長次郎は中国の明時代の三彩陶という技術を使える腕のいい陶工さんだったそう。後に豊臣秀吉から「樂」という字をもらって、その家は「樂家」として知られるようになりました。

田中宗味

樂焼の歴史に深く関わった人物で、お父さんの田中宗慶は千利休の側近で、初代長次郎の奥さんのおじいさんにあたる人なんです。宗慶は、長次郎と一緒に樂焼の工房を切り盛りしていたそうです。 そんな宗味の娘さんが、長次郎の奥さんになったとか。宗味が作ったとされる作品も今に残っているそうなんですが、本当に宗味が作ったものなのかはっきりしないものが多くて、今でも研究者の間で謎が残されているんだとか。

埋み火

千家で大晦日から元旦にかけて行われる、とても趣深い儀式のひとつ。夜になると火種を灰の中にそっと埋めておいて、朝になったらその火を掘り出して使うんだとか。お茶の家では、この火を絶やさずに引き継いでいくことは受け継がれてきた伝統や精神を守り続けることにもつながるみたい。この年末にも宗屋さんがインスタのストーリーで埋み火の経過をアップしていました。光る炭を紅白見ながら画面で眺めるのは、なんだかとっても落ち着く瞬間でした。

まるぎっちょ

漢字では 丸毬打と読むそうです。毬打とは、平安時代に京都で行われた遊戯、木毬をたたく槌のこと。その形状を炭に見立てたもの。

不滅の法灯

比叡山延暦寺で1200年以上もの間、一度も消えることなく燃え続けている神聖な火のこと。奈良時代から平安時代にかけて、天台宗の開祖である最澄が灯したとされていて、以来、代々の僧侶たちが丁寧に守り続けてきました。

延暦寺の根本中堂

比叡山延暦寺の中心となる国宝建造物。ここには天台宗の開祖、最澄(伝教大師)が自分の手で彫ったと伝えられる秘仏の薬師如来立像が本尊として祀られているんですよ。不滅の法灯もこのお堂の中にあるそうです。

伝教大師

最澄さんが没後に贈られた称号。最澄さんは日本の天台宗を開いた僧侶で、比叡山で修行を重ねた後、遣唐使として中国へ渡って天台の教えと密教を学んだ人物。歴史でやりましたね。

薬師如来

病気を治して、心と体の健康を守ってくれる仏様として、古くから日本中で親しまれているんです。特徴的なのは、手に持っている薬の壺。この壺には、あらゆる病気を治せるお薬が入っているんだとか。

「あきらけく 後の仏の御世までも 光りつたへよ 法のともしび」

延暦寺の不滅の法灯の始まりを物語る、とても大切な和歌。延暦7年(788年)、最澄(伝教大師)が比叡山に小さなお堂を建てた時に詠んだもの。この和歌には、「仏法の光を、はるか未来の弥勒如来の時代まで、明るく伝え続けてほしい」という最澄の深い願いが込められているそうです。

木守

もともとは、収穫後の柿の木に一つだけ実を残しておくことを指すそうです。この残された柿のことを「木守り柿」と呼ぶんだとか。 この名前がついた茶碗は、千利休が長次郎に作らせた赤楽茶碗。利休がいくつか茶碗を弟子たちにプレゼントした時のこと、それぞれに茶碗を選ばせたんだそう。すると、一番シンプルで地味な赤い茶碗が最後に残ったんですって。これを利休は木守と名付け、大切に使い続け、後に武者小路千家に伝わったそうです。

残念ながら、この茶碗は関東大震災で失われてしまったんですが、その価値があまりに大きかったため、楽家の歴代と家元たちが「写し」を作り続けているんだとか。新しい家元が襲名する時には必ずこの茶碗の写しを作るそうです。これは単なる形を真似るだけではなく、利休や長次郎の心に触れる大切な作業なんだそうです。

本歌

和歌の世界では、古い歌を元にして新しい歌を作る時の元歌のことを指します。一方、お茶の世界では茶道具の「オリジナル」のことを指すんですよ。つまり、たくさんの写しが作られた茶碗があった場合、最初の一つが「本歌」というわけです。

写し

お茶の世界では、元となる道具を忠実に再現することを「写す」というそうです。これは、単なる複製を作ることとは全く異なります。西洋では「オリジナル」を重視しますが、日本の伝統的な考え方では、物そのものよりも「形」に宿る精神性を大切にしてきました。物はいつか失われてしまうかもしれないけれど、その「形」を写し継ぐことで、そこに込められた心や精神は永遠に受け継がれていくという考え方なんだそう。深い!!

付喪神

長い間大切に使われてきた道具やものに宿る精霊のこと。「九十九神」とも書くそう。日本の伝統的な考え方では、道具を長年使い続けると、そのものに魂が宿ると考えられていたんです。それだけ、道具を大切にする心が昔からあったということかもしれませんね。

寄物陳思

万葉集の時代から伝わる和歌の表現方法。人の気持ちや感情って、そのまま言葉にするのは難しいですよね。そこで、季節の風物や自然の情景に例えて表現するんです。「寄物」は物に寄せて、「陳思」は思いを述べるという意味で、自然や身の回りのものに自分の気持ちを重ねて詠むんだそう。なんて風流!

ルイス・フロイス

1532年に生まれたポルトガル人の宣教師で、31歳でイエズス会の司祭として来日した人物。イエズス会の記録係だったそうです。 ルイス・フロイスが書いた『日本史』という本があるそうなんですが、これは単なる歴史書ではなく、当時の日本の政治や経済はもちろん、日本人の考え方や宗教、文化、そして普段の暮らしぶりまでを細かく記録しているものなんだそう。外国人の目から見た戦国時代の日本の様子がよくわかる、とても貴重な資料として、今でも高く評価されているんですよ。

マタイ伝の狭き門より入れ

聖書のマタイによる福音書に出てくる有名な言葉からきた表現。「滅びに至る門は大きく、その道は広い。でも、命に至る門は狭く、その道は細い」という教えなんだとか。 本当に価値のあることを成し遂げたいなら、楽な道ではなく、困難な狭い道を選んで進むべきだということを説いているそう。つまり、簡単な方法や近道を選ぶのではなく、たとえ大変でも本質的な道を歩むことの大切さを教えているんですね。

聖体拝領

カトリック教会のミサで行われる、とても重要な儀式で、信者たちがキリストの体と血を象徴するパンとワインをいただくもの。

カリス

カトリックのミサで使われる特別な杯のこと。ワインを注いで使うんですが、これは普通のワイングラスとは異なり、キリストの血を象徴する聖なるぶどう酒を入れる大切な器。

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現代を代表する茶人のお一人、千宗屋さん。宗屋さんにはこれまで何度かお会いする機会がありましたが、一対一でお話させていただくのは今回が初めてでした。これまで宗屋さんの著書を読ませていただいていたので、いろいろ質問をさせていただくのを楽しみにしていました。実際の対話は想像以上に面白く、とても勉強になりました。皆様にもぜひ楽しんでいただければと思います。

- Joi

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やらせとかじゃないです。本当のサプライズ

ここからはシナダがお届けしてまいります。 いやー、今回のポッドキャストはいかがでしたでしょうか。Joiさんがめちゃめちゃ焦っていたの、わかりましたよね? 今回本当に番組制作スタッフも宗屋さんがサプライズでお茶を点ててくださるなんて全く想像しておらず。突然始まった茶会に、収録現場はものすごい焦りとワクワクと緊張感で包まれておりました。 いやしかし、そんなサプライズとか可能なの?と思われてるかもしれませんので、収録当日の様子をお伝えいたします。 収録当日、Joiさんは午前中に千葉工大で用事を終え、車でクリプトバーまで移動していました。首都高はものすごい渋滞で、Joiさんはギリギリの到着になるかもしれないと少し焦っていました。 そして収録当日の20分ほど前のこと。予定していた時刻より少し早めにいらっしゃった宗屋さん。手には紙袋が。ご挨拶などを済ませた後は、「キッチンをお借りしていいですか」「お湯をお借りしていいですか」と、なにやらごそごそと用意を始めたのです。我々スタッフは宗屋さんの指示に従うばかり。 スタッフの中では「え、もしかしてお茶を点ててくださるのかしら!!!」と期待が膨らみます。「宗屋さん、これは!?」とお話ししてもにんまりされるだけ...。 そして、Joiさんは本当に時間ギリギリに収録場所であるクリプトバーに到着。ギリギリの到着でそもそもドキドキしていたJoiさん、到着後、挨拶を済ませて席についた直後、テーブルにお茶菓子があるのに気がつきます。Joiさんのあの大きな目が3倍ぐらいに開いた気がしました。「え、これは...」 そこから、あれよあれよという間に宗屋さんのお茶会がスタート。なんとも楽しいお茶会でありました。是非是非今回の配信、楽しんでいただけると嬉しいです。

今回のエピソードを理解するための7つのキーワード

松華堂

文政6年創業の愛知県半田市にある和菓子屋さん。今回宗屋さんがお持ちいただいたお菓子は、枯露柿というもの。羽二重餅にもろこし粉を混ぜてあり、柿の形になっています。 一つ私もいただいたんですが、本当に美味しかった...。

文化庁文化交流使

芸術家や文化人などを世界に派遣し日本文化を伝える、文化庁が推進していた事業。宗屋さんは2008年に行かれたそうですね。残念ながらこのプロジェクトは令和3年度で終了となったようです。

赤木明登さん

石川県輪島で漆の作品を作られている作家さん。もう、なんというか素敵です...

抹茶を入れる容器のこと。

仕覆

茶道具類を入れる袋のこと。宗屋さんの仕覆、とっても素敵でした。収録後ものすごい近くでじろじろ観察してしまいました。ため息がでるほど美しかった。。。

JURGEN LEHL

日本で活躍したテキスタイルデザイナー/ファッションデザイナー。1974年に立ち上げたブランドJURGEN LEHLは現在も多くの人に愛されています。残念ながら2014年、不慮の事故でお亡くなりになられています。

唐津

佐賀県唐津市で作られる陶器で、国の伝統工芸品なんだそうです。

長谷川一望斎

名古屋の銀細工の名工。初代である青龍斎は尾張徳川家のお抱え金工師として仕えていた由緒正しい家系なんだそう。

立花大亀

大徳寺の管長代務などを務めた人物で、松下幸之助と長く交流を保った臨済宗の僧侶。仏教が大好きだった宗屋少年にとってはスーパーヒーロー的存在だったとか。

大徳寺

茶の湯の創始者とされる村田珠光が茶を道として修道するようになった場所。このため茶道ととてもゆかりがあるお寺なんだとか。茶道は大徳寺を中心に栄えたんだそうです。 大徳寺って中にめちゃくちゃ小さいお寺が詰まってますよね。ちっちゃい寺がなんだか一杯あるお寺というイメージしかなかったのですが、そうか...。そんな場所だったのか...。

お道具屋さんの戸田さん

はい、前回、前前回に登場した谷松屋戸田商店の戸田貴士さんのことですね。

眼の力

雑誌"和樂"2001年10月号より2003年9月号に掲載されたものがまとめられた本。戸田貴士さんのお父さまである戸田博さんとお祖父様の戸田鍾之助さんの対談形式で茶道具が語られています。すごく面白い話がいっぱい詰まっています。

今回宗屋さんが持ってこられたお道具をご紹介

はいそして、ここからは完全に個人的な企画! 宗屋さんがお持ちになったお道具の数々がめちゃめちゃ素敵でため息が出るほどだったので、こちらに掲載しようかと思います。もう、なんというか素敵なものばかりすぎて!

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宗屋さんの茶箱。ほら、こんなにコンパクトなんです。

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茶筅は茶箱には入っておらず、別の仕覆に収まっています。

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袋の中からは、コンパクトな茶箱が。右に刺してあるのは茶杓。

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茶箱は、能登の赤木明登さんの作品ですね

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銀色のものは建水。長谷川一望斎さんの作品です。

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建水の中には、お茶碗が。そしてお茶碗の中にも巾着が入ってる!!マトリョーシカみたい

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棗が入っています。

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ピンボケなのが残念ですが、棗が顔を出しました。

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そして茶巾鋏も。長谷川一望斎さんの作品です。

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そしてこちらが、松華堂の枯露柿。

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