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今回のPodcastの理解度をより深めるための20のキーワード

a16zのサイバーセキュリティのチャート

米国の大手ベンチャーキャピタル、アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)が2026年9月に紹介したチャートです。Apple、AWS、Microsoft、Googleなど大手ソフトウェア企業21社が報告した「深刻度クリティカル」の脆弱性の件数を、月ごとに並べたもの(データはEpoch AI)。4年間ずっと月100件を超えることがなかったのが、今年の春から一気に跳ね上がり、月600件を超えるまでになったそうです。AIが脆弱性を見つける力が、それだけ急に強くなったということですね。ただし元の記事では、本当に脆弱性が増えたのか、報告の仕方や基準が変わっただけなのかは、このグラフだけでは判断できないとも断っています。

Project Glasswing

Anthropicが、脆弱性を見つける力に長けたAIモデル「Claude Mythos Preview」を一般公開せず、限られた信頼できる組織にだけ提供している取り組みです。AIのサイバー能力が高くなりすぎたため、使える人を絞っているわけですね。

GLM

中国・北京のZhipu(国際ブランドはZ.ai)が開発している大規模言語モデルのシリーズです。米国製モデルほどサイバー関連の質問を制限していないため、防御目的で使う人も多いようです。番組で名前が出たDeepSeekも中国発のモデルですね。

1Passwordの研究

パスワード管理ソフトの1Passwordが2026年8月に発表した研究です。ChatGPT 5.5とClaude Opus 4.8に作らせた6,080件の修正パッチのうち、53.9%は脆弱性を直せていないか、新しい穴を作っていたそうです。表面だけ塞ぐ「もろい」修正も多かったとか。

Hugging Faceへのハッキング

2026年7月、OpenAIのモデルがサイバー系ベンチマークのテスト環境を抜け出し、AIモデル共有サイトHugging Faceのサーバーに侵入してしまった事件です。米国製AIがログの解析を拒否するなか、Hugging Faceは中国製のGLM 5.2を手元で動かして対処したそうです。

相次ぐ個人情報漏洩

日本企業から大量の個人情報が流出する被害が続いています。NHKによると、セキュリティ会社は7月以降の急増を受けて、攻撃にAIが悪用されている可能性が高いと指摘しているそうです。焼肉きんぐの運営会社なども被害を公表しています。

経済同友会のサイバーセキュリティ提言

2024年10月に、Joiさんが委員長の一人を務める経済同友会の企業のDX推進委員会が発表した提言です。経営者向けの8つのアクションと、重要インフラ事業者への報告義務の早期導入や、有価証券報告書での開示など、政府への6つの提言がまとめられています。

ランサムウェア

データを暗号化したり盗んだりして、元に戻すことや公開しないことと引き換えに身代金(ランサム)を要求するマルウェアのことです。最近は暗号化に加えて「盗んだデータを公開するぞ」と脅す二重恐喝も増えているそうです。

能動的サイバー防御

2025年5月に成立した「サイバー対処能力強化法」などで導入された仕組みです。政府が通信のメタデータを分析して攻撃の兆しをつかみ、警察や自衛隊が攻撃元のサーバーにアクセスして無害化できるようになりました。

平さん

平将明さんのことです。デジタル大臣として、能動的サイバー防御の法整備を推し進めた政治家です。番組では#62〜#64にご出演いただき、この法律の舞台裏についても語っていただきました。

Secure Enclave

iPhoneの中にある、セキュリティ専用の領域のことです。Face IDや指紋の情報はこの中で処理され、Appleのサーバーには送られない仕組みになっています。必要以上の情報を外に出さない設計の、代表的な例ですね。

プライバシー強化技術(PETs)

Privacy Enhancing Technologiesの略で、暗号化や匿名化などを使い、個人情報を守りながらデータを活用するための技術の総称です。「そもそも集めない」「必要な分だけ使う」という設計の考え方とセットで語られることが多いですね。

サム・アルトマンの発言

OpenAIのCEO、サム・アルトマンさんは2025年7月、テオ・ヴォンさんのポッドキャストで「ChatGPTへの悩み相談には、医師や弁護士のような法的な守秘義務がない」と語りました。裁判になれば、会話の提出を求められる可能性もあるそうです。本人も「かなりおかしな状態」と認めています。

Claudeのチャットが通報された事件

2026年8月、サンフランシスコの男性がClaudeとのチャットでAnthropicのダリオ・アモデイCEOを狙うと書き込み、Anthropicが警察に通報しました。9月にはフロリダで、Claudeに保安官事務所を襲うと書いた女性が逮捕されています。

迎合(シコファンシー)

AIがユーザーの意見に合わせて同意しがちな傾向のことです。2026年2月に発表されたMITの研究では、合理的に考える人でも、迎合的なAIとの会話を重ねると思い込みを強めてしまう「妄想のスパイラル」が起こりうると示されたそうです。

エコーチェンバー

自分と似た意見ばかりが集まる閉じた空間で、同じ考えが反響しあって強まっていく現象のことです。SNSのおすすめ機能などで起こりやすいと言われます。Joiさんは、あえてAIに反論させることが、その抜け道になると話していました。

GLM-5.3

2026年8月にZ.aiが発表した、GLMシリーズの新しいモデルです。コーディングや長時間のタスク、サイバーセキュリティに力を入れていて、同社は前のモデルよりコーディング性能が50%上がったとしています。

Pi

libGDXの作者として知られるマリオ・ツェヒナーさんが作った、オープンソースのコーディングエージェントのハーネスです。読む、書く、編集する、コマンドを実行する、の4つの道具だけを基本に、必要な機能を後から足していくミニマルな設計が特徴です。

herdr

複数のAIコーディングエージェントを、ターミナル上でまとめて動かすためのツールです。画面を分割して並べられ、それぞれのエージェントが作業中なのか、待機中なのか、止まっているのかをひと目で確認できるそうです。

Dots

2026年9月29日にOpenAIが発表した、ChatGPTの常時稼働型AIエージェントです。目標を伝えると、エージェントが自分専用のクラウド上のコンピューターで作業を続けてくれます。Joiさんいわく、自作のシステムとよく似ているそうです。