以前の配信では、千葉工大の学長・松井孝典先生との最高に面白い対談の模様をお届けしました。対談後に松井先生から「京都に行って山極先生と鼎談しよう」と誘われました。山極先生は、霊長類学者で元京都大学の総長。現在は総合地球環境学研究所の所長をされているほか、千葉工大の特別教授もされています。お話を戴いた当初は、宇宙と霊長類とデジタルの話題がどのように混ざり合うのか見当もつきませんでしたが、とても面白くエキサイティングな内容となりました。もしかしたら京都の文化的なムードが会話の流れを作ってくれたのかなとも思います。皆さんもこの鼎談を、ぜひお楽しみいただければと思います。
あまりにも面白かったので、この会をシリーズ化していきたいと思っています。今後も皆さんとご一緒できればと思っています。
今回の対談は2部構成になっており、その第1部を今回配信します。
- Joi
霊長類・宇宙・デジタルの視点から社会の問題点を見つめてみよう
今週は、霊長類学者で総合地球環境学研究所の所長・山極壽一さんと惑星科学者で千葉工業大学の学長の松井孝典先生をお迎えしてトークを行ないました。今回のトークは、第10回目の配信で登場した松井先生のご紹介で実現したものになります。
制作スタッフのシナダも収録現場にお邪魔させていただいたのですが、なんだか3人とも初めて会ったとは思えないぐらいに楽しそうにお話をされていました。収録中はどんどんと知識が溢れ出していて、知識の洪水が起きていました。もう少しで溺れるところでした。
ゴリラ学。とっても強い言葉ですよね。山極先生はゴリラの社会から見る人間社会ならほとんど何でも語っていただけるそうです。「ゴリラから学ぶ現代の婚活事情」とか「ゴリラから学ぶ、パワハラに負けない心」などいろんなお話を伺いたい!と思いました。
またこの3人で定期的に会う予定だそうなので、私も頷き隊として参加していければと思っております。
さて続いては、地味に人気のこちらのコーナーです。
変革の道への基礎知識
フォーラム地球学の世紀
松井先生が1996年から2017年まで行なっていたフォーラムで、文明、政治、経済、科学、技術、文化、宗教などを考え、地球学という学問体系を構築するために定期的に開催されていたもの。
京大の総長
私立の大学は大体、経営というのは理事長が行い、教育に関しては学長が行うものですが、国立大学は理事長も学長も「総長」と呼ばれる方が兼任するそうな。山極先生はかなり長い間京大の総長でいらしたようですが、かなり大変だったようで、この本にはその苦労話が詰まっていました。先生曰く、大学はジャングルなんだそうです。それだけで、その大変さがよく分かりますね。
霊長類研究所
京都大学の中に1962年に設立された研究所で、霊長類に関する研究を行なっていました。言葉や数字を理解するチンパンジーのアイちゃんの研究はよく知られていますよね。同研究所は、今年3月に解体が決まっています。
今西錦司教授
京都大学の人類学者で霊長類学を築いた方で、霊長類研究所の創始者なんだそう。登山家、探検家としても知られ、世界各地を探検したそうです。
アフリカでゴリラの研究
実際にゴリラの群れの中に入って行って、ゴリラになりきって研究をしたそうです。ゴリラの鳴き声を真似したり、咳払いでコミュニケーションをとったりしたそう。
ユネスコのパリ総会
00年の加盟国文化相会議で、世界のさまざまな文化を理解し合うという目標を明確な文章にしよう!ということから、2001年に開催されたパリ総会で「文化的多様性に関する世界宣言」が採択されています。
総合地球環境学研究所
英語名はResearch Institute for Humanity and Nature、略称は地球研。『地球環境問題の根源は、人間文化の問題にある』をテーマついて、総合的な研究を行なっているそうです。京都に施設があります。
日高敏隆教授
動物行動学の草分けで、翻訳者としても知られています。もともとは、昆虫に関する生理学的研究を行なっていたそうな。主な著書に、「チョウはなぜ飛ぶか」「ネコはどうしてわがままか」など。さらに、「利己的な遺伝子」「ソロモンの指環」などの翻訳も手掛けられています。
Nia Tero
米国を拠点とした世界中の先住民とその運動に連帯する非営利団体。植民地化や破壊から人々の故郷を守るために、先住民を永続的に支援し、先住民の土地に対するケアの方法を非先住民のコミュニティと共有しているそうです。
マッカーサー財団
イギリスに拠点を置く団体で、世界の循環型経済を推進しています。気候変動、生物多様性の損失、廃棄物、汚染などの地球規模の課題に取り組んでいます。
人新世(anthoropocene)
2000年にドイツの大気化学者クルッツェンが地質時代の区分の一として提唱した時代を指します。人類が農業や産業革命を通じて地球規模の環境変化をもたらした時代と定義されています。
ホメオスタシス
生物体や生物システムが外的な影響を受けながらも、個体またはシステムとしての秩序のバランスを保つ働きをのこと。別名、恒常性。
全球凍結
別名、スノーボールアース。1992年に米国のジョー=カーシュビンクが提唱したもので、かつては地球表面全体が(もちろん赤道付近も)カチンコチンに凍っていた、という仮説のこと。
適応放散
=adaptive radiation アメリカの古生物学者オズボーンが提唱さ進化の現象のこと。同一の原種生物が、異なった環境に生息すると、それぞれの環境に適した変化を遂げ、多数の異なった系統に分れることを指します。あ、これこないだ同じようなやつやりましたね。"Information is the Difference that Makes Difference"にちょっと近いですね。
おたよりを募集しています
番組では、リスナーの皆様からお便りを募集しています。番組に対する意見はもちろん、Joiさんへの質問があればぜひ投函ください。番組に貢献してくださったリスナーには番組オリジナルのNFTをプレゼントしています。メッセージはこちらよりお寄せください。
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ETHアドレスの取得方法
ETH取得には、ウォレット(お財布)をインストールする必要があります。このウォレットはブラウザに拡張機能として導入したり、スマホにインストールすることで、仮想通貨やNFTの管理や送金、受け取りなどが可能になります。
代表的なウォレットはmetamaskと呼ばれるもので、使用料は無料です。もちろんこれ以外のウォレットを使用する場合も、もちろんOKです。
ここではmetamaskを例に登録方法を説明します。
1)まずは、metamaskにアクセスしてみましょう。
https://metamask.io/
2)サイト内に記載してあるdownloadをクリックし、インストールします。
downloadボタンをクリックした後は、インストール先を選択します。ios、andoroidへのインストールのほか、google chromeに拡張機能として導入することも可能です。
任意のInstallボタンを押して、必要事項を記入しインストールを進めてください。
また、登録の段階でパスワードとシークレットリカバリーフレーズをきちんとメモするのをお忘れなく!!
3)パブリックアドレスを確認
インストールが無事済むと、アカウントのホーム画面が表示されます。
赤枠で囲まれた暗号のような数字とアルファベットをクリックしてください。この暗号みたいなものが、あなたのパブリックアドレスとなります。銀行預金でいうところの、預金番号のようなものですね。
4)パブリックアドレスをコピーし、メールフォームにペーストしてください
ウォレットを登録したら、ETH アドレスをコピーし、メールフォームにペーストしたら完了です。
お送りした番組オリジナルNFTの確認方法
walletは、日本語にするとお財布なので、送られてきたNFTが見れる...、と思いきやそうではありません。NFTを見るには、OpenSeaなどのプラットフォームをwalletと連携させる必要があります。
ここではOpenSeaでwalletをリンクさせ、送られてきたNFTを確認する方法をお伝えいたします。
1)OpenSeaとWalletをリンクさせる
OpenSeaにアクセスいただき、一番右のお財布マークをクリック。 お使いのウォレットを選択し、同期させます。
2)コレクションを表示させる
お財布の隣にある丸いマークを押すことで、現在お持ちのNFTを確認することができます。
3)Hidden に入っているNFTをコレクションに移す
「Hidden」と記載された欄をクリックいただくと、送られてきたNFTが表示されます。ここで、3つ点が表示されているエリアをクリック。すると、Unhideという項目がでてくるので、これを選択してください。