番組は各種ポッドキャストプラットフォームからお聞きいただけます

今回のPodcastの理解度をより深めるための14のキーワード

AIワーム(自己複製するAI)

AIが自分をコピーしながら、ネットにつながった機器へ次々と広がっていくもの。2026年10月にAnthropicが「小型のAIモデルが、安価なIoT機器の上で自己複製できるようになるのは数か月先かも」という研究を発表して、話題になりました。

Hugging Face

AIモデルやデータセットを共有できる、いわば「AI界のGitHub」的なプラットフォーム。オープンモデルの多くがここで公開されていて、誰でもダウンロードできます。ちなみに社名は「ハグする顔」の絵文字が由来なんだそうです。

GLM

中国・北京のAI企業Z.ai(智谱AI、清華大学発)が開発している大規模言語モデルのシリーズ。重みが公開されていて、2026年8月に最新版のGLM-5.3が登場しました。軽量版の「Flash」なら、メモリ128GBのマシンでも動かせるそうです。

BYDのハッキング実験

BYDは中国最大手のEVメーカー。2026年9月、豪ABCの調査報道番組「Four Corners」が専門家に「Shark 6」のハッキングを依頼したところ、ライトやドアロックの遠隔操作、車内マイクでの盗聴までできてしまったそう。ブレーキは無事でした。

Hacker News

スタートアップ支援で有名なY Combinatorが運営する、テック系のニュース掲示板。エンジニアや起業家が集まり、投票とコメントで議論が盛り上がります。シンプルすぎる見た目も含めて、昔から変わらない名物サイトですね。

PhotoCraft(ArtCraft)

開発者のBrandon Thomasさんが、AI(Claude Opus 5.5)を相棒にRustでゼロから書いた、Photoshopのクローン。Adobe製品を再現する「ArtCraft」シリーズのひとつで、オープンソースで公開中。まだアルファ版ですが、進化が速いんです。

モート(Moat)

英語で「お堀」のこと。お城を守る堀のように、競合が簡単には真似できない企業の強みを指すビジネス用語です。投資家のウォーレン・バフェットが好んで使ったことで広まりました。AIでソフトのコピーが容易になり、その堀が揺らいでいます。

Andrej Karpathy(アンドレイ・カーパシー)

OpenAIの創業メンバーで、テスラではAI部門を率いて自動運転を手がけた研究者。「Vibe Coding」の名付け親としても知られています。2026年5月にAnthropicへ移籍。X(旧Twitter)での発信は、毎回のようにAI界隈で話題になります。

ファネル(AI人口の4分類)

Karpathyが2026年10月にXで示した、AIとの関わり方の"漏斗"。ほぼ触れていない約60億人、無料のチャットを使う10〜20億人、仕事で使いこなすプロ約2,000万人、そして社内の最先端モデルに触れる約5,000人に分かれるそうです。

RSI(再帰的自己改善)

Recursive Self-Improvementの略。AIが自分自身を改良し、改良されたAIがさらに自分を改良する......というループのこと。これが回り始めると能力が一気に加速すると考えられていて、「知能爆発」の入り口として議論されています。#105でも詳しく話しています。

LunaRoute

GLM-5.3などのオープンモデルを、アメリカのサーバーで定額で使えるサービス。プロンプトや回答はメモリ上で処理して保存しない「ゼロ・データ保持」が特徴です。Joiさんの友人Eran Sandlerさんが手がけていて、Joiさんも愛用中なんだとか。

OpenRouter

OpenAI、Anthropic、Googleなど、いろいろな会社のAIモデルを一つのAPIで使い分けられるサービス。GLMを使うときは、設定で「Zero Data Retention」をオンにすると、プロンプトを保存しない事業者だけに振り分けてくれます。

クリックラップ契約

「同意する」ボタンを押すだけで成立する、ネットサービスの利用規約のような契約のこと。実際にはほとんどの人が全文を読んでいないのが実情で、海外では規約がきちんと示されていたかどうかが裁判で争われることもあります。

凸凹な能力(Jagged Intelligence)

AIの能力が、分野やタスクによって極端にデコボコしていること。数学の難問を解いてしまう一方で、簡単な数え間違いをしたりします。Karpathyらが広めた「ジャグド・インテリジェンス」という言葉でも知られています。