今週は、リードと一緒にweb3について掘り下げました。我々はインターネット業界の古株として、新生web3世代と古参のWeb2.0コミュニティとの間を橋渡ししようとしてるのかもしれません。現段階はいわば、学びの仕分けをしている状態です。どの学びが適切で価値があり、どの学びを捨てるべきか?これを見極める作業の真っ最中なのでしょう。
リードのような昔からの友人や、web3コミュニティ、そしてこのポッドキャストのリスナー、さらには日本のコミュニティなど新しい多くの仲間と一緒に、このweb3への旅に乗り出すことにとてもワクワクしています。
- Joi
Web2.0の成功者が考えるweb3の理想の姿とは?
ここからは、番組スタッフのシナダがお届けして参ります。
かつてツイッターの創始者ジャック・ドーシーがweb3について痛烈に批判したツイートが話題となりました。「web2.0で成功した人々は、到来するweb3をどう見ているのか?」ということは個人的にとても興味があり、リードさんがどういう反応をするのかとても興味がありました。蓋を開けてみると、第一声に「私は間違いなく、web3信者の一人です。」と。 しかし、一方で危険性についてはとても認識されていて、警告も同時にされていました。自己責任と言ってしまえばそれまでですが、何事も流されず「最悪のケース」を想定しながら進めていくことが大切ということですね。
ちなみにweb3における美徳と悪についてのトークもとても興味深いものでした。こちらでご覧いただけます。是非あわせてご覧いただけるとポッドキャストもより楽しめるかと思います。
それでは今週もこちらのコーナーに参りましょう。
変革の道への基礎知識
リード・ホフマン氏
テクノロジー界におけるシリコンバレーの重鎮。ペイパルの創業に関わったほか、2002年にはビジネス系SNSのLinkedInを創業。投資家としても、FacebookやAirbnbといった象徴的な企業の成功に貢献し、AuroraやConvoyといった急成長中の新企業の規模拡大を支援しています。2009年にはベンチャーキャピタルのグレイロックのパートナーに。人気ポッドキャストの「Masters of Scale」のナビゲーターとしても活躍中です。
web3
ブロックチェーンを基盤とする新しいインターネットの仕組みのこと。ビットコインも、イーサリアムも、NFTもぜーんぶweb3です。 ちなみにSNSなどの普及で、双方向のコミュニケーションが可能になったのがweb2.0と言われています。
2015年ダボス会議の講演
リードさんは、2015年に行われた世界経済フォーラムでweb3関連の講演を行ったそうです。この記事によりますと、講演の前後に行われたCNBCのインタビューでは次のように語っています。「私はビットコイン信者であります。ですが、デジタル通貨はまだ第一段階に過ぎず、すべての人に向いているわけではありません。私は、友人には失っても困るようならビットコインは買わないこと、むしろテクノロジー企業へのシード投資のようなものと思うように、とアドバイスしています」と述べています。 また、ビットコインはプラットフォーム自体に価値があり、 「この通貨は、銀行口座を持たない人々にとっては福音になる」と主張していたそうです。いやはや、2015年ですよ。さすがですね。
ポンジースキーム
世界的に有名な詐欺師であるチャールズ・ポンジという人の名前を取った詐欺の手法。出資を募り、高額な配当金をちらつかせながら事業をきちんとせず、しばらくは別の出資者からのお金を回しつつ最後にはドロンする...というやつです。よくワイドショーに出てきますよね。
eBay
いわずと知れたインターネットオークションの会社。今では普通にヤフオクで買う、みたいなことが結構当たり前になってますが、ちょっと前まではそんなものありませんでしたからね。。。現在では日本のヤフオクとも業務提携してるそうです。オークションサイトでは、日本だとヤフオクの方が断然強いですもんね。
Airbnb
言わずと知れた民泊サイト。Reidさんが投資したことで知られています。実は、この会社への投資は周りから結構反対されていたそうです。でも「このスキームは絶対革新的だから!」と反対を押し切って投資を貫いたっていう背景があるそうな。
Ro Khanna's book
ロー・カンナは、アメリカの弁護士で、2016年に日系アメリカ人のマイク・ホンダを破って当選した民主党の下院議員。シリコンバレーのテック出身のためテック事情がよくわかる議員として知られているそう。著書『Dignity In A Digital Age』では、テック業界が生み出す利益を公平に分配するためにどうすればよいか、またウソの情報やプライバシー侵害などの負の部分を最小化するためにはどうすればよいか論じているそうです。そして、これに対して、Reidさんが書いた記事はこちら。
DAO
Decentralized Autonomous Organizationの略で、日本語だと分散型自立組織。ブロックチェーン上で設立された会社や組織のことで、創設者はもちろん、従業員や顧客までさまざまなステークホルダーがトークンを持ち合い、運営されていくもの。ちょっと生協とか信用金庫みたいな成り立ちに近いような気がします。中には全部機械で動き、人が介在しないDAOなんてのもあるそうです。
ペイパルマフィア
PayPalの創業メンバーが皆、揃いも揃って大成功していることから付けられた名前。彼らのメーリングリストもあるらしいですよ。ピーター・ティールはもちろん、SpaceXやTeslaを創業したイーロン・マスク。Youtubeを創業したチャド・ハーリーなどが名を連ねています。ちなみにリード・ホフマン氏はPPマフィアの中では火消し役として活躍し、Fire Fighterと呼ばれていたんだとか。
ソラナ(Solana)
仮想通貨のひとつで、2020年に創設。ビットコインやイーサリアムに比べると比較的新しいものになります。環境にやさしいのが特徴で、ガス代が安く、処理速度も速いため、イーサリアムキラーなんて言われてるそうな。大統領夫人メラニア・トランプのNFTのオークションはソラナで行われ、先日ご出演いただいた豊崎亜里沙さんの運営するCegaもソラナから出資を受けているそうです。
Carta
創業者、投資家、従業員が株式や所有権を管理するためのソフトウェア・プラットフォーム。旧名はeShares。企業や投資家のキャップテーブル、評価、ポートフォリオ投資、エクイティプランの管理を支援しています。株主間の流動性と透明性を高めるために、グローバルなオーナーシップネットワークをマッピングし、拡大することが主な目的。Cartaは、Slack、Coinbase、Flexport、August Capitalを含む10,000以上の未公開企業、公開企業、投資家の数十億ドル規模の株式を管理しているそうです。
ニューロダイバーシティ
脳神経系の多様性を指す言葉。思考や感じ方、行動などに「正しい」方法は多様にあり、そこに違いがあるというだけで「障害」とはみなさないという考え方。多くの場合、自閉スペクトラム症(ASD)や、ADHD、学習障害などの他の神経疾患や発達障害の文脈で使われます。
ニューロダイバーシティのイベントを開催します
ニューロダイバーシティに対する認識を高めて幅広いアプローチから学ぶこと、特別支援教育の対象となる子どもたちと定型発達とされる全ての子どもたちが共に学ぶ場を設けること、そうした取り組みに関心を持つ親や教師、セラピストのネットワークを発展させることを目指し、「ニューロダイバーシティ・サロン」を開催します。
第一回目のサロンには、自閉症スペクトラムの教育メソッド「フロアタイム(Floortime)」の教育・訓練機関であるICDLのCEO兼創設者、ジェフ・ガンゼル氏をお招きします。
イベント概要
ニューロダイバーシティ・サロン 〜脳の多様性がひらく子ども・子育て・社会の可能性 日時:2022年4月24日 10:00-12:00 ※イベント終了後に参加者の方や登壇者と交流いただける時間を設けています。よろしければ合わせてご参加ください。
お申し込みはこちらのリンクからお寄せください。
イケてる求人リストをつくりました
番組にご出演いただいた方々と聞いている方々を結ぶプラットフォームとして、ジョブマーケットを作ってみました。今、実は仕事を探している、なんてあなた!ぜひこちらを確認してみてください。ぴったりの仕事がみつかるかもしれませんよ。
兄弟番組がBS放送でスタートしました
Joiさんがナビゲーターを務める新たな番組がスタートしました。その名も「Earthshot 世界を変えるテクノロジー」。毎週月曜日の夜10時30分からBSテレビ東京で放送となります。今週のゲストはリード・ホフマン氏。ポッドキャストとは違う角度からリードさんの人物像を掘り下げていく予定です。毎週月曜日にポッドキャストを聴いた後は、テレビで復習を習慣づけましょう。
おたよりを募集しています
番組では、リスナーの皆様からお便りを募集しています。番組に対する意見はもちろん、Joiさんへの質問があればぜひ投函ください。来週の番組から、採用されたお便りをお寄せいただいた方にはオリジナルのNFTの会員証をお送りしています!メッセージはこちらよりお寄せください。また、お便りが採用されればされるほどポイントが上がるようになっています。ぜひお便りをどんどんお寄せくださいね。 会員証発行にはイーサリアムアドレスとプロフィール画像のURLが必要になります。会員証をご希望の方はお便りをお寄せになる際に明記するようにしてくださいね。
コミュニティ醸成実験の概要
これまで番組やこのブログなどで小出しにお伝えしてきたコミュニティ醸成実験。ようやくその中身をお伝えできるようになりました。番組という枠を飛び出して、リスナーの方々同士が交流できる場となっています。私シナダももちろん参加しております。詳しくは、こちらをご覧ください。
結構いろんな方が参加されていて、あんな方やこんな方もコミュニティにいらっしゃって、濃ーーい会話が展開されています。
この実験に参加をご希望の方はこちらから参加メンバーの登録をお願いします。メンバーのダイバーシティを考慮しながら、徐々にメンバーを拡大していく予定です。参加時期がきましたら、スタッフから個別に連絡をさせていただきます。興味のある方、まずは登録だけでもしてみてはいかがでしょうか。
ETHアドレスの取得方法
ETH取得には、ウォレット(お財布)をインストールする必要があります。このウォレットはブラウザに拡張機能として導入したり、スマホにインストールすることで、仮想通貨やNFTの管理や送金、受け取りなどが可能になります。
代表的なウォレットはmetamaskと呼ばれるもので、使用料は無料です。もちろんこれ以外のウォレットを使用する場合も、もちろんOKです。
ここではmetamaskを例に登録方法を説明します。
1)まずは、metamaskにアクセスしてみましょう。
https://metamask.io/
2)サイト内に記載してあるdownloadをクリックし、インストールします。
downloadボタンをクリックした後は、インストール先を選択します。ios、andoroidへのインストールのほか、google chromeに拡張機能として導入することも可能です。
任意のInstallボタンを押して、必要事項を記入しインストールを進めてください。
また、登録の段階でパスワードとシークレットリカバリーフレーズをきちんとメモするのをお忘れなく!!
3)パブリックアドレスを確認
インストールが無事済むと、アカウントのホーム画面が表示されます。
赤枠で囲まれた暗号のような数字とアルファベットをクリックしてください。この暗号みたいなものが、あなたのパブリックアドレスとなります。銀行預金でいうところの、預金番号のようなものですね。
4)パブリックアドレスをコピーし、メールフォームにペーストしてください
ウォレットを登録したら、ETH アドレスをコピーし、メールフォームにペーストしたら完了です。
イーサリアムアドレスを扱う際の注意点
詐欺には気をつけましょう。怪しいリンクや、知らない人からのリンクはクリックしないでください。セキュリティの観点から、詐欺のリンクをクリックしたり、ウォレットを悪意のあるサイトに同期させたりすると、悪意のある人にトークンやNFT、またはアカウントそのものを盗まれる可能性があります。
お送りした番組オリジナルNFTの確認方法
walletは、日本語にするとお財布なので、送られてきたNFTが見れる...、と思いきやそうではありません。NFTを見るには、OpenSeaなどのプラットフォームをwalletと連携させる必要があります。
ここではOpenSeaでwalletをリンクさせ、送られてきたNFTを確認する方法をお伝えいたします。
1)OpenSeaとWalletをリンクさせる
OpenSeaにアクセスいただき、一番右のお財布マークをクリック。 お使いのウォレットを選択し、同期させます。
2)コレクションを表示させる
お財布の隣にある丸いマークを押すことで、現在お持ちのNFTを確認することができます。
3)Hidden に入っているNFTをコレクションに移す
「Hidden」と記載された欄をクリックいただくと、送られてきたNFTが表示されます。ここで、3つ点が表示されているエリアをクリック。すると、Unhideという項目がでてくるので、これを選択してください。
デジタルガレージ/次世代戦略事業とweb3のコア人材を探しています
Joiさんが取締役を務めるデジタルガレージでは、web3時代を牽引する新しい人材を募集しています。ここ最近ではChief ArchitectにJoiさんが就任するなど、web3周りでなにやら動きがある様子。新しいことに挑戦したい方、こちらから問い合わせしてみてはいかがでしょうか。