2002年8月 Archives

ブッシュ政権はついに、大統領がイラク攻撃を指示するのに議会の承認は必要とされていないと主張し始めた。当然これは憲法に基づく議論になっている。しかしそこにはたぶん、もう一つ見落としてはいけないことがある。実際の軍隊は、StarWars映画のようにクローンやドロイドが構成しているのではない。戦地に向かわなければならない兵士は、正当でない理由の戦闘に疑問を持つだろう。

アメリカ海軍大学院で働いてる友人といっしょに、ある陸軍大佐のリタイアメント・セレモニーに行ったことがある。その人、Joseph Andrade大佐は1969年に軍に入り2002年の4月に定年を迎えた。新人の教育にも励んでいたので、たくさんの生徒もセレモニーに参加していた。大佐は、特殊部隊やグリーンベレーにも所属した経験があり、命令に必ずしも従わない軍人としても知られていたという。そして大佐が自身のスピーチの中で「上からの命令に盲目的に従ってはならない。何がアメリカにとっての本当の自由を守ることか、常に自分で判断しなさい。」と語ったことはとても印象的であった。

このメッセージは、軍隊の中にも戦争の理由に疑問を持つ者が存在することを示している。そして軍で働く人たちには、国を守るという純粋な理由で志願している人も多い。前線で危険にさらされる彼らは、利権に基づく判断で戦闘に送られることには当然疑惑と失望を持つであろう。そして、アメリカにはすでにTimothy McVeighという例がある。彼は90年の湾岸戦争で前線で優秀な兵士として戦ったが帰還後に反政府的な考え方に転向しオクラホマ爆破事件を実行、最後まで謝罪せずに昨年処刑された。今新たな湾岸戦争を始めることは、第2、第3のTimothy McVeighの出現につながるだけかもしれない。


夕べの雨のおかげで今朝は涼しいいい感じでした。瑞佳と一緒に朝の新聞をとりに玄関の方に行ったら、「ゴソゴソ」と音がしてました。よく見ると浮浪者が玄関の所でなんだか着替えているようなかんじでした。あまり邪魔しないでおこうと思って、着替えるのを待ちました。自分のウェーラブル・コンピュータ・システムを完全に設計し直している様でした。やっと終わって、いなくなった後、新聞を取りに行ったところ、色々ゴミ(猫のえさ、ご飯、プラスティック・ラッパー等)が捨ててありました。これは何なんでしょう。僕たちへのプレゼント、ギャク、アート、何かに対する反対運動。プレゼントだとすれば、よくアメリカが他国にするような行動ですね。どっちにしろ、僕らは不愉快な気分になりました。今度あの方が来た時は外交を行って、ベースとして家のテリトリーを使うことは許すけど、私物は残さないようにお願いしよう。

Mainichi Shimbun
http://www.mainichi.co.jp/digital/solution/archive/200208/23/1.html 米国に本拠を置くCPSR(Computer Professionals for Social Responsibility=社会的責任を考えるコンピュータ専門家の会)の日本支部が発足し、第1回年次大会が23日、東京都内で開催された。代表の山根信二・岩手県立大学ソフトウェア情報学部助手は会見で、「IT社会を構成するテクノロジーがブラック・ボックス化してはならない。専門家の立場から、システムのリスクを明らかにし、一般に伝えていきたい」と話し、近く技術者の立場からみた住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)について論点整理を行う。  CPSRは、コンピューター技術の社会への影響について考える技術・研究者によるNPOで、1982年に米カリフォルニア州のシリコンバレーで活動を開始している。社会にとって重要なシステムにコンピューターが利用される際、技術的に正確な議論が行われるよう、政策決定者、メディア、一般市民などに情報提供を行うことを目標にしている。現在、米国内外に約1000人のメンバーがおり、うち日本人は十数人。

 日本支部は、このメンバーで結成されたもので、会員は14人。書記には藤本一男・作新学院大学人間文化学部助教授、会計には伊藤穣一・ネオテニー社長が就任している。


Thanks for covering this 太田さん!

さっき共同通信の記者から連絡があって財務省のホームページで重要な金融のメトリックスが予定より早く乗ってしまたそうです。僕のコメントは、誰が責任を取るのか見たいですね。住基ネットもリークしたとき誰が責任をとるのでしょう?山一證券のとき大蔵省は責任ととらなかったし、日本ハムとか全然なんだかわからないし。アメリカがすべていいとは言わないけど、新聞でワールドコムの社長が手錠つけられてFBIに逮捕されている写真が新聞にのったときすごいと思いました。

最近住基ネットを反対するようになってから記者が色々セーフがITでチョンボすると僕にコメントをもとめて連絡をしてくるようにあってきた。本当に日本語が読めない僕にとってはありがたい話です。情報が早くなる。それで、このブロッグによって、皆さんにこのスクープを送ることができます!

PGPユーザーの間で不安の種だった件がひとつ落ち着きました。新しくPGP Corporationという会社が出来て、Network AssociatesからPGP製品の権利を買い取ったそうです。NAIがPGP製品のサポート中止を発表してから、ユーザーと関係者の間では今後の開発とサポートが心配されていましたが、これで一安心というところです。
PGP CorpのCTOのJon Callasからのポストが上がってきました。これによると今後もPGPのソースコードは公開され続けるといっています。彼は前のPGP IncでもChief Scientistをやってたので、今後の開発も信頼がおけると思います。

Letter from CTO

やっとOpencolaのベータをゲットしました。 表面上ただのブックマーク、検索フロントエンドに見えます。色々な検索エンジン、ニュースソース等を検索して、フォルダーにセーブし、関連性を設定して、続けて検索をする仕組み。情報をファイルしておくシステムにもなる。でも、一番面白そうなのは、Peerを増やして、そのPeerとファイルシェア、レコメンド、それとそのPeerのパブリックフォルダーを見ることができます。残念ながらまだPEERがいない!ですので、皆さんOpencolaをDownloadしてIDを教えてください。僕のIDはjoiです。

icedfishes1.jpgicedfishes2.jpg

綺麗でしょー、FuFu!
魚でしょー、FuFu!
氷漬けでーしょー、FuwaFuwaFuwaFuwa!

と、元気に連続パブリッシュのゲスブロ飯野でーす。
いや、下のと一緒にパブリッシュしてもよかったのですが
あまりにもEdgeなmedical applianceとこの絵を
一緒にすることが、どこかでひっかかったので
別個にしてみました。

というわけで、見た通り、美しい氷漬けの魚たちですが
ピーター・グリーナウェイの新作でも
Damien Hirstの新作でもありません。

BRUTUSだったら「ダミアン・ハーストさん 水族館はアートですか?」
なんて表紙に特色で書いてしまいそうなものですが(ちと違うか)
これって、宮城県は気仙沼の水族館なんですねー。

さて、水戸芸術館が、主催から共催に後援に協賛、協力と
17もの団体によって「カフェ・イン・水戸」などやっている間に
もうちょっと北の気仙沼では〜港町気仙沼から 魚の新しい鑑賞〜として
「氷の水族館ーiCE RIUMー」をやっています。


iCE RIUM主宰である岡本寛さんによりますと

「地元気仙沼のみなと祭りで「氷の水族館」というイベントを手がける私の耳に
ある日こんな声が聞こえてきました。

 「俺たちみたいに人に観られるのが生きがいの魚にとって、水族館は楽しいな」

人間にもいろいろな性格があるように、魚の中にも観られることに喜びを感じる
ヤツがいるようです。日本には現在、百幾つの水族館があるそうですが
施設としての「氷の水族館」は、ここ気仙沼だけです。」

とのことですが、なんともコメントできないくらい
アーティストというかキュレーターな発言に戸惑います。

asahi.comの記事
iCE RIUM(気仙沼)の場所はこちら



ついでに3つばかし、追記くん・・。


日本科学未来館のスーパーリアルプラネタリウムで
9/1から170万個の星空を可能としたメガスターが一般公開されるそうです。
有人火星飛行を体験できるそうで、ぜひ行きたいな、と思っています。
メガスターニュース



barcode.jpg
次は、最近、こんな感じでバーコードを生成できる、バーコードジェネレーターが
気に入っております。
WEBでできるのがいいです。
Barcodes, Inc. Barcode Generator



最後なんですが、googleで「巨人 村田」を検索すると
他の人の検索ワードが知れてしまうんですね。
あらら。
そういう趣味はありませんが、さっき見てしまった検索語は
なかなかウホッとくるものがありました。


ということで、ゲスブロ飯野の投稿でした。
でわー。

np2.jpg

ゲスブロ飯野です。
ジョーイの期待に応え、今日もパブリッシュでございます。

さて、少女がかなりギリギリな姿でHyper感出しながら
ゲームボーイをプレイしています。
写真だけ見ると、ハリウッドの最新作かと思えてしまいますが
これって、麻酔(補助)器具なんですねー。

・・と、ゲームで麻酔、ってどうかと一瞬思いますが
ボストン医療センターとDesign Continuum社が開発した、Pedisedateという医療器具なのです。

使い方というか狙いは簡単。
麻酔が怖い子供にゲームボーイをプレイ。
お子様がプレイにハマり始め、気を抜いた頃、シュシュシュと麻酔ガスが
管を通り(ヘッドホンの後部に繋がれるので気付かれないんだと)
鼻の中へと(マイクのように鼻を覆っているところ)続々進行。
いつの間にか、ゲームの世界から麻酔の世界へ。
約4分後に効果が表れるので、すかさず手術開始!

この状況のまま、手術を受け、ゲームボーイを手にしたまま
(ゲームオーバーにはなっているだろうけど)麻酔から覚める
ということだ。

何故か対象ハードウェアにゲームボーイが選択されている、このシステム
(なんて言っても色(パープル)を合わせているのがいいよねー)
ソフトは僕の大好きな「Dr.Mario」であることを祈る。

Yahoo!の記事

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From Jun...

↓かなり笑える、って言うか 外人さん達よく頭が回るわねぇ、そこまで…
って感じよ。笑って暑さを吹き飛ばしてください。
今日のThat's談: 日本語用例。 低下が心配される子供たちの「国語力」を向上
させるため、文部科学省は来年度から、全国の公立小中高校の中から「国語教育
推進校」約200校を指定する。 外人の視点から(一応私もアメリカ人です)
日本語は難しく、奥深いと思います。 今日は日本語と外人に纏わる面白い話を
提供してもらいましたので紹介します:
外国人が受けた日本語検定試験とその回答...
問1 「あたかも」を使って短文を作りなさい。
答: 冷蔵庫に牛乳があたかもしれない。
問2:「どんより」を使って短文を作りなさい。
答: 「僕は、うどんよりそばが好きだ」
問3:「もし~なら」を使って短文を作りなさい。
答: 「もしもし、奈良県の人ですか?」
問4:「まさか~ろう」を使って短文を作りなさい。
答: 「まさかりかついだ金たろう」
問5:「うってかわって」を使って短文を作りなさい。
答: 「彼は麻薬をうってかわってしまった」

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さて、調子に乗りまして
こんな頻繁にupすることは、まぁたぶんしばらくありませんので
お付き合い願いたいのですが
先程のサイト紹介の引き続きとして
いくつか、あぁいったインパクトはありませんが
好きなサイトをご紹介します。

ジョーイも下で「米国国税庁のコンピューターがなくなっている」とか
「USはもうイラック(イラックっていいね)を攻撃中?」とか
ホントに報告すべき内容をアップしているので
こんな私が同居してよいものか、どうかと7秒くらい悩んだりもしたのですが
「いやーいろいろWEB-SITEと紹介してよぅ」と
Bell-LabsのText-to-speech-Synthesisの15Mのaiffで頼んできたので
いろいろと紹介しようと思います。


道路標識というものがありますが(僕もpictgramファンです)
その道路標識を新しく勝手に解釈しているページです。
これはオモロイ。
道路標識の新解釈


あと、ジョーイのブログということもあって、これを紹介しますが
ジョーイも独立国!なんて言ってシーランドとか海の藻屑に肩入れしておりますが
こちらは、日本の独立国一覧です。
「秋田カエル村」って・・。
日本の「独立国」一覧


ショックウェーブなゲームも最近は多く僕も大好きなんですが
(手嶋さん元気かな?)
これが好きで好きでたまりません。(まぁゲームっていうか・・)
ねこふんじゃった

あと最近は、これに驚きました。良くできていますねー。

同じようなものでは、こちらもあります。これはこれで遊べます。

で、ショックウェーブのくくりとして、最後にこちらをどうぞ。夏なんでね。恐怖お化けの館


ちょっと、あまりにも日本的なテイストが続いてしまったので
ミニ心機一転ご紹介しますと
このサイト、そのインタラクティブな感じが好きで、将来はライブで
これが見られればなー、なんていつも思っています。
THE CIRCULAR LIFE


またまた、イーコマースだなんだと、いろんなものがWEBで買えるようになりましたが
これは「買える」とかそういうことではありませんが
なんとなく、WEBで売っており、値段が付いているものとして、こりゃスゴいなー
というのと、島は僕の夢でもあるので、よく見ているサイトです。
しばらくした後、実際にリストから無くなっていると、「売れたの?」なんて興奮も
意味なくしてみたりします。
VLADI PRIVATE ISLANDS



あとは、ここからはついでに、いろいろな意味で好きなサイトをどっと紹介しますので
よろしかったら、ご覧くださいまし。
それではー。

Space Imaging
elixirstudio
SH2002
panism
sterren
Groupe PH
METAPHORICAL
NUJAZZ Chronicles
JDK
PLUX EM BUR G
conclave obscurum
HUGE


でしたー!





あと、ついでにブログでflashが動くかどうかのテスト(すいません)。

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こんにちは!
東京の空は真っ白ですね。
昨日に引き続きまして、ゲスブロの飯野です。

ジョーイから「自己紹介はいいからブログらしく
なんかサイトでも紹介しとくれ」というメールが
朝から20Mのmpegで届いたので
「それもそうじゃな」と思い、なにか紹介してみます。
といっても、カテゴリにある「Cool Web Sites」とかではないですが、さっぱり。

まず、日本を代表するWEB-SITEであると勝手に思い
いつも「私のブックマーク」などいう企画の雑誌などに推薦したり
(ホントはブックマークなんてしていないのだが)
海外のヤツに「日本で一番ホットなWEBを教えてけろ」など言われた時
教えるWEB-SITEがこれです。

で、何かと申しますと、僕もちょいと前までゲームを作っていたのですが
昔(1987)のゲームでJALECO(現:PCCW!)の「燃えろ!!プロ野球」なる
ファミコンのゲームがありまして
なんつーぅんですかね? スゴいゲームでした。
当時、namcoのファミスタという優良なゲームもありまして
そちら(は売れてた)のゲームっぽさの作りに対抗して
リアルさを追求したんですね。
だけど、それはグラフィック的な部分だけであって
実際は、バントでホームランが出てしまったり、ストライクゾーンがめちゃくちゃだったり
とまぁ、ずいぶんとデタラメなゲームだったわけです。
そういった、言ってみれば「よそでは味わえない魅力を激しく持っていたので」
その過激なデタラメさを愛するファンも多くいました。
彼が、そういう方かどうかは知りませんが
そんな15年も前のファミコンのゲーム(カセット)を集めだしたんですね。
確かにゲームにはマニアも多くおりまして、好きなゲームを10本とか
集めてしまう(市場在庫が無くなることもあり)輩もいるのですが
彼はその比ではありません。

どのくらいかと言うと・・・、でまぁ、サイトを見てくださいな。
そんな素晴らしいWEB-SITEです。

悶えろ!!モエプロゲッターズ


(こうやってタグ書けばリンクできるのかなー?心配・・)

ということでしたー。

8月16日のWashington Postの記事によると最近の監査の結果では個人情報、Social Security Numberなどが記録されている米国国税庁のコンピュータが盗まれたかなくしてしまったか、いずれにしてもないと。すでに数千の政府コンピュータがないそうです。日本でもこういう監査するのかな?

Thanks for this link Sen

イスラエルのDEBKAfileというサイトの情報の信憑性に自信がないけど、9・11の前にテロ攻撃のワーニングを報道していたのはイスラエルの報道なのでちょっと気になります。

DEBKAfileによるともすでに攻撃は初めっているそうです。 8月6日から爆撃は始まってるらしい。

僕の英語のブロッグエントリー
DEBKAfileのサイトへのリンク

HUH )

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今晩ENOさんと晩御飯を食べながらブログの話で盛り上がりました。日本語が下手で僕のブログの日本語の方がなかなか盛り上がらないことを話しました。それで、彼はゲストブロッガーとして参加してくれることになりました。ENO-さんよろしく!

8月24日(土)有明のタイム24ビルにてStanford ATI-Tokyo2002が開催されます。
伊藤もKeyNoteSpeakerとして講演します。
詳細は、同イベントのHPを。
http://www.stanford.edu/group/ati/tokyo/conf/e_directions.htm

 2001年の後半に「blog」という言葉を聞くようになったと思ったら、アメリカでのウェブログの流行り方はここ数ヶ月なかなか尋常ではない。Weblog...略してblog。私の知ってる人たちもやたらblogに手を出している。なんでみんなこんなにハマってるのか? これは、以前日本で流行った日記サイト作りとどこが違うのか? はたまた2チャンネルとはどう違うのか?

 ウェブログをよく見ていくと、実は立ち上げてる人には二種類の傾向があることに気がつくはずだ。一つは、現役ジャーナリストたちで普段の仕事とは別に立ち上げているもの。もう一つは、プロのライターではないけれどいろいろなアイデアがあって、今までに自分のサイト構築もトライしてきた自己表現を求める人たちのもの。しかし両方に共通している点が一つある。「言いたいことがあったらその場ですぐ書く」ということだ。

 紙の世界では一度印刷されたらその記述から逃げられない。そこで現役ジャーナリストたちは、編集デスクとの交渉や干渉を気にせずダイレクトに自分の記事をアップでき、違うと思えば後でも変更できることに意義をたぶん見いだしている。
 そのひとりは、ウェブログを「Journalism 3.0」と呼ぶ、シリコンバレーのSan Jose Mercury News紙の記者 Dan Gillmor だろう。有名なのは、彼がEsther Dysonが主催するベンチャービジネスイベント「PC Forum」でのパネルディスカッション中に客席から無線LAN経由で自分ウェブログに記事をアップしていたら、それをステージ上で同じく無線LAN経由でチェックしていたパネリストから「その発言の要約は違う」と指摘され、その場でアップデートしたという話だ。
 また、SF作家Bruce Sterlingは「Hacker Crackdown」「Schismatrix」などのサイバーパンク作品で知られているが、blogデビューも果たしている。(Schism Matrix)

 自己表現を求める人たちは、bloggerやMovable TypeなどのXML化されたツールの出現のおかげで、今までのウェブの構築よりもHTMLいじりから解放されることで、ずっと内容に集中できることに意義をたぶん見いだしている。(http://www.blogger.com/, http://www.movabletype.org/)
 Justin Hallは、「Justin's Links from Underground」でウェブの生成期の94年ごろから注目されていたが、彼も最近はウェブログ・エバンジェリストになりつつあるようだ。 Justinはこのblog (http://joi.ito.com/) の立ち上げも手伝っている。

 「言いたいことがあったらその場ですぐ書く」というなら、実はアメリカにはウェブ以前からその下地があった。アメリカでは書店とは違った雑誌のみを扱うニューズ・スタンドがどこにでもある。その流通網には大出版社以外の自主制作誌も流れていて、それらのことを「Magazine」の後ろだけ残して「Zine」と呼ぶ。だが日本語で「自主出版雑誌」と言ってしまうと語感がかなり違ってしまう。なぜなら「Zine」とは発音的に「Gene」(遺伝子)との掛言葉だからだ。
 「bOING bOING」(http://www.boingboing.net/)は、その流れで非常に面白い立場にあるウェブログだ。これを始めたMark Frauenfelderは元US版ワイアード誌の編集者だが、それ以前89年から「bOING bOING」を出していて、一時は15000部くらい流れていた。MarkとCarlaのインタビューを読むとその歴史がわかる。(http://www.zinebook.com/interv/boing.html) 余談だが、Markは最近Appleの「Switcher (WindowsからMacOSへの乗り換え組)」のTVコマーシャルにも出ている。
 ただ当時からMarkの視点はgeekから見た世界の面白さを出していて、それが紙メディアに収まらず、かといって単純にウェブだけでも不十分といった感じがあった。しかしそれが、雑誌のように定期発行する必要もなくウェブのデザインの手間に労力を取られることもないウェブログだと、全開に出来ている印象がある。さらにJustin Hallの指摘するところでは、関連リンクをトピックスの最後に置くboingboing.netの形式には、紙の出版の経験が生かされているという分析もある。

 ということで無理やり結論に持ち込もう。アメリカでのblogの爆発は、実は「Zine」カルチャーの流れに乗っていたから起きたのだ。

(text modified and added for this weblog. originally writen for Books & Computer magazine but did not fit into 800 chracters limit for printing. )


joipamph.jpg speak.jpg gaitomedia.jpg

8月4日の午後1:00pmから3:00pmまで、櫻井よしこさんのチームといっしょに銀座で住 基ネット反対の街頭宣伝に行って、スピーチしたりパンフレットを配ったりした。マ スメディアの取材が多かったけれど、ちょっともう遅すぎだと思う。僕たちは去年の 9月からこの問題を扱ってきたのに、明日から始まるという前日になってやっとマス メディアが注目してきた。今後もさらに活動を続けることになるけど、法律が公式に 施行してしまったから、今からはもっと難しくなるだろう。今のところ出会う人たち は、みんないっしょに反対し続けてくれると言っていて、もし僕がこのまま続けてい るとすべて失うことになると脅す人はいない。

9月に Linz/Austriaで行われるArs Electronica Festivalのスケジュールが決まりました。
伊藤は最終日にスピーチをします。ご参考までに

Plug-In VII: Global Conflicts Local Networks Do
Sep 12, Thur, 10.30-13.30
Brucknerhaus
The Internet utopias have evaporated into the reality of our society. Nevertheless, there is evidence of the political power that actively
network-linked communities can bring to bear ... not perfect, but a good start.
10.30-11.00 Ignacio Ramonet/F
11.00-11.30 Lori Wallach/USA
11.30-11.45 Break
11.45-12.15 Joichi Ito/J
12.15-12.45 Alex Galloway/USA
12.45-13.15 Derrick de Kerckhove/CDN
13.15-13.00 Discussion
Moderation: R・iger Wischenbart/A/D

このところ何度もテレビのインタビューを受けているのだけど、マスメディアは住基ネットのセキュリティのことにだけ注目してる。それは重要なことだとは思うけど、もっと大きなリスクは、11桁番号が行政のデータベースに使われたということで、リストを作るのがとても簡単になることと、いろいろマッチング出来ることと、情報が漏れることなんだ。

他にマスメディアがいろいろ取り上げていることには、ICカードの中の情報の蓄積についてというのがある。だけどこれは実際的には関係ない。何が問題かというと、ICカードが現実世界の処理とデータベースの間のリンクになることなんだ。

もうひとつの大きなリスクは、11桁の番号は書き残したり読んだり配ったりが簡単に出来ること。どうして人間には読めないような、デジタル署名やハッシュ関数を使わなかったのかな?

みんな住基ネットのセキュリティについて僕に話して欲しがるから、アイデンティティの基本的なことやプライバシーが民主主義の土台になっているというコンセプトについて話した部分は、収録の中からカットされてしまう。

住基ネットのセキュリティについて考えるなら、総務省が言っているファイアーウォールがあるとか専用線を使ってるから安全だという主張は間違いなのは、コンピューターネットワークについて知ってる人ならだれでもわかる。安全なネットワークなんて存在しない。そういう話をしていて思うのは、注視するべき大事なことは、ファイアーウォールのセキュリティなんかの技術的問題ではなくて、一番安全なネットワークは最小限の利用者とコンピューターしかない小さなネットワークだということ。それを理解して欲しい。

- Joi

Translated by gt

ペリー肉声

かなり面白いFlash Animation.