2003年10月 Archives

ひとつ前の投稿で触れたJoseph Urbaszewskiさんのウェブログは、ウェブログがマスメディアに勝つこともあるんだってことの好例だといえる。でも、だからといって職業ジャーナリストを叩くのはやめといたほうがいいと思う。

編集者の助けがなくては書けない、終身雇用じゃないと不安、訴えられたときに護ってくれる存在が必要、新聞配達少年なしでは読者に読んでもらえない、情報の正当性を主張するために会社のブランドが必要──そんなジャーナリストがいたとしても、それはそれで、彼らの自由だ。あんまりあら探しするのは意地悪だと思うよ……。

カリフォルニア州南部で起きてる山火事、あの現場のすぐ近くに住んでいるJoseph Urbaszewskiさんという学校の先生が、火災の状況を 自分のウェブログで伝えている。彼のウェブログは今、一種の情報センターみたいになっていて、マスメディアの報道よりも情報が速いようだ。

消防無線のfeedも配布されていて、ヘトヘトになりながら英雄的な消火活動を続けている消防士たちの交信を聴くことができる。

Kevin Barron
聞こえてきた音声:「避難勧告をしたんだが、自宅を離れことを拒否している住民がいる」

基地(?)からの返信:「その人たちの名前と、生年月日、それからかかりつけの歯科医の電話番号を訊いておいてくれ!」


情報とリンクをありがとう、Kevin。どうか無事で。

訳注:蛇足ですが「歯科医の電話番号」は、歯型の記録があるところ、という意味だと思われます。
Joi Ito 訳
昨日千葉県の堂本知事に引っ越しのお知らせをメールして千葉県民になったことを伝えたら、すぐに「明後日(10/23)ちょうど近くまで来るから新居に寄ってもいいか」って返事が来た。うげー! まあこういうプレッシャーがないと段ボール箱開いたり掃除したりしないからなあ。しかしこういうときは近所の人にどう挨拶するものなんだろう。なんか日本の礼儀作法がテーマのアドベンチャーゲームをやってる気分になってきた……。

オリジナル:Governor Domoto's going to drop by - must clean house