人やモノを神聖化することはできても、デジタル資産を神聖化することはできるのだろうか?これは、私が長い間、宗教学者と議論したいと思っていた議題になります。

90年代、私はライブエイドのプロデューサーであり、1986年のテレビ中継「世界平和のための祈り」のプロデューサーでもあったトニー・ヴァーナと仕事をしたことがあります。このテレビ番組は、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世のために制作された1時間ものの生放送で、全世界で10億人の人が視聴したといわれています。

トニーと私は、テレビでの教皇の祈りが視聴者にどのような「祈りの効果」をもたらしたのかをよく議論しました。生放送の方が効果があるのか、録画の場合はどうなるのか、違法コピーだとどうなるのか、など。90年代のこの会話以来、私は宗教的な祈りや力が電子やデジタルのチャンネルを通じてどのように伝わるかを考えてきました。

NFTとブロックチェーンについて私が興味を持っていることのひとつは、お金に換えられない価値を扱うことになります。その重要な例のひとつが宗教的価値であるように思うのです。

今回は、私の大好きな宗教学者であるテンジンとエリック神父のお二人とこの座談会を実施できたことをとても喜ばしく思います。また、浅田真理さんには宗教的なNFTの実例を持参してもらい、話にリアルなストーリーを加えてもらいました。この座談会の様子を楽しんでいただければ幸いです。

- Joi

宗教とNFTが融合する日はいつだろう?

ここからはポッドキャストを制作するシナダがお届けしてまいります。

実は、私シナダは、今回の座談会で司会をしているテンジン先生の授業を今年の前期に千葉工業大学で受けていました。テンジン先生は一言で言えば、後光の指す人。発言のひとつひとつに重みがあり、噛み締めれば噛み締めるほど味が出るそんな内容ばかりです。そしてこちらからも発言を求められます。授業は毎回禅問答を永遠に繰り広げるかのよう。授業中に回答が少ないときは、次週にも同じ問いを続けます。先生が授業中にぽつりと言ったことが印象的でした。「私が出す問いについては、答えに正しいも間違いもありません。あなたたちに答えが出ないのであれば、永遠に待ち続けます。先日、私の生徒がようやく答えを持ってきました。その生徒に問いを投げかけたのは8年前でした。仏教徒は、忍耐強い。だから答えが出るまできちんと考え抜いてください」

今回のNFTと宗教的観念の話も、そんな問いをずっと投げかけていましたね。パネリストの意見を聞いている限り、NFTと宗教というのは親和性が高いように思います。きっとここで重要なのは、宗教とNFTが融合するまで我々が考え続けること。答えが出るまで問いを続けることこそが大切なのかもしれませんね。

御朱印NFT

昨年の大晦日に横須賀にある浄楽寺がミントしたNFT。この浄楽寺はさまざまな取り組みをされていて、週末に朝市なんかもやられていたりします。

テンジン・プリヤダルシ

仏教の僧侶であり、MITメディアラボの倫理イニシアティブのディレクター。千葉工業大学変革センターの研究員でもあります。10歳で仏門に入り、ハーバード大学大学院で哲学、物理学、国際関係学などの学位を取得した異色の経歴を持つ方。

エリック·サロビア神父

ローマ・カトリックの司祭であり、ドミニコ修道会のコミュニケーション総主任を務める神父さん。実は元銀行員。バチカン教皇庁の顧問、ユネスコの教皇庁代表団メンバー。そして、バチカンのオタクとしても知られているそうです。

ドミニコ会

キリスト教のカトリックにはいくつか会派があります。ドミニコ会以外だと、ベネディクト会、シトー会、フランシスコ会、イエズス会など。日本はイエズス会が多い印象ですが、ドミニコ会は1602年に鹿児島に上陸。九州を中心に布教活動を行いました。ちなみに教科書に出てきたフランシスコ・ザビエルはイエズス会の宣教師。

聖遺物

カソリックではイエス・キリストや聖母マリア、聖人などの遺骨や衣服、十字架などを崇敬していて,交換,収集,巡礼が行われてきたそうです。大きな市場まで存在していて、中には偽物なども大量に含まれていたそうです。 仏教でも、仏陀の遺骨や髪の毛などが分与されています。仏教で遺骨などが収められているのがストゥーパや仏塔と呼ばれるもの。日本の寺院では、五重塔がそれにあたります。

ルルド

南仏のルルドにある泉で採取された水は、聖水とされ販売されているそうです。たとえば、これみたいに。

HENKAKU COMMUNITY

このポッドキャストから生まれたリスナーが集うコミュニティ。現在867名が加入しています。

サンティアゴ·デ·コンポステラ

エルサレム、バチカンと並ぶキリスト教三大巡礼地のひとつ。めちゃめちゃ長距離を歩くそうです。スペイン版お遍路さんと呼ぶ人もいますよね。

聖餐式

イエスキリストによるいわゆる最後の晩餐にちなんだ教会での儀式。小さく切ったパンとぶどう酒をイエス・キリストの肉と血として分かち合うそうです。

価値尺度機能

英語だと、Unit of Account。円とかドルとか単位があるため、物の価値を比較しやすいみたいな意味合いでしょうか。 このサイトがわかりやすかったです。

NCC

Joiさんが2005年に初めて開催したカンファレンスで、今回で23回目となるイベント。11月4日に開催されます。テーマはDesigning Our New Digital Architecture。今年はオンラインで無料で視聴できますので是非お集まりください。視聴登録はこちらから!

イケてる求人リストをつくりました

番組にご出演いただいた方々と聞いている方々を結ぶプラットフォームとして、ジョブマーケットを作ってみました。今、実は仕事を探している、なんてあなた!ぜひこちらを確認してみてください。ぴったりの仕事がみつかるかもしれませんよ。

NFT会員証が新しくなりました。

番組に貢献してくださったリスナーの方々や、出演者、そしてコミュニティメンバーにお渡ししているNFT会員証が新しくなりました。番組コンテンツを「ちゃんと聞いた人」にHENKAKUトークンをプレゼントしています。どうやって「ちゃんと聞いた」かどうかを判断するのかって?詳しくは番組をお聴きください。

今週のシークレットキーワードの申請先

もう今週のシークレットキーワードはゲットしましたでしょうか?申請先は、HENKAKU COMMUNITYのこちらのQuestサイトになります。新バージョンのNFT会員証をゲットした皆さん、頑張って聴いて、HENKAKUを稼ぎましょう。ちなみに!シークレットキーワードを申請できるのは新バージョンを持っている人のみとなります。まだお持ちでない方は、頑張ってコミュニティに入るか、おたよりを採用されるまで送り続けましょう。

おたよりを募集しています

番組では、リスナーの皆様からお便りを募集しています。番組に対する意見はもちろん、Joiさんへの質問があればぜひ投函ください。来週の番組から、採用されたお便りをお寄せいただいた方にはオリジナルのNFTの会員証の取得方法をお送りしています。メッセージはこちらよりお寄せください。また、お便りが採用されると500HENKAKUがもらえます。ぜひお便りをどんどんお寄せくださいね。 会員証発行にはイーサリアムアドレスが必要になります。会員証をご希望の方はお便りをお寄せになる際に明記するようにしてくださいね。

コミュニティ醸成実験の概要

番組という枠を飛び出して、リスナーの方々同士が交流できるコミュニティを醸成する実験を行っています。私シナダももちろん参加しております。詳しくは、こちらをご覧ください。

結構いろんな方が参加されていて、あんな方やこんな方もコミュニティにいらっしゃって、濃ーーい会話が展開されています。

この実験に参加をご希望の方はこちらから参加メンバーの登録をお願いします。メンバーのダイバーシティを考慮しながら、徐々にメンバーを拡大していく予定です。参加時期がきましたら、スタッフから個別に連絡をさせていただきます。興味のある方、まずは登録だけでもしてみてはいかがでしょうか。

ETHアドレスの取得方法

ETH取得には、ウォレット(お財布)をインストールする必要があります。このウォレットはブラウザに拡張機能として導入したり、スマホにインストールすることで、仮想通貨やNFTの管理や送金、受け取りなどが可能になります。

代表的なウォレットはmetamaskと呼ばれるもので、使用料は無料です。もちろんこれ以外のウォレットを使用する場合も、もちろんOKです。

ここではmetamaskを例に登録方法を説明します。

1)まずは、metamaskにアクセスしてみましょう。

https://metamask.io/

2)サイト内に記載してあるdownloadをクリックし、インストールします。

downloadボタンをクリックした後は、インストール先を選択します。ios、andoroidへのインストールのほか、google chromeに拡張機能として導入することも可能です。

任意のInstallボタンを押して、必要事項を記入しインストールを進めてください。

また、登録の段階でパスワードとシークレットリカバリーフレーズをきちんとメモするのをお忘れなく!!

3)パブリックアドレスを確認

インストールが無事済むと、アカウントのホーム画面が表示されます。

Chrome拡張機能版の表示内容

スマートフォン版アプリの表示内容

赤枠で囲まれた暗号のような数字とアルファベットをクリックしてください。この暗号みたいなものが、あなたのパブリックアドレスとなります。銀行預金でいうところの、預金番号のようなものですね。

4)パブリックアドレスをコピーし、メールフォームにペーストしてください

ウォレットを登録したら、ETH アドレスをコピーし、メールフォームにペーストしたら完了です。

イーサリアムアドレスを扱う際の注意点

詐欺には気をつけましょう。怪しいリンクや、知らない人からのリンクはクリックしないでください。セキュリティの観点から、詐欺のリンクをクリックしたり、ウォレットを悪意のあるサイトに同期させたりすると、悪意のある人にトークンやNFT、またはアカウントそのものを盗まれる可能性があります。

お送りした番組オリジナルNFTの確認方法

walletは、日本語にするとお財布なので、送られてきたNFTが見れる...、と思いきやそうではありません。NFTを見るには、OpenSeaなどのプラットフォームをwalletと連携させる必要があります。

ここではOpenSeaでwalletをリンクさせ、送られてきたNFTを確認する方法をお伝えいたします。

1)OpenSeaとWalletをリンクさせる

OpenSeaにアクセスいただき、一番右のお財布マークをクリック。 お使いのウォレットを選択し、同期させます。

2)コレクションを表示させる

お財布の隣にある丸いマークを押すことで、現在お持ちのNFTを確認することができます。

3)Hidden に入っているNFTをコレクションに移す

「Hidden」と記載された欄をクリックいただくと、送られてきたNFTが表示されます。ここで、3つ点が表示されているエリアをクリック。すると、Unhideという項目がでてくるので、これを選択してください。

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デジタルガレージ/次世代戦略事業とweb3のコア人材を探しています

Joiさんが取締役を務めるデジタルガレージでは、web3時代を牽引する新しい人材を募集しています。ここ最近ではChief ArchitectにJoiさんが就任するなど、web3周りでなにやら動きがある様子。新しいことに挑戦したい方、こちらから問い合わせしてみてはいかがでしょうか。