今回の千宗屋さんと茶道の世界の海底まで潜るDeepDiveも、最終回となりました。ぜひトークをお楽しみいただければ幸いです。茶の湯の新たな魅力に多くの方がワクワクしていただけることを願っています!
- Joi
番組は各種ポッドキャストプラットフォームからお聞きいただけます
宗屋さんとの茶の湯トーク、ここに完結
ここからは制作スタッフのシナダがお届けしていきます。 いやーー。千宗屋さんとの茶の湯トーク、これにて完結となります。サプライズの茶会に始まり、最後はAIで終わる。こんなに深くて面白いトーク、なかなかありませんよね。 宗屋さんのお話を聞いていると、千利休もこんな雰囲気があったのかな、なんて肖像画を見ながら宗屋さんを重ねてしまったり。 そして、目の前で宗屋さんのお点前が見ることができ、実際にトークも聴くことができて本当に役得だなと思いました。 茶道は本当にいろんなエッセンスが詰まっていて、AI倫理や哲学を考える上でもとっても重要なことなんだと思います。うまく日本の伝統がテクノロジーに生かされていくといいなと思いました。
賓主互換
亭主と客が互いの立場を理解し、尊重し合う心を表現した概念のこと。言葉を交わさなくても客が亭主の意図を自然に察することができる状態をも指すそうです。このような深い相互理解は、茶道における最も理想的な関係性とされています。また、立場の違いを超えて、真摯な心での交流を可能にする境地でもあります。
賓主歴然:
もてなす側ともてなされる側の役割と領域を明確に区別する考え方を示します。ただし、これは単なる役割分担ではありません。互いの気持ちを理解し合うことで、初めて真のもてなしが成立するんだとか。
Theory of Mind:
「人間の脳は、どのようにして他人の考えを解釈し、道徳的な判断を下し、信念体系を理解しているのか?」従来では、哲学者や詩人の領域だった命題について科学的な調査によって答えを探し出そうとしている研究のことで、進めているのはレベッカ・サックスという博士です。もともとは、オックスフォード大学で哲学と心理学を専攻していたそうですが、2003年にMITで脳・認知科学の博士号を取得しています。
心の理論とは、他者の心を類推し、理解する能力のこと。サックス博士は、fMRIという技術を用いて、心が大脳皮質の一部分である右側頭頂接合部に司令部が存在することを発見したそうです。サックス博士のTEDスピーチがとっても興味深い内容だったので、こちらも是非ご覧ください。
市中の山居
都会の中に再現された理想的な田舎家の空間を表す言葉。そもそも茶室は、質素な田舎暮らしの本質的な要素を都市部に巧みに取り入れた空間として作られたものなんだそう。
五山の禅僧
京都の臨済宗における五大寺の体制を表します。南禅寺を別格として、天竜寺、相国寺、建仁寺、東福寺、万寿寺が位置づけられました。室町時代の足利義満の時代に確立されたシステムなんだそう。
ティク・ナット・ハン
マインドフルネスの普及に尽力したベトナム出身の禅僧。ダライ・ラマ14世と並び称される世界的な仏教者として知られ、環境問題にも積極的に取り組みました。
胸中の山水
心の中に思い描く理想的な自然景観や、それを基に描かれる山水画を意味します。また、元総理大臣の細川護煕氏が愛した漢詩の世界を表現する言葉としても使われています。
おのずから住めば持戒のこの山は、まことなるかな依身より依所
修行における環境の重要性を説いた最澄の言葉です。正しい心構えを持つことも大切ですが、それ以上に修行の場所自体が重要であることを教えています。比叡山という環境そのものが、自然と戒律を守ることを可能にする特別な場所だと説いています。
山上宗二記
千利休の高弟である山上宗二が記した、最も信頼性の高い茶書として知られています。利休時代の茶道具に関する価値観の変化や、名物道具の所有者の変遷などが詳しく記されており、茶道史研究において重要な資料となっています。
好み:
茶人が職人に特定のデザインを指示して制作させた道具を指す言葉です。「誰々好み」という形で使われ、茶人の創造性と職人の技術が融合した作品であることを示しています。茶道具における創造的な協力関係を象徴する重要な概念です。
お知らせ
本日配布予定だったNFTや100HENKAKUですが、使用しております分散型システムのメンテナンスにより配布ができません。復旧次第対応いたしますので、今しばらくお待ちいただけますようお願い申し上げます。
また復旧に関するお知らせは、こちらの番組詳細欄の他、X(旧Twitter)やDiscordでご連絡いたします。
よろしくお願いします。
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