最近の私は、ウクライナ各地で起きている悲劇に対して、どうすればいいのかということばかり考えています。悲しいニュースが続く中で、少しだけ心が明るくなるような知らせがありました。日本のweb3が一歩前進したのです。

本日付けでHenkaku Communityから最初のオープンソースプロジェクトがスタートします。これは、我々のコミュニティ主導で実現した初めてのプロジェクトで、ダイナミックNFTという独自の技術を使った会員証システムになります。このプロジェクトは、単にNFTにjpgを貼り付けてオークションにかけるだけではない、web3ツールとNFTを掛け合わせた面白い例のひとつとなるような気がしています。

中国のデジタル通貨戦略がどのように発展していくのか、そして私たちが何か学ぶことができるのか、楽しみです。Daum Kimのレポートを聞いて、とてもワクワクしました。

また、技術力、芸術力、感性を備え、web3時代にもシンクロする落合さんの番組に出演した際の会話の一部を紹介できることも嬉しく思います。落合さんと様々な視点を共有するのは、毎回とても楽しい時間です。

- Joi

番組コミュニティがどんどんオモシロくなっている!

この番組から派生しているコミュニティ醸成実験「HENKAKU Discord Community」がにわかに動き出しており、なんだか最近とってもワクワクしています。

コミュニティーに所属する人々がそれぞれのスキルを発揮し、どんどん面白いプロジェクトが動いているのです!しかもどんどんDAO的な動きを見せてきていて。「ああ、これが集合の力なのか!」「新しい経済圏ってこういうことなのか!」とweb3を体感している毎日です。ワタクシはもうかれこれ長いことラジオやテレビ、インターネットなどで番組を制作してきましたが、こんなに面白い動きを経験したことはありません。ではここで、その一部をご紹介しましょう。

NFTの会員証を作りました

画像.png 番組内でもお知らせをしましたが、番組の会員証をNFTで発行することになりました。詳しい内容はこちらに記載されています。しかもなんと、開発したのはコミュニティに所属するメンバーの方々!エンジニアでかつブロックチェーンの知識がある方々が有志で集まり、毎日あーだこーだとDiscord上で会話しながら開発を進めていました。私シナダは毎日チラ見していましたが、意味のわからない単語が飛び交っており「なんだかすごいことが起きてるなあ」ということだけは分かりました。どうも知識として知っていたことも実装してみるとうまくいかなかったこともあるようで。なかなか大変だったみたいです。有志メンバーの方々!本当にありがとうございます!

気になる会員証ですが、現時点では、HENKAKU Communityの一部のメンバーに限定して発行しています。次回(第21回目の配信)からは、お便りを番組で採用させていただいた方に発行することにしています。会員証発行にはイーサリアムアドレスとプロフィール画像のURLが必要になります。お便りをお寄せになる際に明記するようにしてくださいね。

コミュニティ内でオークションを開催しました

そして、こちらも番組内でお知らせしていますが、この度コミュニティ限定でオークションを開催しました。コミュニティに所属するアーティスト兼デザイナーで、番組のヘビーリスナーでもあるTsumicharaさんという方が、コミュニティのためにオリジナルの作品を提供してくださったのです!

tsumichara.gif

まずは開催の1週間前にコミュニティメンバーにオークションの概要を説明しました。そして、メンバー全員のエネルギーが高まった段階でクエストを発表しました。

このクエストとは、コミュニティ内で流通する独自のトークン「HENKAKU」を稼ぐことができるメニューのようなもの。「自分やみんなに何かしてもらったら、お礼に10 HENKAKU を渡そう!」「ENSアドレスを取得したら100 HENKAKUをゲット」などさまざまなクエストが用意されていました。

オークション開催までの1週間、みんな必死でクエストをこなし、オークションに使うHENKAKUを貯めました。

そしてオークション当日、みんなお財布のHENKAKUと睨みっこしながら、入札合戦を繰り広げました。会場は大盛り上がり。大盛況のうちに幕を閉じました。

ここで、少し悔しそうな顔をしている人がオークション会場に存在していたことを私シナダは見逃しませんでした。その人物とは、我らがJoiさん。実はJoiさんはTreasuryとして中央銀行的な役割を果たす存在。つまりコミュニティで一番HENKAKUを持つ男なのです。

入札してしまえば全部かっさらえる。そんな能力はありながら、オークションは入札をずっと我慢し理性を保っていました。

変革の道への基礎知識!

それでは今週も難しい用語をまとめてまいりましょう。

デジタル人民元

中国が発行する中央銀行デジタル通貨(CBDC)のこと。仮想通貨はブロックチェーン上に分散型で存在する通貨であるのに対し、CBDCは中央集権型のデジタル通貨になります。英語ではe-CNY、e-RMB(人民元=RenMinBi)などと呼ばれています。

WeChat Pay

漢字では、微信支付。大手IT企業テンセントが開発したインスタントメッセンジャーアプリから派生した決済サービス。

Alipay

漢字では、支付宝。ジャック・マーで知られる大手アリババが運営する決済サービスです。中国の国内ではAlipayの方がやや優勢なんだそう。

NFC

Near field communicationの略で、「近距離無線通信」のこと。要は端末をかざすだけで通信ができる機能のことを指します。

番組オリジナルの会員証

上記の通り、番組オリジナルの会員証を作っています。この会員証はこちらでまとめてご覧いただけます!

番組オリジナルの会員証のGithub

番組オリジナルの会員証のソースコードを公開しています。ここからまた何か新しい動きが生まれるといいですね。ソースコードは、ここと、ここに上がっています。

ティム・バーナーズ=リー

イギリスのコンピューター科学者。オックスフォード大学を卒業後、1989年に欧州合同素粒子原子核研究機構(CERN)にてWebを発明。1990年に最初のウェブクライアントとサーバーを作り上げ、ワールドワイドウェブの父と呼ばれています。

ジャック・ドーシー

ツイッター創始者。web3という単語がバズったと落合さんがおっしゃっているのはこちらのツイートかと。

セマンティックウェブ

上記ティム・バーナーズ・リーが提唱する、一段上のWWWの考え方なんだそう。人工知能を応用してウェブ上の情報をコンピュータが自動的に変換したり統合したりなるそうな。なんだろう。情報が勝手に動き出すインターネットって感じでしょうか。

GDPR

General Data Protection Regulation=一般データ保護規則。2016年4月に制定された欧州議会・欧州理事会および欧州委員会が地域内のデータ保護を強化し統合することを目的とする規則のこと。違反した場合には巨額の制裁金が課せられます。ヤフーが欧州で撤退したニュースはこれがベースとなってましたね。

サトシ・ナカモト

ブロックチェーンを発明した人と言われているものの、正体不明の人物。日本人なのか、日系人なのかなんて言われてますが、ほんとのところはまだ明らかになってません。ちなみに、HENKAKU Communityでもこの論文は必読書として挙げられていました。

「簡単にライトクリックできるよね」

右クリックのこと。つまり、簡単にコピペできるってことらしいです。

バンクシーのシュレッダー

懐かしい!オークション中に作品が突然粉々になって世界をあっと驚かせたこの作品のことですよね。これももう四年前の話。

ウクライナに寄付を呼びかけるツイート

デジタル変革担当副大臣のボルニャコフは、ビットコインなどのデジタルトークンの寄付を求める呼びかけをソーシャルメディアに掲載。数百万ドルの暗号通貨による寄付を集めています。

Pussy RiotによるNFT

ロシアのパンクロックバンドPussy Riotの創設者でメンバーのナジェージダ・トロコンニコワがウクライナ救済を目的としたNFTを発売しています。立ち上げから約1週間で2258イーサリアム、日本円にしておよそ7億6千万円を集めています。

おたよりを募集しています

番組では、リスナーの皆様からお便りを募集しています。番組に対する意見はもちろん、Joiさんへの質問があればぜひ投函ください。来週の番組から、採用されたお便りをお寄せいただいた方にはオリジナルのNFTの会員証をお送りする予定です!メッセージはこちらよりお寄せください。 会員証発行にはイーサリアムアドレスとプロフィール画像のURLが必要になります。会員証をご希望の方はお便りをお寄せになる際に明記するようにしてくださいね。

コミュニティ醸成実験の概要

これまで番組やこのブログなどで小出しにお伝えしてきたコミュニティ醸成実験。ようやくその中身をお伝えできるようになりました。番組という枠を飛び出して、リスナーの方々同士が交流できる場となっています。私シナダももちろん参加しております。詳しくは、こちらをご覧ください。

結構いろんな方が参加されていて、あんな方やこんな方もコミュニティにいらっしゃって、濃ーーい会話が展開されています。

この実験に参加をご希望の方はこちらから参加メンバーの登録をお願いします。メンバーのダイバーシティを考慮しながら、徐々にメンバーを拡大していく予定です。参加時期がきましたら、スタッフから個別に連絡をさせていただきます。興味のある方、まずは登録だけでもしてみてはいかがでしょうか。

ETHアドレスの取得方法

ETH取得には、ウォレット(お財布)をインストールする必要があります。このウォレットはブラウザに拡張機能として導入したり、スマホにインストールすることで、仮想通貨やNFTの管理や送金、受け取りなどが可能になります。

代表的なウォレットはmetamaskと呼ばれるもので、使用料は無料です。もちろんこれ以外のウォレットを使用する場合も、もちろんOKです。

ここではmetamaskを例に登録方法を説明します。

1)まずは、metamaskにアクセスしてみましょう。

https://metamask.io/

2)サイト内に記載してあるdownloadをクリックし、インストールします。

downloadボタンをクリックした後は、インストール先を選択します。ios、andoroidへのインストールのほか、google chromeに拡張機能として導入することも可能です。

任意のInstallボタンを押して、必要事項を記入しインストールを進めてください。

また、登録の段階でパスワードとシークレットリカバリーフレーズをきちんとメモするのをお忘れなく!!

3)パブリックアドレスを確認

インストールが無事済むと、アカウントのホーム画面が表示されます。

Chrome拡張機能版の表示内容

スマートフォン版アプリの表示内容

赤枠で囲まれた暗号のような数字とアルファベットをクリックしてください。この暗号みたいなものが、あなたのパブリックアドレスとなります。銀行預金でいうところの、預金番号のようなものですね。

4)パブリックアドレスをコピーし、メールフォームにペーストしてください

ウォレットを登録したら、ETH アドレスをコピーし、メールフォームにペーストしたら完了です。

イーサリアムアドレスを扱う際の注意点

詐欺には気をつけましょう。怪しいリンクや、知らない人からのリンクはクリックしないでください。セキュリティの観点から、詐欺のリンクをクリックしたり、ウォレットを悪意のあるサイトに同期させたりすると、悪意のある人にトークンやNFT、またはアカウントそのものを盗まれる可能性があります。

お送りした番組オリジナルNFTの確認方法

walletは、日本語にするとお財布なので、送られてきたNFTが見れる...、と思いきやそうではありません。NFTを見るには、OpenSeaなどのプラットフォームをwalletと連携させる必要があります。

ここではOpenSeaでwalletをリンクさせ、送られてきたNFTを確認する方法をお伝えいたします。

1)OpenSeaとWalletをリンクさせる

OpenSeaにアクセスいただき、一番右のお財布マークをクリック。 お使いのウォレットを選択し、同期させます。

2)コレクションを表示させる

お財布の隣にある丸いマークを押すことで、現在お持ちのNFTを確認することができます。

3)Hidden に入っているNFTをコレクションに移す

「Hidden」と記載された欄をクリックいただくと、送られてきたNFTが表示されます。ここで、3つ点が表示されているエリアをクリック。すると、Unhideという項目がでてくるので、これを選択してください。

imagenft.jpg

デジタルガレージ/次世代戦略事業とweb3のコア人材を探しています

Joiさんが取締役を務めるデジタルガレージでは、web3時代を牽引する新しい人材を募集しています。ここ最近ではChief ArchitectにJoiさんが就任するなど、web3周りでなにやら動きがある様子。新しいことに挑戦したい方、こちらから問い合わせしてみてはいかがでしょうか。