Dancers in Niigata
新潟で行われた「Enjin01」のイベントから帰ってきた。今年のテーマは「笑い」だった。(Flickrにアップした写真 .)

エンジン01は僕が設立に手を貸した日本の非営利団体で、芸術家、ビジネスマン、政治家、学者、ジャーナリスト、小説家などを含む非常に多種多様な経歴の人々による面白おかしい集まりだ。会員制で、総勢180人程度となっている。完全にボランティア制の組織なので、開催する講演や活動で誰かが謝礼を手にすることはなく、会員からの会費と企業からの寄付金によって運営されている。通常の講演の謝礼金の何割かを寄付してくれている会員もいる。僕は当初、会員の選抜および組織の設立に関与したけれど、現在ではほぼただの会員となっている。

エンジン01の活動の一つに中学校に教えに行くというのがある。どこの中学校でも、登録すれば、ウェブサイトを通じてエンジン01に講師の派遣を依頼できるようになっている。これについてはこの前ブログにも書いた。政府に政策の変更、とりわけ非営利団体への寄付に対する課税の改定を働きかけるグループもいる。

エンジン01の主な活動は日本のいろいろな地方で毎年一回会合を開くことで、会員のほとんどがこれに参加する。会合はいくつかの本会議、複数のワークショップおよびパネル・ディスカッション、そして地元コミュニティの面々と夕食を共にする「夜学」で構成される。大抵はこれに加え、会員がスペシャルゲストを囲む非公開のミーティングもある。

プログラム委員会が会員を様々なパネルや夜学に振り分ける。僕は今年、ITに関するパネルに割り当てられたけど、まあ妥当なところだよね。

僕は他にも、稲越功一氏 が主導するワークショップでパネリストを務めた。内容はヌードモデルについて学び、実際の撮影も行うというものだ。ヌードモデルを撮影した経験がなかったため、最初はかなり緊張した。稲越氏は初めに「モデルの美しさについて考え、風呂で自分の体を目にする時のことを思い浮かべるように」と説明してくれた。想像力によって人体の美しさを見るように言われた。ヌード写真のいくつかを見せてもらった後、自分で写真を撮影してみるように指示された。

観衆も参加するよう呼びかけられた。観衆はおそらくは50%が女性で、そのまた50%がおそらく40歳以上といった構成だった。僕を含むパネリストたちで入選作品をいくつか選んだ。入選作品の一枚は着物姿の女性が撮ったものだった。着物の女性がヌードモデルを撮影している場面を写真に収めておけばよかった。 ;-)

このセッションの結果、手元に何枚かのヌード写真が残ったので、Flickr に「Moderate」(中程度)および「Hide this photo from public searches」(一般検索から隠す)のフラグ下で投稿した。それでも、驚いた、と何人かから言われたし、僕の撮った写真の一枚のところにヌードやヌード写真への感度についてのスレッドがついた。僕は「ヌードと裸の違い」を論じる投稿をいくつか読んでみて、これがオンラインで昔から掘り下げて話し合われてきた議題であることに気づいた。コンテキストが凝縮されるインターネットが持つ特性ゆえに、こういった文化的な差異は実にリアルなかたちで俎上に載る。ヌードに関しては、同じ社会集団の中でもそれへの感度は人により様々なんだろうと思う。ひとつ興味深いのは、ヌードを目にしたくないユーザーがどうして「セーフモード」を無効にするのかということなんだけどね。

Charles Robert Jenkins
会員専用非公開ミーティングの今年のスペシャルゲストは、39年間北朝鮮で暮らした元米兵のチャールズ・ロバート・ジェンキンズ氏だった。北朝鮮で過ごした時間について非常に率直に、そして具体的に聞かせてくれた。彼が話した事実や主張には、興味深いもの、ショッキングなものがいくつかあったが、北朝鮮での日々の暮らしに関する話が最も印象に残った。彼は現在、日本の新潟に住んでいる。

夜学パートは例年当たり外れがあるんだけど、今年はとても楽しかった。夜学の概要は、地元の料理屋などを十数か所選んでそれぞれに会員を何人かずつ割り当て、Enjin01の主催で地元の人々皆を夕食に招待するというものだ。我々は地元の文化について色々と学び、地元の人々には充実した時間を提供できるというわけだ。今年は、東京で富士通やインテルなどの企業で働いた後、結婚して新潟に帰ってきたという何人かの女性と同席した。最新情報についていく手段としてのネットについて話し合った。

Ken Mogi
僕にとってのこのイベントの大きな収穫の一つは、茂木健一郎氏の話を聞いて、会話をする機会を得たことだった。彼は僕が知っている中でも最も聡明な人物の一人であるだけでなく、とても愉快で奥行きのある人物であることがわかった。

来年のイベントは名古屋で開催する予定になっている。誰でも参加できるので、足を運んでみてほしい。

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