Davis Guggenheim photoblog Davis Guggenheim
Sun, Jun 28 19:55 UTC

RFC Online Media Creativity Workshop
RFC Online Media Creativity Workshopの参加者たち

日曜日からヨルダンに来ていて、非常に楽しい時間を過ごしている。死海沿岸で行われているWorld Economic Forum on the Middle East(中東に関する世界経済フォーラム)の最終日にちょうど間に合うタイミングで到着した。World Economic Forumの運営陣の何人かにクリエイティブ・コモンズについて話すことができ、彼らが写真をCC-BY-SAライセンス下でFlickrに公開してくれたことに直接お礼を言うことができた。

Entrepreneurs Week programの一環としてQueen Rania Center for Entrepreneurship(QRCE)で講話をした。スマヤ王女およびQRCEのチームのおかげでとても楽しめたし、何人かの意欲的な起業家に接する機会を得た。

ヨルダン来訪の主たる目的はワークショップの開催だ。すでにクリエイティブ・コモンズの地元代表である頼もしいDonatellaの協力のもと、Royal Film Commission(RFC)の主催でSAE Institute Ammanにて開催中だ。参加者の選出にはJordanian Media Institute(JMI)も協力した。これは前回アンマンを訪れた際、RFCとJMIの理事長を兼ねるリム王女と、彼女の率いるチームと話し合って決めたことだ。

今は5日間予定のワークショップのまだ3日目だけど、RFCの皆さん、特に、多大な貢献をしてくれているMaisに感謝したい。また、最先端の会場を手配してくれたSAE、様々な面で強力にサポートしてくれているテクニカルスタッフの皆さんにも感謝したい。そして何よりも、申し込んでくれた学生の皆さんに感謝するとともに、参加がかなわなかった学生の皆さんにお詫びを申し上げたい。収容人数の関係で、申し込んでくれた方々の多くをお断りせざるを得なかった。地方全域から応募をいただいており、参加者の選別がとても難しかった。

結果、ワークショップに参加してくれているグループには大変満足している。出自、文化、年齢のいずれにおいても非常に多種多様な顔ぶれとなっていて、意欲と創造性あふれるそれらの人たちが協力しあって作業をしているのは素晴らしい光景だ。また僕は、これがピアツーピア的なワークショップになってきていて、参加者一人一人が学ぶだけではなく教える立場としても貢献したり手伝ってくれたりしている点を嬉しく思っている。僕自身も間違いなく、教えている分と同じくらい多くのことを学ばせてもらっている。

この短い期間でできるだけ多くのことを成し遂げようと、全員がプロジェクトの作業に専念している最中なので、編集まではまだほとんど手が回っていないものの、我々が設置したブログで大まかな進み具合を見ていただくことは可能だ。我々はTwitterで発信もしているので、タグ「#rfconlinemedia」で会話の流れを追っていただけるだろう。できればワークショップの終了後もこの動きの一部を続けていければと思っている。

最後に、この無茶なスケジュールをしっかりとまとめてくれたDonatellaに(そしてMikaにも)感謝したい。

まだ4日間は現地にいる予定なので、またあらためて、総括的な内容の投稿ができればと思っている。

Muneaki Masuda
増田宗昭氏

先日CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社)の社長である増田宗昭氏から社外取締役になるようお誘いを受け、5月12日に発表された

増田氏とは10年ほど前からの知り合いであり、様々な研究グループやワーキング・グループでご一緒している。彼とCCC(TSUTAYA)は80年代、日本でレンタルビデオのフランチャイズ産業を築き上げ、現在、国内最大規模のポイント・システム(ユーザー数約3000万人)を運営している。

僕の社外取締役としての役割はインターネット関連と国際関連で協力することだ。

詳しくはいずれまた...

僕がドバイのバッシングに関する記事をブログに書いたのは、主にNew York Times紙の記事を読んだ友人やその他の方々からの、「ドバイは大丈夫? 蛇口からはゴキブリが出てくるし、空港は捨てられた車で一杯らしいけど」というEメールやTwitterメッセージに答えるためだった。「問題ないよ」と返事するしかなかった。ドバイに関するネガティブ・プレスが増えつつあるように思えて、報道に、攻撃的なネガティブな論調とコンテキストの欠如が見られたからだ。

前回のブログの記事では友人らに「問題ないよ。ドバイはもう終わりだというのは誇張に過ぎない」というメッセージを送ることに重きをおいた。ドバイに対するその他様々な批判に加え、UAE内の移民系労働者の扱いのひどさについて報じた記事にリンクを張った。

そのブログの記事にはたくさんの批判の声が寄せられ、その中には僕の最も親しい友人らからのものも含まれていた。人権問題をそれがまるで重要ではないかのように軽んじている、との批判だった。僕はそれでも、Hari氏による記事の論調が不当にネガティブであり、コンテキストが足りないと感じている。とはいえ、人権問題が深刻な問題ではないと感じさせる部分があったのなら、お詫びしたい。

Human Rights Watchの報告「Building Towers, Cheating Workers - Exploitation of Migrant Construction Workers in the United Arab Emirates」(タワービルを建設しつつ、労働者をだます~アラブ首長国連邦における移民形建設労働者の搾取)を読んで、とても参考になった。僕は様々な人とコンタクトをとっていて、この問題に関する直接的な情報を集めることに少し集中して取り組もうと考えている。十分に正確な見方ができるだけの情報を得られたと自分で感じ次第、これについて書くことを約束する。僕の個人的な考えだが、効果を出すには、強固な主張で立場を明確に決めてしまう前にまず、政府側の状況を含めたコンテキストを理解する必要があるからだ。

僕は人生のかなりの部分を『活動』に関わって過ごしてきた。テレビで大臣らをウソつき呼ばわりしたり、メガホンを手に道路をデモ行進したり、日本の政策のうち僕が強い意見を抱いたものについて片っ端から抗議したり討論したりしてきた。僕は自分が間違っていると思う問題について、積極的に反対するのを恐れてはいない。

ただ年月を重ねるにつれ、実際に変化を起こすには、戦略とコンテキスト、そしてこちらが送ろうとしているメッセージの受け手側の状況に対する理解とが不可欠だということを学んだんだ。僕の考えでは、Human Rights Watchなどの組織による、思慮深く粘り強い圧力とコンテキストに沿った現地での積極的な活動との組み合わせこそが、長期的なプラスの変化を起こす基礎となるはずだ。UAEや僕が影響を与えうるすべての地域における人権問題に対して、改善に貢献できる方法を見つけようと努めることを誓約する。

Fancy ceiling above Starbuck's at Ibn Battuta mall

もう少し実地体験を積むまでブログに投稿するのは待とうと思っていたんだけど、最大140文字のTwitterレスで言えることの限界に達してしまった。多くの方々から、ドバイにおける労働者の待遇に関するGuardian紙の記事とThe Independent紙の記事へのリンクが僕の手元に届いている。ドバイをバッシングする記事は増加傾向にあり、これらの記事はその流れの延長線上にある。この扇情的な大きな流れを最初に作ったとも言えるのが、New York Timesの記事だろう。Desert Blogger同様、僕は蛇口からゴキブリが出てくるのなんて見たことはない。 ;-P Desert Bloggerがこれらの記事に対して的確な返答をしている

僕はまだこの地域に来て日が浅いので、地元の住民のように確かな発言はできないけれど、描かれている絵がかなりバイアスのかかったものであり、「バッシング」と呼ぶにふさわしいものであるということは十分わかる。その僕がわかる範囲で言うと、他のどこもそうであるように、ここドバイでは今、収縮が進行中であり、政府と企業は何を維持し、何を終わらせるかを見極めようとしているようだ。ドバイには堅実な企業も企業人もたくさん存在するが、今は、どの国でも同じだが、整理統合および規模縮小の余波が押し寄せている。

かといって、駐車場にホームレスの外国人や捨てられた車が溢れているわけではない。ここの雰囲気は、米国や日本と同様かむしろ若干明るいくらいである。市内を横切るのにこれまでの1時間半ではなく1時間ですむようになったし、The Addressのラウンジ/バーの予約も3日前ではなく2日前でも大丈夫だし、いいレストランでも1時間待たずにテーブルがとれる。大抵は、の話しだが。ドバイの不動産と不動産開発は最も深刻な打撃を受けているようだが、運輸、ならびに「中東のハブ」としての側面に関して言えば大丈夫そうだ。

他者の人権侵害をしている連中を擁護しようとしている、などとは思われたくはない。実際僕は、Global VoicesおよびWITNESSの理事会の一員として、また複数の人権団体を支持する身として、人権問題に取り組むために多大な時間を割いている。人権について、我々は話し合う必要が大いにある。ただし、人権問題の解決というものは、誰に対してどのような圧力をかけることで変化を起こすか、ということを理解することに他ならない。人権というものを広く理解するのは大事なことだが、その見解を記事の上に、ネガティブ・プレスによる波状攻撃の一環として、スパイスのごとくふりかけるのが、比較の観点から言って、そんなに生産的だとは思えない。

The Independent紙の記事の執筆者は、自分の意見を弁護し、記事を批判している人々は「すり替えたがり傾向」に陥っていると言っている。悪い反論ではないんだけど、かといって元の記事が抑圧された労働者たちの状況を本当に改善しようと意図したものかどうかは、わからない。今の風潮に合わせてドバイを叩きたいだけではなかったのか。「こうすれば彼らの力になれる」といった示唆や言及は記事内には見当たらなかった。ひたすら非難しているばかりに思えた。

これと対照的且つ好例なのが(この例示も「すり替えたがり傾向」の現れだと指摘してくる人もきっといるんだろうけど)、ブラジルの地方における奴隷問題に関するWITNESSの報道だ。読めばこの人権侵害に対して行動を起こすように呼びかけている記事だとわかるだろう。

人権侵害を是正するには、その国に対して影響力をもつ国や国々の人々が声を挙げる必要がある。どうせ聞く耳をもっていない相手に直接怒鳴りかけても、大して役に立たないどころか逆効果にさえなりうる。だからこそ、日本がビルマについて、中国がアフリカについて、アメリカがグアンタナモ・ベイなどについて声を挙げる必要があるんだ。

繰り返しになるけれど、僕は検閲を支持しているわけではないし、人権侵害を看過すべきだと思っているわけでもない。僕は単に、「今流行ってるから一緒に叩いておこう」といった、生産的とはいえないジャーナリズムを、あまりいいと思わないだけだ。本当に何とかしたいと思っているならば、問題を解決しようと努力している人たちについて書くべきだろう。

僕が最近イスラエルとパレスチナに行って最も感銘を受けたのは、パレスチナ内に変化を起こそうとしているパレスチナ側の人々と、イスラエル人たちの考え方を変えていこうとしているイスラエル側の人々にであった。中国での反日デモを話題にした2005年のスレッドで最も印象的だったのは、討論後、相手側を批判するのではなく、自分たちの社会の問題について自省する姿勢を見せていた人々だった。

ドバイと中東全般に関して、過度に擁護しているように思われたくはないけれど、日が浅いとはいえ僕がここに来てから学んだことの一つは、一見したよりも遥かに事情は複雑であるということだ。ムスリム式の法と統治を「中世的」だと言って見限るのは無知の表れだ。実際のところはまったく違っていて、我々の多くが「公正である」と考えているものと同調していない。彼らは小切手の不渡りや麻薬の密輸をとても深刻な問題として扱っている。気軽な気持ちで中東に引っ越して、何もかもが自分のいた所と同じだろうと決めつけるのは危険で、お勧めきない。とはいえ、僕は現地を訪ねる前にすでに麻薬に関することは知っていたし、「小切手が不渡りになると投獄される」ことは到着初日に聞いた。

最後に考えをまとめると、手っ取り早い儲け話しや一獲千金の夢を追うつもりであれば、ドバイに行くのは思いとどまるべきだと思う。一方、中東での機会や文化を求めつつ、安全な滞在地を探しているのであれば、少なくとも現時点では、ドバイは候補地として問題ないはずだ。食べ物はおいしいし、素晴らしい人々がいるし、文化は多様だし、インフラのほとんどが機能しているし、法は比較的外国人に親切なものだと言える。それこそが僕がここに引っ越してきた理由であり、今のところその決断を後悔してはいない。

Yossi Vardi
Yossi Vardi

イスラエル旅行のFlickrセット

イスラエルを訪問したのは2003年の初訪問以来、生まれて2度目だ。どちらの訪問もYossi Vardiの招待で実現した。Yossiは僕が知っている中でも最もユニークな人物の一人で、はかりしれないユーモア、思いやり、起業家精神、気前の良さ、創造性、影響力を併せもっている。僕はYossiに勧められたことは、何でも実行しようと心がけている。彼が主催するイベント「Kinnernet」に何年も前から誘われていたんだけど、今年になってようやく足を運ぶことができた。

前回イスラエルを訪れるまで、僕は中東に一度も足を踏み入れたことがなかった。今回は中東に関する経験が少し増えていて、ガザ地区の件が主たる話題となったカタールでのアルジャジーラの年次フォーラムにも参加したばかりだったので、それまでの状況をより理解した状態でイスラエルを体験することができた。

KinnernetはKinnernetキブツ(農場)で開催された。KinnernetはTim O'ReillyのFOOキャンプの非会議方式に着想を得ていて、ロボットや、火を操るジャグラー、数々の電動工具、そして仮装ダンス大会があることを除けば、FOOキャンプに似ている。非常に興味深いセッションが行われ、素晴らしい面々が参加していて、とても楽しめた。Yossiのあらゆる要素を具現化したかのようなイベントだった。

YossiとGarage Geeksの主催で、クリエイティブ・コモンズの夕べを、Garage Geeksの手作りっぽくてかっこいい「屋外公会堂」で催してくれた。イスラエルのクリエイティブ・コモンズチームや、大勢のコミュニティの面々に会うことができた。主催してくれたYossi、Garage Geeks、クリエイティブ・コモンズのイスラエル・チームに大いに感謝したい。

僕をイスラエルとパレスチナのOne Voiceチームに引き合わせてくれたのはDaniel Lubetzky(旅行中で不在)だった。One Voiceはボランティアや若者の啓発を通じて、イスラエル側、パレスチナ側双方の声なき大衆である穏健派の声を拡大して発信しようと試みている。両チームの人材の質と思慮深さに感心させられたとともに、両コミュニティ間でコンテキストが根本的に異なっているという問題点が印象的だった。どちらのグループも主に自コミュニティ内の活動に焦点を絞っていて、それは賢明な判断だと思った。他の人々を変えようとするよりも、自らが変わっていくほうがはるかに容易だからだ。中国と日本の間の諸問題を議論している時は、いつもこのことを再確認させられる。

パレスチナのOne Voiceチームに会うため、ヨルダン川西岸の街、ラマラを訪問した。旅行エージェントやイスラエル人の友人たちなど大勢の人々に、現地入りするのは難しいか、危険かもしれないと指摘されていた。しかし実際はチェックポイントも問題なく通過でき、このような情勢下でも、ラマラ市は活気ある面白そうな場所に思えた。これまで食べた中で最もおいしいファラフェル・サンドイッチもごちそうになったしね。 :-)

ラマラ訪問はとても短かったものの、Nisreen率いるパレスチナのOne Voiceチームとは有意義な話ができ、短時間ながらラマラ市内も見て回れた。

どうやら僕が訪問するほんの一週間前、Googleがラマラでワークショップを開催して好評を得ていたようだ。ラマラのギークな面々はとても意欲的で、パレスチナ側とイスラエル側の両方と話す機会を何度か得た中で、パレスチナを地盤とするかパレスチナ人が参加するインターネット系の企業を興すことが、ヨルダン川西岸とガザ地区の人たちを力づけ、パレスチナ人とイスラエル人の間の対話を増やす素晴らしい方法になるのではないかという考え方が話題にあがっていた。まったくもって同感だ。パレスチナ側の面々は、現状、指定区域の外に彼らが旅行したり、多くのアラブ系諸国を含め、米国他多くの国々へのビサを取得したりすることが、不可能ないし非常に難しいのだと説明していた。自由に旅行をさせてもらえないなんて、想像を絶するほど不満な状態じゃないだろうか。しかし幸いなことに、パレスチナではインターネットに対するフィルタリングやブロックは行われていない。

パレスチナ人の新しい友人たちとヤセル・アラファトのお墓を訪問した時は、皆さんの彼に対する敬意の深さが印象的だった。墓碑には、パレスチナ人一人一人の中にヤセル・アラファトがいる、という詩が刻まれていた。パレスチナ人による独立国家の設立という功績を残したヤセル・アラファトは神格化されているかのような印象すらあった。(もしこの説明内容に誤りがあるなら申し訳ない。)

イスラエルを出国する際、テル・アビブ空港で僕は、個室での全身マッサージを含む徹底的なセキュリティチェックを受けながら、どうすればこの地域の状況を改善できるかと考えずにはいられなかった。どちらのコミュニティで知り合った人々もとても温かく、友好的で、平和を願ってやまない印象だった。それなのに、それぞれが最終的な解決方法と信じている内容に、ほぼ和解不能と思われる根本的な差異があるように思えた。極論を口にする人はごく一部だったものの、そういった人々がそれぞれのコミュニティにおいて強い影響力を持ち続けているようだった。

2002年にアスペンで開催されたBrainstorm会議でShimon Peres
が口にした言葉を思い出し、あのような人物が平和を実現させるだけの影響力を手にできる日が来るのだろうかと自問自答してしまった。僕がどのように貢献できるかはわからないけれど、この地域には今後も足を運び続け、イスラエル側、パレスチナ側双方との繋がりを増やしていき、何らかの方法で平和に貢献できないか模索していこうと思う。

以下は僕が、2002年のShimon Peresの話を聞きとったメモの一部だ。イスラエルの大学でまたしても爆破事件が発生した直後の講話だった。

「私の心中に、パレスチナの人々に対する憎しみはない」

「我々は、2つの悲劇が同じ場所で鉢合わせてしまっているに過ぎない。これが3つめの悲劇に発展しないことを願っている」

「歴史は何を教えてくれるのか?多くのことは学べない。なぜなら歴史は流血という名の赤いインクで書かれているからだ。我々は子供たちに、過去を忘れない方法ではなく、未来を想像する方法を教えるべきなのだ」

Esther Wojcicki

昨年7月にクリエイティブ・コモンズの理事となったEsther Wojcickiが、このたび理事長に就任した。僕は引き続きCEOを務めることになる。以下、プレスリリースより。

「新しい役割を担えることを嬉しく思っています」とWojcickij氏は語った。
「共有、再利用、革新に対するクリエイティブ・コモンズのアプローチには、教育や科学、技術、文化全般に及び世界を根底から作り変えられる力があると確信しています。理事長としての私の主たる目標は、世界中の平均的なインターネットユーザーにクリエイティブ・コモンズのことを知っていただくこと、そして引き続き、組織の管理と、資金的なリソースを増やしていくことです。また、クリエイティブ・コモンズが教育的支援をしている世界各地の高校や大学のジャーナリズム系プログラムにもぜひ貢献していきたいと思っています。」

前理事長のJames Boyleの投稿「CC BYバイ」を読んでみてほしい。クリエイティブ・コモンズへと繋がるこれまでの流れが説明されており、今後も積極的に活動を続けていくその決意がつづられている。


Twitterにも書いたけれど、オバマ米大統領がイラン暦の元日であるノウルーズを祝し、ホワイトハウスのウェブサイトにYouTubeの動画をアップロードした

「大統領は今年のノウルーズに、イランの国民と政府に対し、過去数十年間における両国間の関係の緊迫を認めたうえで、特別なメッセージを送りたいと考えました。『しかし、この祝日に際して我々は、我々が共有する、双方を結びつける博愛の精神を思い起こす」と大統領は語っています」

動画にはペルシア語の字幕がついている。

非常に良かったと思う。不十分だという声もやりすぎだという声もあるかもしれないが、僕としては、この敬意のある響きと前政権からの姿勢の変化には非常に良い印象を持った。

アルジャジーラで働くMohamed NanabhayはTwitterに、「これまでの『味方でないなら協力はしない』という口調でないことは確かだ」と書いている。

元CIAで、彼らがウェブ上に進出するのを手伝ったRoss Stapleton-Grayが、僕のFacebookのステータスにコメントをくれた。

「私はかなり前から、米国がイランに対し、両国間の問題が1979年のイランアメリカ大使館人質事件よりも以前から生じていたという考えに基づく『真実と和解』のためのサミット開催を提案すべきだと主張し続けている...」

イラン側、および中東の人々が今回の動きに対してどのように反応するか、興味深く見ていきたいと思う。

Souk Waqif
市場「スーク・ワキーフ」

ドーハで撮った写真のFlickrセット

いま僕は、とある空港のラウンジに座って、初のカタール行きとなったドーハへの旅について振り返っているところだ。カタールとアルジャジーラについて短期集中で学んだのに加え、クリエイティブ・コモンズなどのコミュニティのメンバーで、同地域一帯に在住する親交ある面々と大切な時間を過ごすことができた。学べば学ぶほど自分の無知を痛感し続けるのだけれど、我ながら、かなり前進できたと感じていて、この地域に関する種々の機微について、および中東の様々な人々や国々の間の関係性や違いについて、以前より少しわかるようになった気がする。

今回、アルジャジーラが、毎年開催しているフォーラムに、僕を含むコミュニティ・メンバーの何人かを招待してくれた。フォーラムの内容は政治専門のケーブルチャンネル「C-SPAN」のアルジャジーラ版といえる番組で生中継された。僕はクリエイティブ・コモンズに関するパネルの司会をした。会議には欧州放送連合(EBU)といくつかの欧州系放送局が来ており、アルジャジーラのクリエイティブ・コモンズ保管庫プロジェクトを説明し、欧州系放送局からのフィードバックを得られたのでとても有意義だった。欧州系放送局にクリエイティブ・コモンズを取り入れてもらう方向に確実に踏み出すことができた感触を持った。(ちなみにアルジャジーラは、保管庫の内容を近いうちにさらに拡充すると確約してくれた。よろしくよろしく。)

僕はこれ以外にも、ザ・ニューヨーカー誌のSeymour Hersh、有名コラムニスト・作家であるFahmi Howeidy、イギリスのガーディアン紙の副編集長であるSeumas Milne、およびアルジャジーラの英語チャンネル「Al Jazeera English」のマネージング・ディレクターであるTony Burmanとのパネルにも参加した。パネルメンバーの中では僕は「インターネット畑代表」的な位置づけで、ブログやウィキペディアの価値を守りながら、同時に「僕らは味方なんだよ」と彼らにアピールしていく役回りだった。コメントもいくつかしたものの、パネルの大部分がガザでのメディア報道に関する話になったので、自分の考えを吐き出すよりも勉強させてもらっている時間が多いセッションだった。

フォーラムに加え、Al Jazeera Englishの番組「Inside Story」でオンラインメディアについて話すよう招待もされた。前編・後編に分けてYouTubeにアップロードされている(12)。アラビア語のほうのアルジャジーラでも、電子レンジ・テレビ・自動車・インターネットに至るまでの技術的大発明を扱った番組にも出た。僕は少々偏った見方で、インターネットは彼らが列挙していた発明品の大半とは大きく異なる重要性をもつと主張し続けてしまった。インターネットは万人による参加、およびこれまでの発明の過程よりも低コストでの革新を可能にするため、革新と発明を行いやすくするものなのだ、と。テレビよりもインターネットのほうが重要だ、という僕の発言が先方に印象のいいものだったかどうかは怪しい。

僕はまた、オープン前日の「Qatar Science & Technology Park」を訪問し、改革担当ディレクターであるBowman Heiden氏に会った。彼はクリエイティブ・コモンズについて教えていて、Lessigの仕事も全て知っており、話していても新鮮で、彼が共有のあるべき姿を盛り込みつつ科学と技術の開発および起業家精神について教え、振興していこうとしていると聞いて、勇気づけられた。僕からはScience Commonsの近況について彼に説明した。

偶然も偶然、なんと森美術館館長である親しい友人の南條史生氏も、新しくできたMuseum of Islamic Artを訪問し、サザビーがドーハで開催する初の国際オークションに出席するために初のカタール来訪中だった。林千晶さんが僕のTwitterをたまたま読んでいて、僕に連絡をとるようにすすめてくれたそうだ。市場「スーク・ワキーフ」にあるとてもキッチュでかっこいいイラン料理のレストラン「Isfahan Gardens」で食事をすることになった。(ちなみに、カタールに関する情報を仕入れるならQatar Livingがオススメだ。)

カタールにおけるスタッフやサービスは総じて、ドバイのそれよりも組織的でこなれている印象だった。もっともこれは、アルジャジーラが素晴らしき魔法で周囲の混沌から我々を守ってくれていただけかもしれないけれど。また、全般的に率直で単刀直入な話し合いができたことはとても良かった。なかでもアルジャジーラのネットワークチームがクリエイティブ・コモンズについて深く理解してくれていること、構築の大半をオープンソースのソフトウェアで行なっていた点に感銘を受けた。

我々をドーハに招待してくれたアルジャジーラ、とりわけ、アルジャジーラにおけるクリエイティブ・コモンズ推進の立役者であり、この充実した週末を可能にしてくれたMohamed Nanabhay氏に大いに感謝したい。クリエイティブ・コモンズのスタッフおよび他の参加者の皆さんにも感謝したい。おかげさまで今回の会議は、僕が今まで中東で出席した中でも最も有意義なものになった。


黒い白鳥とドバイ from Joichi Ito on Vimeo.

ビデオはCC BY-SAです。

この件に関してはYouTubeと共同で長い時間をかけて準備を進めてきた。実現に手を貸してくれた皆さんにたいへん感謝したい。我々にとっても非常に大きなニュースで、大いなる躍進といえるだろう。


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youtubelogo2YouTubeが非常に嬉しい発表をしたところです。動画の所有者が動画のダウンロードを許可し、クリエイティブ・コモンズのライセンス下でその作品を共有できるというオプションが試験運用されることになりました。今回の試験運用は、スタンフォード大学デューク大学カリフォルニア大学バークレー校UCLAUCTVなど、複数のパートナーと共同で実施されます。

我々はこれまで、皆さんがより簡単に動画をみつけ、視聴し、共有できる方法を探し求める中で、お気に入りの動画をオフラインに持ち帰りたいという声を多くの方からいただいてきました。これを受けて我々は、手持ちの動画を全世界と共有し、インターネット接続のない環境でも楽しんでもらいたいと考えているいくつかのパートナーと、共同作業を始めることにしたわけです。

YouTubeの動画制作者の多くは、自分の作品を幅広い視聴者層に視聴してほしいと考えています。正当なクレジット表示さえ伴えば、作品を共有してもいいと思っています。その実現のため我々は、クリエイティブ・コモンズのライセンスを使い、パートナーの皆様およびコミュニティに、より多くの選択肢を提供しているのです。クリエイティブ・コモンズのライセンスは特定の条件下にて、ダウンロードしたコンテンツの再利用を認める、というものです。

詳しい情報はYouTubeのブログでご確認いただけます。パートナーとしてのご参入を希望の場合、YouTubeダウンロードの「パートナー希望」フォームに入力をお願いします。

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