僕は原研哉さんの大ファンだ。彼の作品はもちろん、彼の人柄が大好きなのだ。原さんは素晴らしいデザイナーであり、とても洗練されたインスピレーション溢れる思想家だと思う。彼とはこれまで何度かお会いしたことがあり、以前一緒に対談をしたこともある関係なんだけれど、前回会って以来、日本文化により興味を持つようになったので、今回の対談をとても楽しみにしていた。いくつか新しいアイデアや理論もあって、これを彼に投げかけてみるとどんなシナジーが生まれるのかいろいろ試してみた。

今回彼からはすごくたくさんのことを学んだ。ぜひ、原さんとのポッドキャストの第1段を楽しんでいただけたらと思う。

- Joi

番組は各種ポッドキャストプラットフォームからお聞きいただけます

人間の知能とはという根源的な問いに、日本の感性から切り込む

ここからはシナダがお届けしてまいります。 AIの発展、すごいですよね。先週までできなかったことが、週が明けるとできる様になっている。今までの苦労は一体なんだったんだと思わざるを得ない毎日です。そうすると、「っていうか、頭がいいってなんなんだろう。というか人間ってなんなんだろう」と知性や知能そのものが一体なんなのか分からなくなってきますよね。

Joiさんが"Designing the new digital sensibility"を掲げ研究を続けてるのは、この根源的な問いに、東洋的思想や日本ならではの感性から突き詰めたい!ということなのでは、と感じています。

今回の原研哉さんとのお話、とっても深く、そして面白い。AIと日本文化がこんな風につながるのかと、自分で企画しておきながら「は!」っとする瞬間がいくつもありました。

今週から3週に渡り、日本ならではの感性という深い深い海を泳ぎます。お楽しみに。

今回のエピソードを理解するための8つのキーワード

応仁の乱

1467年から1477年まで、京都を中心に行われた内乱。もとの原因は足利義政の後継問題。そこから別の家の後継問題が絡み、ぐっちゃぐちゃと12年戦い続けたもの。

高野孟 世界地図の読み方

地図的想像力を身につけられる本、なんだそう。

足利義政

室町幕府の第八代将軍。応仁の乱の原因とされる後継者争いの元凶を作った人物といわれてるそうな。応仁の乱の最中に将軍を譲り、別荘(のちの銀閣寺)に籠ったんだそう。そこから水墨画や能楽、生け花などの文化が花咲いたとか。

銀閣寺

修学旅行で行った方も多いはず。もともとは足利義政が別荘として建てたもので、義政の死後に禅寺となったそうです。

東求堂の同仁斎

銀閣寺の中にある一室のことで、茶室の始まりと言われてるそうな。その広さ四畳半。東求堂はもともと阿弥陀如来像を置くためのお堂として建てられたものだそう。

通奏低音

バロック音楽などで行われている演奏方法のこと。旋律と低音だけが記されていて、あとは即興で演奏するんだそう。イタリア語ではbasso continuo。これが転じて常に根底に流れている考えや主張を指すそうです。

マルセル・デュシャン

現代アートの生みの親とも言われる人物。小便器を彫刻としてアートだ!とおっしゃられたあの方です。教科書にも出てましたよね。

メサイヤコンプレックス

日本語でいうと、救世主妄想。他者や世界を救済しよう、救おうという欲求と強迫観念のことを指すそうです。自分に自信がなく、自己犠牲をしてまで人を助けることに生きがいを感じてる人のことだそう。うっ...。ちょっと耳が痛いです...。中には、自分が神であるという妄想を抱いている場合もあるとか。

今週のおさらいクイズの申請先

「おさらいクイズ」の申請先は以下の通りとなります。

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